これからの医療業界は大きく変わる。
最近、よくそう思うようになりました。
医療業界は、規制に保護された特殊な業界です。
当然社会インフラとして必要な措置という側面もあります。
しかし、これからはこの医療業界にも今まで以上に『競争』という
概念が入ってくるのだろうと思っています。
国の成長戦略という話の中で、必ず
環境・エネルギー、医療、介護の3分野があがります。
成長戦略と聞くと聞こえは良いのですが、要するに
規制緩和をして、株式会社の参入などの
競争原理を持ち込み、業界を活性化しよう
ということです。
また、最近TPP導入の可否の話がよくあがります。
こちらも、外資の医療参入が検討されています。
外資、株式会社の医療業界へ参入。
また、その先には混合診療の解禁や広告規制の緩和という
話もでてくることでしょう。
混合診療の解禁については、ある程度ドクターの良識に
よって抑制が働く部分があるとは思いますが、
広告規制が緩和されれば、本当の意味で競争という概念が
医療業界に入ってくると思います。
広告合戦が過熱し、業界で二極化が進んでいく。
そんな映像が浮かんできます。
前回の記事で、足元をしっかり抑えた経営をしていきましょう。
というお話をいたしました。
背景には、こういった近未来予測があります。
不必要に危機感を煽るつもりはありませんが、
医療業界のコンサルタントとして、今自分ができることをしていきたい
と思っています。
大きな組織になることよりも、これからは変化に順応できる組織
づくりが必要な時代なのかもしれません。