コロナ対策について
2020年2月28日配信
いつも大変お世話になっております。
船井総合研究所の寺嵜孔希です。
今回のメルマガでは「コロナ対策について」
と題して、お送りします。
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■今回のメルマガの内容
1.経営余力によって対応策を変える
2.3ヶ月分の余力が“ない”医院での対応策例
3.3ヶ月分の余力が“ある”医院での対応策例
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1.経営余力によって対応策を変える
各地でのコロナ感染者・死者数の増加に加え、先日の首相からの休校要請により、いよいよ多くの医院様で影響拡大が見込まれる状況になってきましたので本稿ではその対応策例を紹介させていただきます。
まず対応策を考えていくにあたり、経営余力の状況を鑑みる必要があると思います。
具体的には、家賃と給料などの直近支払いの必要がある今後3ヶ月分の資金を現預金(キャッシュ)で準備できているかどうかという点です。
多くの医院様では問題がないと存じますが、中には開業したての医院様など、経営状況によっては難しいケースがあるかもしれません。
そのような場合に、悠長な経営判断を下していると、債務超過や黒字倒産が起こる危険性もありますので、対応策を整理したいと思います。
2.3ヶ月分の余力が“ない”医院での対応策例
- 既存のメインバンクや公的金融機関からの借り入れを検討する。
もし緊迫している状況であれば、借り入れの仕方や期間・金利や気にしない。 - 自費患者さんにはできるだけ早い入金を促す。
- ママさんスタッフにも働いてもらうため、スタッフルームを子供部屋として開放し、スタッフルームで勉強・TV感染・ゲームをさせる。(昼食は皆さんで一緒に食べる。)
- 院内感染を防ぐため、出入り業者の立ち入りを極力お断りする。(もし院内感染がおこると定期休業リスクがあるためです。)
- HPや院内前や問診票に下記の内容を掲載する。
(例)※文言は各自編集いただければと思います。
当院では、院内感染を予防するため、職員全員がマスク着用・消毒液の定期使用にて診察対応を行わせていただきますので、予めご了承ください。
4日間の発熱(37.5℃以上)やせき・息切れがある方で、不急の症状の場合は念のため受診を控えていただきますようにお願いします。
また、14日以内に新型コロナウイルス感染症の流行地域から帰国したか、または新型コロナウイルス感染症の患者さんと濃厚な接触があった方は、必ず事前に最寄りの保健所に電話で相談し、指示を受けてください。
そのような患者様の既存予約につきましては、2週間後以降への変更をお願いしております。 - コロナ症状が疑われる患者さんについては診察をお断りする。
- 自費キャンセル患者については、代理日程の調整まで必ず行う。
3.3ヶ月分の余力が“ある”医院での対応策例
3~7に加えて、下記もご検討ください。
- コロナ情報(症状例や感染状況やマスク・消毒液が家にない方がどうすべきかなどの対策情報など)についての学会や厚労省が発信している情報をHPやLINEや院内掲示で随時お伝えする。
- 待合室内での院内感染をできるだけ防ぐため、予診を院外からオンラインで行う。
(予約システムを入れていない医院様では車からオンラインで予診を取り、フードコートの呼び出しシステムで呼び出すことを検討している医院様がございます。) - 自費カウンセリングを無料オンライン会議ツールで、遠隔にて行う。
(Whereby(ウェアバイ)というツールがおススメです。) - もし自費キャンセル枠が発生したら、空き枠をLINEで配信して埋める。
- 化粧品購入は郵送対応を一時的に行う。
- ママさんスタッフには午前中は出勤してもらい、午後からは家で出来る仕事(ツール作成やマニュアル作成など)をしてもらう。
- ママさんスタッフが複数名いる場合は、午前・午後の入れ子勤務で働いてもらう。
(実出勤メンバーが1名となるが、それはやむを得ず、診療を途中で切ることも念頭に入れておく。) - ママさんスタッフがいない医院で患者数が減ったら、有休を充てて働き方改革法案に備える。
- 受付を早めに切って、皆が早く家に帰り、体調を整えるようにする。
(当然、診療後の不要な外食などは避けてもらうようにスタッフさんにはお願いする。) - スタッフには、不要不急の用事では外出しないように心がけてもらう。
- もし体調不良のスタッフがいれば、気軽に相談してもらうように事前に伝えていただく。
(自分がコロナの疑いがあると周りに言えない状況だと隠ぺいし、後々院内感染がかなり広がってしまい大変になる危険性があるためです。)
ご参考まで。
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