新型コロナウィルス対策で内科クリニックがとるべき対応

2020年03月03日 (火)

科目:
内科
コラムテーマ:
業界動向 コロナ対策

内科クリニック時流予測レポート

 
  1.はじめに
  2.内科経営におけるコロナ対策
  1.患者への広報面での対応
  2.診療体制(予約キャンセル)に関する対応
  3.スタッフ勤務に対する対応

1.はじめに

 2019年末に中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症ですが、2020年5月以降日本での新規感染者数は落ち着きを見せており、緊急事態宣言解除後からは全国的に患者数が戻りつつあるという状況だと思います。
今回の新型コロナウイルス感染症は内科クリニックにも大きな影響を与えており、特に4月・5月の医業収入は都道府県によっても差があるものの、影響の少ないクリニックで昨年対比10~20%程度、影響の大きい医院では医業収入が半分以下というクリニックも珍しくないという状況でした。

※新型コロナウイルス感染症の最新情報については下記URLをご参考書下さい。
→厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

※弊社のクリニック経営研究会にご入会いただいている全国の 138 医院様((皮膚科・整形外科・眼科・耳鼻科・心療内科)を対象に、コロナウイルスに関する影響・対策に関してアンケート調査を行いました。
▶「コロナウイルスに関する影響・対策の実態調査報告」の無料ダウンロードはこちらをクリック◀

※新型コロナウイルス(新型肺炎)の政府方針や臨床面での対応ガイドにつきましては、ページ下部のリンクをご参照ください。

2.内科経営におけるコロナ対策

1.患者への広報面での対応

一旦は落ち着きを見せた新型コロナウイルス感染症ですが、
秋から冬にかけて第2波が来るという説もあるため、今後も患者数の動向には注意も払いつつ、
万が一第2波が来た際の備えとして下記のような取り組みがしっかりとできていたかをご確認ください。

内科経営という観点から考えたときに取り組んでもらいたい対応は、大きく分けて以下の3つです。
1. 患者への広報面での対応
2. 診療体制(予約キャンセル)に関する対応
3. スタッフ勤務に対する対応

1.患者への広報面での対応
 広報面で重視していただきたいのは、“感染が疑われる方のスクリーニング”と“自院を受診しようと思われている方の不安払拭”です。
“感染が疑われる方のスクリーニング”は以下のような文章をホームページ上で掲載することで対応しています。
<文章例>
当院では、院内感染を予防するため、職員全員がマスク着用・消毒液の定期使用にて診察対応を行わせていただきますので、予めご了承ください。4日間の発熱(37.5℃以上)やせき・息切れがある方で、不急の症状の場合は念のため受診を控えていただきますようにお願いします。また、14日以内に新型コロナウイルス感染症の流行地域から帰国したか、または新型コロナウイルス感染症の患者さんと濃厚な接触があった方は、必ず事前に最寄りの保健所に電話で相談し、指示を受けてください。そのような患者さんの既存予約につきましては、2週間後以降への変更をお願いしております

 スクリーニングのための問診表を用意し、疑わしい症状がある来院患者から問診取得することも必要となってきます。

 また内科クリニック内にて新型コロナウイルスに感染することを恐れた患者の受診控えが各地で起こっておりますので、自院での対応を写真なども交えてわかりやすく訴求することも行ってください。

2.診療体制(予約キャンセル)に関する対応

2. 診療体制(予約キャンセル)に関する対応
 診療体制について最も重要なことは、スタッフへの教育による意識統一です。
現在新型コロナウイルスの情報は噂レベルのものまで含めて、多種多様な情報が溢れています。
疑わしい患者の院内での対応フローを確立せずにスタッフ個々の判断に任せてしまうと、不適切な対応からクレームに発展してしまう可能性も大いにあります。ぜひスタッフがある程度明確に判断できるような対応フローを検討しスタッフに周知してください。

 また予約キャンセルについては、仮でもいいので代替日での予約を取得しておくことをお勧めします。

3. スタッフ勤務に対する対応
 政府からの休校要請に伴い、午前のみのパートスタッフなどが、勤務が難しくなるケースも想定されます。今回の事態はスタッフからしても不可抗力です。ここで出勤を無理強いしてしまうと一気に関係性が悪化してしまうでしょう。そうではなく、シフト交代や最悪の場合受診枠調整なども視野に入れ、一丸となってこの事態を乗り切るという雰囲気を醸成しましょう。

 また急な事態に備え、LINEグループなどのスタッフと手軽に連絡が取れるツールを整備しておくこともお勧めします。

3.スタッフ勤務に対する対応

 上記対応も含め、新型コロナウイルス対応として内科クリニックで取り組んでいただきたい点を下記無料ダウンロード資料にまとめておりますので、ぜひご一読ください。

<下記から新型コロナウイルス対応として内科クリニックで取り組んでいただきたいことをまとめた資料、
新型コロナウイルス用問診表を無料ダウンロードしていただけます。>

・(こちらをクリック)自院で今すぐやべき 新型コロナウィルス対策
・(こちらをクリック)新型コロナウイルス用問診表

弊社のクリニック経営研究会にご入会いただいている全国の 138 医院様((皮膚科・整形外科・眼科・耳鼻科・心療内科)を対象に、コロナウイルスに関する影響・対策に関してアンケート調査を行いました。
▶「コロナウイルスに関する影響・対策の実態調査報告」の無料ダウンロードはこちらをクリック◀

 

<政府・各学会の新型コロナウイルスに関する情報発信ページ>(順不同)
■厚生労働省 自治体・医療機関向けの情報一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00088.html
■日本内科学会 新型コロナウイルス感染症について
https://www.naika.or.jp/info/covid-19/
■日本小児科学会 新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年2月27日現在)について
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326
■日本ウイルス学会 新型コロナウイルス感染症について
http://jsv.umin.jp/news/news200210.html
■日本感染症学会 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について
http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31
■日本環境感染学会 「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第2版)」の公開について
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=341
■日本産業衛生会 新型コロナウイルス情報ー企業と個人に求められる対策ー
https://www.sanei.or.jp/?mode=view&cid=416

 

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