冬に売上が落ちやすい整形外科クリニックの閑散期対策
目次
毎年12月~2月は売上が落ちる
これは全国の多くのクリニックで見られる傾向です。
このように、整形外科では冬季が閑散期となりやすく、反対に春や秋などの外出しやすい機構の時期が繁忙期となりやすい傾向にあります。
繁忙期と比べて比較的新患の数は落ち着くため、マニュアルの見直しや普段忙しいときに後回しにしていた業務を行うなどの取り組みをされている先生も多くいるかと存じます。
しかしこの12月~1月、いわゆる閑散期に、売上を落とさないクリニックも存在します。
閑散期に売上を落とさないクリニックは一体どうやって売上を維持をしていたのか、傾向を解説いたします。
①再初診の数が多い
これは、いわゆる「リピーター」となる患者様が多いということになります。
新患に比べて再初診患者様数は安定して推移する傾向があります。
何かあったらこのクリニック、と決めている患者様が多いほど、冬季に新患数が上下することが少なくなります。
数としては200~300人/月、多いところでは400人/月となるところもあります。
②長期固定の患者様が多い
こちらはリウマチや骨粗鬆症など、長期的に通院が必要となる患者様のストックが多い、ということになります。
月に〇回、ではなく、その月で〇人となるため、季節による変動に強いだけでなく、営業日数が少なくなる2月や5月にも数が減りにくくなります。
③自賠責患者様のフォローを手厚くしている
冬季は新患が減るだけでなく、物理療法や運動器リハビリの空き枠も出やすくなります。そのため、自賠責で通院される患者様のフォローを手厚くする余裕が生まれ、結果として売上の維持につながるケースが見受けられます。
④閑散期にマーケティングコストを増加している
新患の数が減る傾向にある半面、冬季は腰痛・肩こりなど体の不調が起きやすい時期でもあります。ニーズの高い患者様へのアプローチから見込み客の獲得に至るまで、WEBを使った情報発信は効果的です。
また、在宅時間も増えるため、チラシやはがきなどによるオフラインのアプローチも有効です。
⑤運動器リハビリの稼働率が普段から高い
特に閑散期に強いリハビリ室は、「予約枠稼働率がほぼ100%」「キャンセル率が5%以下」と普段から安定して売上を上げている傾向が見受けられます。
普段から患者様が通院を優先してくれる状態であり、また稼働枠に対しての売上が読める数字になるため、時期によっての変動が少なくなります。
いかがでしたでしょうか。
冬になると売上が下がることにお悩みの先生は、ぜひ一度、閑散期への対策を検討されることをおすすめいたします。
また先生だけでなく、現場のリーダーにもこの感覚を持ってもらうことが必要です。
リハビリであれば冬季の閑散期だけでなく、12月や3月といった節目に終了が増えやすいといった傾向が見られますし、職員の入れ替わりによってもリハビリ患者数のコントロールが必要になってきます。
この機会に自院の各数値を振り返っていただき、取れる対策を検討してみてはいかがでしょうか。ご相談もお待ちしております。
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この記事を書いたコンサルタント
小栗陵太
茨城県立医療大学卒業後、理学療法士として医療法人に所属し医療・介護分野を幅広く経験。整形外科外来のリーダーとして、スタッフ育成や患者マネジメント、事業立ち上げの他、新規患者増加に向けたマーケティング活動を得意とする。
船井総合研究所入社後はこれまでの現場経験を生かし、「先生の想いを実現する」をコンセプトに集患対策から現場マネジメント、リピーター増加に至るまで、徹底して患者ロイヤリティを中心に据えたコンサルティングを展開する。