こんにちは。船井総研の運営チームと申します。
今回から特別号として10回に渡り、2020年以降から取り組んでいただきたい考え方、そして内科医療経営の取り組み方についてお送りさせていただきます。
まずは1回目としてお題は「2025年までの内科の外部環境の変化」と題しましてお送りさせていただきます。来年も診療報酬改定がありますが、それ以上に中長期的視点で医療の今後の在り方を捉え、貴院での成長につなげていただきたいと思います。
さて、2025年問題は一般内科診療所にとってどのような影響が出るでしょうか。
一言で「外来減少時代」ということです。(もちろん、地域によって差はありますが)
実は現時点では外来市場は微弱ながらも伸び続けています。この市場がついに団塊世代の方々が後期高齢層に移り変わることで、入院市場に大きくシフトチェンジしていきます。
そしてその裏側にあるのが、既に慢性的な課題となっている「働き手不足」です。
医師、看護師だけではなく、医療事務といった無資格者も採りづらい時代が到来しています。
むしろ医師、看護師は求人枠を医療機関で絞っている人が多いですが、無資格者の方は企業も含めて求人を見ていますので、「9時~17時かつ厚生年金あり、土日休み、残業なし」が当たり前化している企業と比べると、医療機関は条件面だけで見てしまうと圧倒的不利な立場になります。
そして上記のことを踏まえた日本全体のマクロトレンドとしては
・人生100年時代
・医療費の高騰
・アウトカム志向
・予防・ヘルスケア領域の拡張
・PHR導入
・服薬指導から生活習慣指導シフト
・かかりつけ医療機能強化
・遠隔医療の進展
・AI・ICT技術の進展
・働き方改革関連法案
・最低賃金の引き上げ
他にも多々ありますが、ざっと上げるだけでもこのくらいのトレンドワードがあります。
さてこれから目まぐるしく変化していく日本医療体制を考慮した上で貴院が永続して成長し続けるためにどうするべきでしょうか。具体的な戦略は2回目でご紹介しますので、今回はマインド面のみ触れておきます。
「Will」「Can」「Must」を整理する
まず、この3つの整理をしておきましょう。
Will…皆さんが本当にやりたいことが何であるのか
Can…貴院で提供できることは何であるのか
Must…地域のため、患者のため、従業員のため、自院存続のため、その他ステークホルダーのためにやるべきことは何であるのか
この3点をとにかく深く考察しながら整理してみていただきたいのです。
ここが整理できずに混在してしまうと皆様自身も含めてステークホルダー全体が混乱し、これから“ヒト”が離れていく原因となります。
中期的ビジョンを見据えて整理する優先順位としては
Will⇒Can⇒Must
ですが、実際の日々の活動による優先順位は
Must⇒Can⇒Will
です。
医療機関は保険制度で守られている一方で恐らく皆さんがWillとしてやったほうがよいと思うことには点数はあまりついていないでしょう。
つまり、やりたいことを
やったほうが良いと思っているが点数が低いから行動していない人と
点数が低いけどやりたいから行動している人
とでは雲泥の差が生まれます。
そこに圧倒的優位性が生まれ、患者や従業員、つまり“ヒト”が集まってきます。
第2回から少しずつ具体的な内容に入って参りますが、まず今回の内容を参考に、「Will」「Can」「Must」を整理してみてください。
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