大腸カメラ検査が増えるかが決まる5つの差別化ポイント②

2020年2月13日配信

皆様こんにちは!
船井総合研究所内視鏡チームの石原です。

前回に続きまして今回も「便潜血陽性患者の内視鏡クリニック選定に影響する5つの差別化要素」についてお伝え致します。
今回は第二弾です!

差別化① 下剤の負担

下剤服用の本当の負担とは

当然のことながら大腸カメラ検査を受けるためには下剤を飲まなければなりません。
この下剤を飲むに際して当然「2L」の「まずい」下剤を「飲み込む」という行為は患者が負担に感じることです。

しかし、患者が抱える負担は本当に「量」と「味」だけでしょうか。
実際の現場を調査してみると、患者の負担(というよりは不満)は実は他にも大きなことがあるのがわかってきます。
それは「飲み方」と「観便」です。つまり下剤服用から洗浄完了までの流れの中で「わからない」ことが多いのです。

また、上記の「わからない」ことに加えて「移動時の失禁の不安」も挙げられます。
このように医療従事者の身であると「下剤の負担=飲むこと」と捉えがちですが、実際には他の負担があることを知り、可能な限りこの負担を解決する努力をしなければいけません。

院内下剤

そこで、一つの解決策として上がるのが「院内下剤」という機能です。
一部の医療機関では当たり前のように実施されており、飲み方の方法理解と移動時の失禁のリスク回避において、患者の満足度を高めています。

しかし、院内下剤の比率を高めるにはハードルが高く、その理由はシンプルで「人手」と「スペース」の課題です。
特にスペース問題は深刻になります。なぜなら大腸カメラ検査後のリカバリーが1時間のベッド休憩としたとき、院内下剤は2~3時間個室を患者が占領することになり、大腸カメラ検査患者の検査フローにおいて最も空間占有率が高いフェーズとなるからです。

そこで、この「人手」と「スペース」などの課題を解決するためにトップクラスの内視鏡クリニックが行っている工夫を紹介します。

・観便は看護師ではなく医療事務が行う
・”個室”で下剤服用、ではなく”大部屋”で複数人が集まって下剤服用
・当日の検査患者の性別比率にあわせて、男子トイレ女子トイレをそれぞれ増減
・更衣室は男女で一つ(同時に人が入ることはない)
・午前中、または夕方の大腸カメラ検査実施(コアタイムをずらす)
・若年層にはモビプレップ、高齢層にはニフレックを推奨する。ニフレックは飲み方がシンプルで高齢者に説明が楽で高齢者も飲み方がシンプルで服用しやすい

などです。
私たちにとっては身近な大腸カメラ検査ですが、患者からすれば人生で一度あるかないかの大腸カメラ検査なので、私たちが気になるようなこと(午前中(夕方)の大腸カメラは大変じゃないか、大部屋で下剤を飲むのは恥ずかしいのではないか、など)は意外と患者は気になっていないことが実情です。

是非「人手」と「スペース」問題を解決して院内下剤を広く活用してください。

 

下剤を飲まない大腸カメラ

院内下剤は患者の負担が減りますが、当然これで解決するわけではありません。単純に「飲むこと」は大変なままです。
そこで内視鏡業界の中でもごく一部のクリニックで展開をされているのが「下剤を飲まない大腸カメラ」です。

現在主流になりつつある下剤を飲まない大腸カメラは胃カメラを実施した際にそのまま十二指腸に下剤を流し込む「下剤注入法」ですが、医師に求められるスキルや鎮静剤の種類も限定されやすく再現性が低いことが課題の一つです。

そこで最近船井総研が注目しているのが「鼻チューブ法」です。
字のごとく、鼻からチューブを挿入して胃まで到達させて点滴の要領で下剤を流し込みます。介護施設ではよく使われる方法ですが、それをそのまま内視鏡クリニックに応用するのです。

筆者自身、この鼻チューブ法で大腸カメラ検査を受けたことがありますが、下剤を飲むよりも遥かに楽だったことは間違いなく、もう一度大腸カメラ検査を受けるのであれば鼻チューブ法を希望したいと素直に感じました。

筆者が実際に経験した流れは下記です。

【鼻チューブ法の流れ】
①キシロカインのスプレーとゼリーで鼻を麻酔
②チューブを鼻から通す(約35~40センチ)
③シリンジで少し吸い出してみて、胃液を確認
④シリンジで少し水を流してみて、違和感がないか確認
⑤下剤をシリンジで30mlのペースで注入(10回1セット+お水1杯を15~20分間隔)
⑥排便が始まる。排便の際は鼻からチューブを垂らした状態
⑦あとは通常通りの大腸カメラ検査と同じ

下剤を飲まなくていい、が浸透すれば業界の発展にも繋がりますし、内視鏡検査を断念していた層に対しても検査を届けることが可能になります。是非皆様のクリニックでも試されてみて下さい。

以上が2つ目の差別化要素「下剤」に関する業界の現状と対策方法です。
すぐに自院で取り組める領域が多いので、是非工夫をされてみてください。

次回は差別化要素「羞恥心」についてお伝え致します。最後までお読みいただきありがとうございました。

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