交通事故治療を進めるための職員巻き込み術とは?
いつもめでぃまがをお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の小栗でございます。
交通事故患者様の治療に力を入れていきたいけれど、
職員が乗り気でない、反対されているといったケースが見受けられます。
こういったお声をいただくことがあります。
そこで、今回は職員と一緒に取り組むコツを3つ、ご紹介させていただきます。
まず、職員が反対するには2つの要因があります。
1つ目は、そもそも「新しい事」をやりたくない、というマインドです。
効率化を進めていく上でもこういったマインドによって、システムや機器の導入が遅れることが多く見受けられます。
現状維持バイアス、という言葉によっても表現されるように、人は変化を嫌う傾向があるため、何かクリニックで新しい取り組みを行う上では必ずこういった反発があるということが前提となります。
2つ目は、交通事故患者に対して「ネガティブなイメージ」を持っている人が多いということです。
自分が以前に誰かから聞いた、交通事故患者様の対応で苦労した経験がある、などのネガティブなイメージは、危機回避・損失回避の観点からも広がりやすく、
自賠責患者様を多く対応したわけでもないのに、「交通事故患者に対してネガティブなイメージ」が先行しているケースが多く見受けられます。
こうした反対要因がある前提で、
取り組みを進めるコツを3つご紹介させていただきます。
①なぜ自院が交通事故治療に力を入れていくか説明する
まずは、なぜ交通事故治療に力を入れていくのか、課題と目的を院長先生から発信することが必要です。
交通事故の患者様を当院で積極的に受け入れる事になった背景について、
職員に分かりやすく説明することが必要となります。
また、もともとクリニックは医療の専門職の集まりですから、交通事故に遭った患者様に対して、第一選択である整形外科は何ができるか、も考えてもらう事が必要です。
②交通事故治療について、自賠責保険についてなど専門知識を学ぶ機会を設ける
大前提として、医療従事者は国家資格を取得するにあたり、「自賠責保険について専門的に学校で学ぶというケースは少ない」という事です。
私も沢山のクリニックにご訪問させていただいておりますが、交通事故治療の仕組みについて、「患者様に十分に説明できるレベル」のスタッフというのはなかなかお会いする機会がございません。
そのため、新しいことをやりたくない・もともとのマイナスイメージに加え、「仕組みがよく分からない・知らない」が加わるため、余計に苦手意識を持ってしまいます。
また、交通事故で整形外科に通院する患者様にとって職員は、「医療の専門家」ですから、当然ながら医療保険の質問をするのと同じレベルで自賠責保険についての対応も求められます。
そこで、クリニック全体で「基礎から学ぶ」機会を設けるケースが多く見受けられます。
③役割を決める、取り組み内容によってはインセンティブを設定する
これも交通事故治療に限ったことではありませんが、
新しい取り組みを行っていく上では、専任者や役割を設定することも必要です。
方針を決定するのは院長先生ですが、その後の仕組み作りはスタッフを巻き込みながら進め、スタッフ中心に仕組みを回してもらうことで、院長先生はまた別の取り組みを考えることができます。
また、クリニックの利益につながる取り組みであれば、結果に応じてインセンティブを設定するケースも見受けられます。
これから交通事故治療に取り組んでいく・強化していこうとお考えの先生は、
是非前回ご紹介した取り組みを参考にしていただければ幸いです。
交通事故診療の”大変さ”を解消するノウハウを大公開!
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交通事故診療の大変さを解消しながら
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2024/07/07 (日) 13:00~16:00 株式会社船井総合研究所 大阪本社
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この記事を書いたコンサルタント
小栗陵太
茨城県立医療大学卒業後、理学療法士として医療法人に所属し医療・介護分野を幅広く経験。整形外科外来のリーダーとして、スタッフ育成や患者マネジメント、事業立ち上げの他、新規患者増加に向けたマーケティング活動を得意とする。
船井総合研究所入社後はこれまでの現場経験を生かし、「先生の想いを実現する」をコンセプトに集患対策から現場マネジメント、リピーター増加に至るまで、徹底して患者ロイヤリティを中心に据えたコンサルティングを展開する。