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医療業界でも”効率化”が重要視

オンライン資格確認、医療DX、働き方改革…
昨今、医療業界においては”効率化”が取り上げられる機会が大きく増えたように感じます。
実際に私たちにご相談をいただく内容も2~3年前は集患対策の内容が多かったのが、最近では待ち時間対策や院長・職員の残業削減など、効率的な医院運営でお困りになり、お声かけをいただくケースが増えてきました。

また合わせて、AI技術の発展や様々な異業種からの医療業界への参入により、効率化のためのツールも次々と開発されています。中には診療オペレーションを根本から変え、劇的に効率化を実現できるようなサービスもあり、私たちも日々のコンサルティングの中で導入をご提案することも多くあります。

しかし最近、ご相談をいただく中で気になるのが、「効率化そのものが目的化していないか」ということです。

つまり、

・このツールを使うことで効率化ができるか
・効率化をするために〇〇というサービスは役に立つか
・効率化のために、ITを導入しなければならない

といった思考に陥り、ツールやサービスありきでのお悩みが増えているように感じています。
これは、本来は「待ち時間対策」や「職員の残業削減」などの”手段”であった効率化が、”目的”と化してしまっている状態です。

”効率化”はあくまで手段であり、常に上位の目的を意識しておくこと

効率化が目的になると、過度な推進により本来の医療機関の存在意義に反してしまう、ということが起こりかねません。
表現は違えどほとんどの院長先生は「一人でも多くの地域住民に、よりよい医療を提供する」ことを目的としてご開業されているのではないかと思いますが、効率化を推進するあまりに過度なコスト削減、実態に即さない(患者も職員も使えない)IT化等により、提供すべき医療の質が低下してしまったり、働くスタッフのモチベーションが低下してしまったりするケースも想定されます。

こうした近視眼的な思考に陥らないためには、常に上位の目的に立ち返る必要があります。この上位の目的を突き詰めるとクリニックの「理念」や「ミッション」に行き着くはずですが、手段である効率化を推進するがあまりに、この理念やミッションに反することを行ってしまっては本末転倒なのです。
効率化とは理念やミッションを達成するための”手段”の一つでしかないことを、常に意識しておくことが大切です。

”効率化”実現のため、自院に合ったサービスを積極的に検討したい

とはいえ、効率化という概念そのものはこれからの時代、ますます重要度を増していきます。
患者さんに選ばれるクリニック、また働く場として選ばれるクリニックであるためには、待ち時間対策や残業削減、働きやすい環境の整った事業所であることが必須条件となってくるからです。

冒頭に申し上げたように、最近は技術の発展や国の推進、他業界からの参入により、医療機関で活用することのできる効率化ツール・サービスは多種多様のものが出てきています。
これからの時代を生き抜いていくためにも、こうしたツールやサービスを”うまく使って”、貴院の目的を達成するための効率化を実現していただければと思います。

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この記事を書いたコンサルタント

川本 浩史

プロフィール詳細

大手製薬・医療機器メーカーのMRを経て船井総合研究所に入社。
船井総合研究所に入社後は心療内科・内科診療所を中心にコンサルティング業務にあたっている。
前職では大学病院での消化器手術から療養病棟の輸液・栄養管理に至るまでそれぞれの臨床現場に入り込み、医療従事者と共に『より良い医療の提供』を実現するために邁進してきた。
臨床に近い現場で医師と対話を重ねてきた前職の経験を活かし、机上の空論とならず臨床現場に即したエビデンスのある実行策を提案している。

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