麹町皮ふ科・形成外科クリニック/BIOTOPE

今回は麹町皮ふ科・形成外科クリニックの苅部淳先生に取材をさせていただきました。
栄養療法へのアプローチや、取り組みについてかなりのお時間を割いてお話をお伺いさせていただきました。
今後栄養療法へ取り組みたいとお考えの先生や、ご興味をお持ちの方はぜひお読みいただきたい内容でございます。

◆クリニックの長所、独自固有の強みについて教えてください。
内科・外科・精神科と3科目を併設しているので、3方面から診療を行うことができる点ですね。
現在、総合診療・統合医療という言葉が流行っていますが、実際に徹底できているところは少ないと感じていますし、特に総合診療は医学の中でも地位が低い傾向にあると感じています。
海外ではプライマリーケアの考え方が広がりつつありますが、日本ではまだまだ診療科目に特化した形が一般的です。
私個人としては、全部・総合的に診ることができるクリニックを「町医者」がやるべきであると感じており、当院ではこのような診療形態を実現しています。
当院は皮膚科・形成外科を科目としては大きく掲げていますが、「美容」という新しいコンセプトで医療サービスを提供しています。
美容、とひと言でいうと、外見の美しさだけを指す場合が大きいですが、当院の考える「美容」は「内面も外面もすべて健康である」ということです。
すべて含めてケアを行って初めて「美容」と呼べると考えており、そのために3科目の標ぼうだけではなく、レストラン経営まで行い、トータルで「美容」のサポートを行っています。

◆栄養療法の認知度を向上させるために、今後何が必要でしょうか。

普段の食事にどれだけ害が含まれているのか知ってもらい、食習慣を改善していくことが必要だと思っています。
そのためには幼児教育を行い、幼いころから身体によい食事を心がけるような食習慣を体得することが重要です。
当院では幼少期から良い食習慣を定着させることを目的に、母親対象のオンラインサロンを開催しています。
小さなお子様をお持ちの方々に普段の食事に入っている害を知ってもらい、各家庭での食習慣を改めてもらうというものです。
その他、男性に対してはパフォーマンスアップ、女性に対しては美容など、ターゲットに合わせたアプローチを行うことが必要だと考えています。