スタッフマネジメントの成功事例をルール化してみると・・
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皆さま、こんにちは。
株式会社船井総合研究所の運営チームです。
大よそ、スタッフ数が10~20名ぐらいの皮膚科で、以前はスタッフマネジメントに困っていたけど、最近は上手くいっているという医院が増えてきました。
そこで、その秘訣について解説いたします。
スタッフマネジメントの勉強の仕方
経営について勉強熱心な院長先生は、スタッフマネジメントについても欠かさず勉強されていることと思います。
スタッフマネジメントを勉強するとなると、なかなか教科書がないので難しいのが実態だと思います。
特に、医療機関の場合は、①女性の職場に院長が一人男性ということも多い、②10~20人規模の医院が多い、③院長とその他というように職種間で事業を回す比重に大きく差がある、など特異な事情があります。
そのため、一般的によく言われるマネジメント理論や、他業界の事例を上手く活用することが難しい場合が多々あります。
そこで、今回は同じ皮膚科業界で、10~20名スタッフ規模の事例を基に、上手にスタッフマネジメントが出来た複数医院が行った施策についてご紹介します。
ちなみに、上手くスタッフマネジメントが出来ている状況とは、院長の考えが現場まで落ちており、皆が自発的に行動し、同じ方向に向かって日々仕事が出来ている状態を指すことにします。
スタッフマネジメント施策の流れ
では早速、施策の流れをご紹介しますと、下記の通りです。
①経営方針発表会で院長が語るゴールイメージやその背景を整理する。
②経営方針発表会で、組織のゴールイメージを共有する。
③マネージャー、リーダー、サブリーダー、サブリーダー候補を決める。
④各階層の役割を設定する。
⑤会議体を変える。
⑥情報共有ツールを導入する。
⑦成果報酬(インセンティブ)を設定する。
①から順に⑦まで、半年から1年をかけて行っていきました。
その際のポイントは下記です。
①上から順に固めていく。
よく医院の土台固めとして、若手の下っ端メンバーから固めようとするケースが散見されますが、これは上手くいきません。必ず院長→マネージャー→リーダー→リーダー候補→その他と、上から順に方針固め・役割整理・責任整理・権限移譲と進めていかなければ、いつまでたっても組織化していきません。
②サブリーダー候補は、イベント企画で育てる。
日々の業務を通じて成長を促すのはもちろん結構なことですが、特に若手でこれからもっと伸びてほしいスタッフさんにはイベント企画をお願いすることで成長を促すことが上手くはまります。例えば、最近ならオンライン歓迎会がそれにあたります。そういった企画を通じて、仕事の調整力が上がり、また院内に役割が出来て承認欲求が満たされ、帰属意識や勤続意欲が高まります。
今回は実際に成功した複数医院をルール化したネタをお伝えいたしました。
そのような流れで成功した医院でもある「ひかり皮ふ科クリニック様」をゲストに迎えたセミナーも開催予定です。他科目の先生方も勉強になる内容ですので、ぜひ奮ってご参加くださいませ。
スタッフマネジメント成功事例のセミナーはこちら
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/077338