【評価制度】評価制度を取り入れるべき理由とは~内科・内視鏡クリニックの評価制度~
- 科目:
- 内科
【皆様、こんなお悩みがありませんか?】
●スタッフをどのように育成していいか分からない
●スタッフを全体的にレベルアップさせたいが、どうすればいいか分からない
●クリニックの経営目標はあるが、どう実現させられるか分からない
●スタッフを適切に評価したいが院長先生の一存で決めてしまっている
●スタッフから評価に対して不満を言われる
●スタッフが定着しない
●業務に積極的なスタッフに対して適切な評価ができていない
上記のようなお悩みをお持ちの方は最後までご一読ください
~クリニックで評価制度を取り入れるべき理由とは~
【評価制度導入の目的】
①スタッフ一人ひとりが何をするべきかを明確化し、より一層業務に邁進して頂く
②スタッフの業務のレベルアップを平等に測る
③クリニックの成長のために頑張ってくれているスタッフを適切に評価する
評価制度の本来の目的は上記の通りですが、
「給料を決めるために評価制度を構築する」と誤解されてしまうことが多々あります。
人事評価制度の導入と運用は、あくまで手段であり目的ではありません。
目的を間違え評価制度を導入する際によくある失敗例は下記の4つが挙げられます。
【評価制度導入の失敗例】
①事業戦略と人材戦略が連動していない
・人事評価制度がそもそもない
・事業戦略がない
・採用や昇進・昇格は行き当たりばったりで院長先生の感覚で実施している
②クリニックのKPIが事業戦略と一致していない
・評価制度が定性的な項目のみで、定量的な項目(KPI※)が設定されていない
・クリニックが取り組みたいことが評価制度に反映されていない
・他社の評価制度をそのまま取り入れている
※KPI:組織や個人の目標達成度を測る指標で、売上高や利益率などの数値で表されます。
③KPIが給与制度と連動していない
・評価制度は賞与に連動していない
・給与制度がスタッフに明示されていない
・昇給・昇格は院長の一存で決めている
④運用が形骸化し、評価が作業になっている
・評価結果のフィードバックをしていない
・評価者によって評価基準がバラバラである
・評価制度が育成に役立っているとは思えない
上記の項目に当てはまる場合、評価制度の見直しが必要です。
人事評価やその他制度を作成している場合でも、適切に運用が出来ていない可能性があります。
【評価制度を導入するために必要な5つのステップ】
評価制度を運用するためには、5つのステップが必要となります。
Step1:評価給与制度の作成
Step2:上長の評価制度の構築
Step3:上長や主任との定期面談
Step4:スタッフ間での日々の教育
Step5:評価制度のメンテナンス
【評価制度を導入するために必要な5つのステップ】
評価制度を運用するためには、5つのステップが必要となります。
Step1:評価給与制度の作成
評価によって給与が変わる仕組みを作ります。等級及び号俸に従って支給額を予め定めます。
Step2:上長の評価制度の構築
上長から仕事の成果や行動を評価してもらいます。院長からの評価だけではなく、実際の業務を近くでしている看護師長や事務長などから評価をもらうことがポイントです。
Step3:上長や主任との定期面談
月に1回や週に1回など時間を決めて、定期的に面談を行います。面談では、各個人の目標やクリニックの目標に対して、良いところと悪いところをお伝えします。
Step4:スタッフ間での日々の教育
日々の教育指導も欠かせません。スタッフの目標に対して良い成果を出せるよう、上長・主任・教育係りは積極的に指導する必要があります。評価制度を作成して終わりではなく、制度を浸透させ、運用していくことが大切です。
Step5:評価制度のメンテナンス
作成した評価制度をメンテナンスし、都度クリニックの成長やスタッフ人数に合わせて、アップデートしていく必要があります。一度作成したら終わりではなく、随時更新をしていきましょう。
評価制度を適切に運用し、適切に管理・実行をしていくことが人材を育てるということに繋がります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
皆様のクリニック運営の一助となりましたら幸いでございます。
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この記事を書いたコンサルタント
山下和希
医療系専攻の大学院を卒業後、船井総合研究所入社し、医療業界のコンサルティングに従事してきた。
特に、内視鏡クリニックのコンサルティングを専門としている。
得意分野としてはSNS(インスタグラム・Youtube・LINEなど)・WEBマーケティング・ホームページ分析をはじめ、患者目線でクリニックのご支援をさせていただいている。