皮膚科専門医院の経営手法
本日、ブログへメッセージをいただきました。
引用してご紹介させていただきます。
『地方の皮膚科勤務医です。いつも有益な情報をありがとうございます。
また、皮膚科の経営スペシャリストの方がいらっしゃることを非常に
頼もしく思っております。そろそろ開業をと候補地探しを始めたところ
ですが、目をつけていた地域に泌尿器科医が開業を計画していることが
分かりました。特に田舎では泌尿器科単科では受療率の低さから、
皮膚科を標榜することが多いと思います。この方も皮膚科泌尿器科
で開業するらしく、当方の開業予定地も大きく変更を迫られそうです。
皮膚科専門医として修行してきたものと、泌尿器科の片手間に皮膚科
を標榜する医師との差別化を図るための経営戦略に関する知識が
切に望まれます。もともと皮膚科は、他科の診療科に簡単に
標榜されがちな科ですが、そういう方々に対抗する経営戦略等
についての情報をブログでご教示くだされば幸いです。 』
メッセージいただきまして、ありがとうございます。
これからもこういったメッセージいただけるとうれしく思います。
実際にその立地について詳しく分かりませんので、軽々しいアドバイスは
できませんが、ふたつの方法をお伝えさせていただきます。
①皮膚科専門医とそうでない医師の違いを伝えること
確かに、皮膚科は他科の診療科に簡単に標榜されがちな科です。
しかし、皮膚科専門医とそうでない医師には、確実に知識と経験の
違いがあります。実際に、私の顧問先には、他科の診療科で
治療を受けていたが、治らなかったので皮膚科専門医院に来院
したという患者さんが数多くいます。その違い、言い換えれば
院長が持つこだわりをしっかりと打ち出す必要があります。
そのこだわりを伝えるために、情報発信力が必須です。
やはり、ホームページでの打ち出しが特に効果があるでしょう。
開院前にしっかりとホームページをつくり、皮膚科専門医院と
そうでない医院の違いを伝えましょう。さらに、先生がその中でも
専門的に学んできた領域があれば、それを書いてください。
しかも、可能な限り患者さんが理解できる専門的でない書き方
をして下さい。やっぱり皮膚科専門の先生は違う。そう思って
もらうことがひとつのポイントになるでしょう。
②皮膚科だからできること
他科と皮膚科を標榜するとどんなことが起きるでしょうか?
泌尿器科であれば、検査が多いために皮膚科のように3~5分で
診療を回すことができません。すると、待ち時間が発生します。
一方で、皮膚科専門であればそういった状況を防ぐことができます。
予約システム(順番どりシステム)の導入をすればさらに差別化になるでしょう。
患者さん一人あたりの診察時間にばらつきがある場合には、
予約システム(順番どりシステム)の導入が難しいです。
さらに言えば、この予約システムの導入をしっかりと情報発信する
ことで、はっきりとした差別化へとつながるでしょう。
※予約システムの運用方法やホームページの訴求の方法など詳しくは、
ブログでは書ききれないことをご容赦ください。