循環器内科の開業で失敗しないための4つのポイント
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目次
この記事では、「循環器内科」での開業をご予定されている、または開業したいという方に
向けて、開業で失敗しないポイントを解説しています。
①開業資金を用意する
循環器内科の開業には自己資金が必要です。
自己資本の目安としては、テナント開業か戸建て開業かなど、状況によって変化します。
それぞれかかるコストを整理すると以下のようになります。
戸建て | テナント | |
---|---|---|
イニシャルコスト | 高 | 低 |
ランニングコスト | 不安定 | 安定 |
固定資産税 | 高 | 低 |
準備期間 | 長 | 短 |
開業の際にかかるイニシャルコストとしては、
テナント開業の場合運転資金を含めて6000万~8000万円程が必要になります。
戸建て開業の場合は、1億円から1億5,000万円ほどが必要ですが、
地域により幅があります。
特に地方の場合は、総額が大きくなる傾向があります。
テナント開業の場合の開業資金例を載せますので、是非参考にしてみてください。
分類 | 項目 | 数 | 計 |
---|---|---|---|
不動産 | 敷金・礼金・仲介手数料(賃料の8か月分) | 1 | 4,000,000円 |
内装設計・施工 | 設計・施工費 | 1 | 275000,00円 |
医療機器 | 機器※ | 1 | 25,000,000円 |
開業準備金 | (医師会入会金・マーケティング・システム・・備品購入・他) | 1 | 12,000,000円 |
運転資金 | 1 | 15,000,000円 | |
合計 | 79,500,000円 |
※医療機器導入費用については、X線装置・CR・ミドルクラス以上のエコー・ホルター心電図・血圧脈波検査装置・運動負荷関連装置(心リハ採用時)などを導入すると仮定して、2000万~2500万円を目安とするのが良いでしょう。
②ホームページを開設し、情報を充実させる
開業後、皆さんは多くの患者さんにクリニックを訪れてもらう必要があります。
では、患者さんはどうやってクリニックを知り、
そして何に惹かれて来院するクリニックを選んでいるのでしょうか。
その答えが、クリニックのホームページ情報です。
患者さんの年齢を考えると世代が合わないのではないかと思う方も多いかと思いますが、
2017年の総務省のデータによりますと、今やインターネットの利用者数は
60代でも約74%、70代でも約半数となっています。
これは患者さんの行動をベースに考えると、健康診断等で何らかの異常が見つかる、
もしくは他院にかかっているが病状が良くならない、などの理由があり
受診すべきクリニックを探すときに、インターネットを用いて探す機会が非常に多くなっていることを示唆しています。
ホームページを作成する際は、そういったニーズを持つ患者さんにアプローチできるホームページのトピック作りをする必要があります。
ホームページを作成する際に気を付けるべきポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
1. 情報を網羅する
様々な疾患・症状に苦しむ患者さんがホームページを見るわけですから、
情報を充実させるのは必須です。
疾患毎に独立した単独のページを作成する、
病気の説明や検査・治療方法、療養時の注意点などの情報を充実させると効果的です。
2. 検索してもらえるキーワードを意識する
同じ病気に関する情報でも、「患者さんが検索しやすい・キーワード」というものが存在します。
例えば、不整脈にかかった患者さんがクリニックを探す際、循環器の専門医の先生からすれば「胸痛」というキーワードでトピックを作られることを考えられるでしょうが、患者さんは「心臓 痛い(痛み)」などと検索します。
この例でいうと、「胸の痛み」より「心臓 痛い(痛み)」の検索率は5倍前後あります。
こうした患者さんが検索しやすいキーワードを把握して使用することが重要です。
3. 患者さんが分かる言葉を使う
医学的に正確な表現でも、患者さんが分からなければ、
ホームページ上にあっても患者さんには伝わりません。
例えば、「ホルター心電図」よりも、
「24時間心電図」と表記した方が患者さんには伝わりますし、
実際に患者さんの多くは「24時間心電図」と検索して情報を得ようとします。
Googleのアルゴリズムも患者さんの検索を基にページを評価するので、
「24時間心電図」の方がより上位に表示される傾向にあります。
結論として、ホームページを作成する際には
ユーザー(患者さん)目線を意識する事が重要です。
ホームページのさらに詳しい具体的な活用方法についてはこちら>>
③時流に合わせた適切な集患を行う
クリニックの集患方法には色々と方法がありますが、
最も大切なのは時流に合った集患を行うことです。
患者さんが多く触れるメディア上でアプローチを行うことが、
その時代に合った最も優れた集客方法といえます。
そういった観点から、循環器内科クリニックにとって集患を目的とした広告戦略の時流は
インターネットを活用した広告です。
具体的には、検索されたキーワードと連動して表示させることができる
キーワード連動型広告が効果的です。
弊社のクライアント様では、開業後の新患数拡大を目的とした、
ホームページ基軸の広告運用を徹底して行ったところ、
開業3ヶ月目でホームページ経由の新患が月間160名来られたクリニック様もいらっしゃいます。
クリニックにおける具体的な広告運用法についてはこちら>>
④経営がうまくいっているクリニックを参考にする
いざ開業するとなっても、集患・人事体制・院内のツールの整備など、
経営する上で分からない事が多く発生すると思います。
その度に考え、乗り越えるのが経営の醍醐味と考える経営者様もいらっしゃると思いますが、リスクは極力負いたくないというのが本音ではないでしょうか。
そのような方には、経営がうまくいっているクリニックを参考にするのが、
とても有効な方法でしょう。
弊社では、病院・クリニック経営研究会という経営勉強会を運営しており、
院・クリニックの業績アップを目的に、時流や専門情報、即実践ツールの紹介、参加者同士の成功事例を共有しています。
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