いつもめでぃまがをお読みいただきましてありがとうございます。船井総合研究所の川本です。

診療単価を上げるためには、通院間隔を短くした方が良い?

突然ですが、先生のクリニックの平均診療単価はどのくらいでしょうか。
一般的には急性疾患の診療を中心にしたクリニックでは600点~700点ほど、慢性疾患の診療を中心としたクリニックでは先生が得意としている疾患にもよりますが、900点~1,200点ほどが多いと思われます。

本メルマガをお読みいただいている先生は慢性疾患の診療を中心とされているクリニックが多いと思われますが、一般的に診療単価を上げるときには(特に開業直後など)、通院間隔を短くし、再診料や管理料などを多く算定する、とされるのが一般的ではないでしょうか。

確かにそれも一般論としては正解なのですが、実はある程度以上クリニックが成長すると、むしろ「通院間隔を伸ばす」方が単価が上がりやすくなるのです。

通院間隔を伸ばした方が単価が高くなる条件は?

ただし、通院間隔を伸ばすことで単価が高くなるには、いくつかの条件があります。
それは、

①患者数が多いこと
おおむね、1日の保険診療の患者数が70名~80名以上いることが目安です。また通院間隔を伸ばす分、新患を獲得する仕組みを持っていることも必要です。

②検査体制が整っていること
採血だけでなく、特にエコー検査などがいつでも行えるように検査技師などの人員的な余裕があること、またホルター心電図や簡易PSGなど貸し出しを行う機器を、十分な数所有している必要があります。

③検査の「プロトコール」を決めていること
例えば”高血圧”ならば1年に1回の頻度で採血、頸動脈エコー、レントゲン、心電図、2年に1回の頻度で心エコー、などといった「検査頻度」の”約束”を疾患毎に決めておくことで、必要な時に忘れないよう必要な検査をオーダーすることができます。
また②のように、いつでも検査をオーダーできる体制を整えておくことで、本来検査をすべきタイミングを逃すことなくオーダーすることができます。

以上の条件が揃った場合に、通院間隔を伸ばすことが診療単価を向上させることにつながります。
例えば慢性疾患の患者さんで、年に1回検査を行う場合を考えてみましょう。

<パターン1>2週間に1回の通院
検査は24回の通院(言い換えると、先生の診察”24枠”)の間に1度、検査を行うことになる

<パターン2>2ヶ月に1回の通院
検査は6回の通院(言い換えると、先生の診察”6枠”)の間に1度、検査を行うことになる

となります。
一般的に管理料の算定点数よりも検査の算定点数の方が高いため、先生の診察”1枠”あたりに占める検査のオーダー比率が高まることで、結果として先生の診察”1枠”あたりの平均単価が上がってきます。
そして通院間隔を伸ばした分、新しい患者さんが増えることで、より多くの患者さんに適切な治療と検査を提供できるようになります。

これが、通院間隔を伸ばすことで平均単価が上がる理由です。

たった2年で平均単価が780点→1,200点になり、売上が1.1億円→2.2億円になったクリニックは何をしたのか?

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この記事を書いたコンサルタント

川本 浩史

プロフィール詳細

大手製薬・医療機器メーカーのMRを経て船井総合研究所に入社。
船井総合研究所に入社後は心療内科・内科診療所を中心にコンサルティング業務にあたっている。
前職では大学病院での消化器手術から療養病棟の輸液・栄養管理に至るまでそれぞれの臨床現場に入り込み、医療従事者と共に『より良い医療の提供』を実現するために邁進してきた。
臨床に近い現場で医師と対話を重ねてきた前職の経験を活かし、机上の空論とならず臨床現場に即したエビデンスのある実行策を提案している。

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