いつもめでぃまがをお読みいただきましてありがとうございます。船井総合研究所の朝倉でございます。

新規患者を獲得し続け、持続的成長を実現する秘訣は開院エリア特性の理解にある!

クリニック経営をするうえで第一の課題は新規患者を獲得し続けることであると思いますが、皆さんは自院の開院エリア特性(人口、世帯数、競合医療機関数など)をご存知でしょうか?
集患対策として、駅前看板を出したり、チラシを作ってみたり、中にはSNSやWEBを駆使している医院経営者さまもいるかと思いますが、そもそもこれらは自院の開院エリア特性を知らなければ適切な集患対策は出来ません。

そこで、今回のめでぃまがでお伝えさせていただく内容は、
『自院の開院エリア特性を知り、今後の集患戦略を立てる』です。

では、具体的に何をするのか?
それは診療圏分析です。

※診療圏分析で分かる項目
・開院エリア内の地域特性
・競合となる医療機関数、医療機関情報
・開院エリア内での生活習慣病の見込み患者数
・開院エリア内での生活習慣病患者のシェア率
・開院エリア内での自院の立ち位置

それでは船井総合研究所の診療圏分析とは具体的に何をどのように分析するのか説明していきます。

そもそも診療圏分析とは?

診療圏分析とは自院が開院しているエリア内から、1日あたりどのくらいの患者数が見込まれるのかを把握するために行います。
見込み患者数=「エリア内の人口×受療率*1÷医療機関数」
この数値が大きければ競合環境が弱く、小さければ競合環境が激化していることが分かります。

※1受療率:
国が公表している数値であり、人口10万人いたら1か月当たり何名の方が医療行為を受けるかを現す指標です。

開院エリアでの見込み患者数を求めてから、実際の来院患者数と照らし合わせることで、開院エリア内でどれくらいの患者を獲得できているか(シェア率)を明らかにすることができます。シェア率によって下記の表の通りに自院の立ち位置が分かります。

 相対シェア(42%)
現在、代表的な競合はいないが、将来有力な競合が現れるかもしれない状態

 寡占化シェア(31%)
圧倒的1番店シェア。別格の強さでその地域では通常、競合がいない状態。

 トップシェア(26%)
1番店シェア。明らかに1番店である。ロイヤリティーが高く、地域ではそのクリニックを知らない者がいないレベル。

 トップグループシェア(19%)
1.5番店シェア。同レベルのクリニックと抜きつ抜かれつして争っている。1位であっても安定していない状態。

 優位シェア(15%)
2番店シェア。競合のなかでは頭ひとつ程度とびぬけてまずまず流行っている状態。

 影響シェア(11%)
3番店シェア。他クリニックに影響を与えるクリニックではある。他クリニックが視察に来るレベル。

 存在シェア(7%)
やっと存在を認めてもらっている状態。しかし、クリニック名やクリニックの存在は十分に伝わっていない。

 非存在シェア(3%)
クリニックの存在が知られていない状態。

例えば糖尿病患者のシェア率が26%を超えていると「トップシェア」に該当します。この状態では、「糖尿病といえば、○○クリニック」というのが開院エリア内で定着している状態を表します。また、シェア率が3%未満であると「非存在シェア」に該当するため、開院エリアでの認知度が低く、開院エリアの住民に自院を知られていない状態とも言えます。

この様にシェア率が分かれば、今後どのように集患対策をしていくのかを決めることが出来ます。また、このシェア率は疾患ごとに算出できるため、各疾患で集患方法を変えることで効果的に集患ができます。

【内科医院向け】専門コンサルタントによる地域診療圏分析

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この記事を書いたコンサルタント

朝倉 匡基

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