勤務医師の成長スピードアップに向けた”診療品質”の標準化”とは?

いつもメルマガをお読み頂きありがとうございます。
本日は、「複数医師のクリニックは”診療品質の標準化”が必要」というテーマでメルマガを書かせて頂きます。前回は「複数医師体制なのに、患者さんから『院長先生がいい』と指名を受けるのはなぜ?」というテーマで書かせていただきましたが、今回はその続きで「診療品質の標準化」のための「入職ガイダンス」を行うための具体的な方法についてお話をさせていただきます。

STEP1:行動・言動ベースで洗い出す

院長先生が普段やられている診療をExcelなどに行動・言動ベースで記載していきましょう。まずは大項目として入室時・診療開始時・診療時・診療終了時・退出時などと、普段の診療の順番を思い出しながら、箇条書きにしていくことをお勧めします。次に中項目として「聴診をする」「バイタルを測る」などと具体的な行動を記載していきます。そして最後にそれぞれの行為をする際のポイントを書いていきます。例えば「聴診をする前に『胸の音を聴かせてもらっても良いですか?』と声かけをする」などという言動も記載します。院長先生にとっては当たり前のことかと思いますが、診療の標準化のために細かく記載することをお勧めします。

STEP2:動画を撮影し伝わる内容へ編集する

診療のルールを書いたらそのルールに則って診療動画を制作しましょう。動画を制作する際のポイントは3つございます。
①患者様目線で動画を撮影する
 ⇒撮影の際には院長先生の表情・患者様との接し方が一目で分かるように患者様の目線から動画を撮影しましょう。
②診療中にやってはいけないこと(NG行動)も撮影する
 ⇒撮影時に余裕があればNG行動を撮影するのも良いでしょう。やってはいけないこと事も明確にすることで診療品質の向上に繋がります。
③診療のポイントが分かりやすいように編集をする
 ⇒動画編集をする際は、院長先生の診療ポイントが分かりやすいように各動作ごとに字幕を入れることをお勧めします。患者様に対する声掛けなどの声を発する都度、字幕を入れましょう。

STEP3:教育サイトへまとめて入職ガイダンス時に活用する

撮影・編集が完了しましたら、社内の人にしか見れないように教育サイトを作成し、そちらに動画をアップロードしましょう。他院様ですと無料で利用できるGoogleサイトを活用して、社内のパソコンのみで動画を視聴出来るように設定をしております。Googleサイトであれば後からコンテンツを追加する際、すぐに変更が出来ますので非常に便利です。そして新しく入職された勤務医の方に入職ガイダンスとして、診療動画を視聴して頂きます。

この記事を書いたコンサルタント

松岡 佑磨

プロフィール詳細

在宅医療をメインテーマに医科・歯科・調剤へのコンサルティングに取り組む。学生時代より、社会インフラに携わりたいと考え船井総研に入社後、在宅医療の社会性的必要性を独居居宅や介護施設の現場で本気で実感し、今では『看取り難民問題を解決する在宅医療機関を世の中に1件でも多く排出する』という想いを強く持っている。クライアントの特徴、地域ならではの市場性や医療介護資源を把握したうえでの多職種ニーズをとらえた連携提案を強みとし、在宅医療に取り組む医療機関と共に日本の健康寿命を向上させる事に注力している。

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