皮膚科・美容皮膚科クリニックを開業したい、
または開業する予定だけど色々と不安をお抱えの先生方へ

 船井総合研究所は100医院を超える皮膚科・美容皮膚科クリニックの経営コンサルティング実績があり、その主な実績は開業後の活性化支援ですが、ここ数年は開業前からお手伝いをさせていただく機会が増えてきました。
開業前からの弊社のお手伝い範囲としては、行政文書の作成や行政とのやり取りといったご支援を行っている訳ではなく、経営立ち上げのコンサルティングに特化したお手伝いをしております。そのため、他社の開業専門コンサルティング会社の開業パッケージを導入しながら弊社の経営コンサルティングとサポートを受け、新規立ち上げに成功したという医院様が多数いらっしゃいます。

 そこで、開業をご検討中の先生方や開業準備を進めていらっしゃる先生方向けに、弊社として開業前から皮膚科・美容皮膚科の先生方に知っておいていただきたいことを解説しております。
開業をお考えの先生方はぜひご一読ください。

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皮膚科・美容皮膚科 時流予測レポート2024 ~今後の見通し・業界動向・トレンド~ バナー画像

皮膚科・美容皮膚科を開業する前に知っておくべきこととは?

皮膚科・美容皮膚科の業界動向・業界時流

  1. 競争激化:診療圏の飽和と差別化の必要性

    近年、大都市圏を中心に一つの診療圏内に複数の皮膚科・美容皮膚科が乱立する現象が顕著になっています。これは、皮膚疾患の需要の高さや美容医療への関心の高まりが背景にありますが、同時に患者さんの獲得競争が激化していることを意味します。

    このような状況で生き残るためには、他院との差別化が不可欠です。単に「皮膚科・美容皮膚科」として開業するだけでなく、ターゲット層を明確にし、そのニーズに特化した診療内容やサービスを提供することが重要になります。例えば、アトピー性皮膚炎専門、小児皮膚科に特化、ニキビ治療に強みを持つ、最新の美容機器を導入し高品質な美容医療を提供するなど、具体的な強みを持つことで、患者さんから選ばれるクリニックとなることができるでしょう。

  2. 一般皮膚科:保険診療依存からの脱却と自費診療の重要性

    医療費削減の流れを受け、保険診療の点数は地域に関わらず厳しくなる傾向にあります。これにより、保険診療に大きく依存する一般皮膚科の経営は不安定になりがちです。

    安定した経営基盤を築くためには、美容医療や自費治療を積極的に導入し、保険診療に依存しない経営体質へ転換することが喫緊の課題です。自費診療は収益性が高く、クリニック独自の強みや特色を打ち出しやすいというメリットがあります。例えば、ピーリング、レーザー治療、AGA治療、医療脱毛、高濃度ビタミンC点滴など、患者さんのニーズに応じた幅広い自費メニューを取り入れることで、収益の柱を増やし、経営の安定化を図ることが可能です。

  3. 美容皮膚科:自費依存から保険診療とのバランス経営へ

    一方で、美容皮膚科はこれまで自費診療に特化することで高収益を上げてきましたが、自費のみに依存した経営では単月収益が不安定になるケースが増えています。これは、高額な自費診療は景気変動や患者さんの購買意欲に左右されやすく、集患がうまくいかない場合に収益が大きく落ち込む可能性があるためです。

    安定した経営を実現するためには、保険診療を限定的にでも開始し、自費診療とのバランスを取ることが有効です。例えば、一般皮膚科で多いニキビやアトピー性皮膚炎などの疾患を保険診療で受け入れつつ、美容医療への導入を促すといった戦略が考えられます。保険診療によって安定した集患が見込め、それが美容診療への継続的な来院に繋がるという好循環を生み出すことができます。

皮膚科・美容皮膚科の持続的成長を叶える3つの経営戦略

<皮膚科・美容皮膚科で開業予定の方>

  1. 1. 保険診療で地域に根差した信頼と安定収益を確立

    皮膚科の開業でまず目指すべきは、保険診療による安定的な患者数の確保です。ニキビ、湿疹、アトピー、水虫といった日常的な皮膚トラブルに幅広く対応することで、地域住民から「かかりつけ医」として選ばれやすくなります。

    安定した保険収益=経営の土台となるため、診療体制・受付対応・予約導線を整備し、口コミや紹介で来院する患者さんを着実に増やすことが開業初期の鍵です。

  2. 2. 自費診療で差別化し、高収益体制を構築

    美容皮膚科領域では、自費診療の導入が収益性アップのカギになります。医療脱毛、シミ・しわ治療、ニキビ跡治療、毛穴ケアなど、患者ニーズの高い施術を揃えることで、幅広い年齢層の集患が可能に。自費診療を成功させるには、

    ・ターゲット層の明確化
    ・カウンセリング力の強化
    ・SNSやLINEでの情報発信
    といったマーケティング視点が不可欠です。

  3. 3. スタッフマネジメントで“選ばれる職場”へ

    皮膚科・美容皮膚科の開業成功には、人材の確保と育成も欠かせません。離職率が高いと、経営の安定性が損なわれ、患者満足度にも影響します。

    ・明確な評価制度
    ・教育研修の充実
    ・スタッフの声を反映できる風土
    こうした環境整備により、「このクリニックで長く働きたい」と思える職場づくりを実現しましょう。

<美容皮膚科で開業予定の方>

  1. 1. 競合リサーチによる「機器×価格」の最適化

    特に差別化が重要となる美容皮膚科の開業では、導入する機器の選定と価格設定が成功の成否を分けます。競合クリニックと同じ機器を導入しても、価格で競争するだけでは差別化は難しいため、最新機器の導入、他院にない施術(ポテンツァやピコトーニング等)、パッケージプランによる付加価値提供など、自院の強みを活かした構成を意識しましょう。

  2. 2. SEO・MEOに強いWeb集患導線を構築

    美容皮膚科の開業では、Webでの集患戦略が生命線です。独立した美容皮膚科用のホームページ作成「皮膚科〇〇駅」などの地域名を意識したSEO対策、Googleビジネスプロフィールを活用したMEO強化などを網羅的に実施することで、開業初期から地域検索で目に留まりやすくなり、安定的な新患流入を目指しましょう。

  3. 3. 将来を見据えた内装・部屋設計

    美容皮膚科は“施術回転数=売上”となるため、部屋数=売上キャパです。将来的な拡張を見据え、

    ・施術室を増やせる院内設計
    ・カウンセリング専用スペースの確保
    ・多目的利用できるフレキシブルな間取り

    など、長期的視点での設計が経営効率に直結します。

開業前に必要な具体的な準備とは?

成功するクリニック開業には、入念な準備が不可欠です。
特に以下の3つの要素は、開業の成否を分ける重要なポイントとなります。

  1. ① 開業資金の確保と適切な配分

    クリニック開業には、まとまった資金が必要です。目安として、約3,000万円から6,000万円の資金が必要になると言われています。
    この中には、以下の費用が含まれます。

    ・内装工事費
    クリニックのコンセプトや診療科によって大きく変動します。患者さんが快適に過ごせる空間づくりは、リピート率にも影響します。

    ・医療機器導入費用
    一般皮膚科に必要な基本的な機器から、美容皮膚科で導入する高額なレーザー機器など、診療内容によって幅があります。最新機器の導入は差別化に繋がりますが、初期費用とランニングコストを考慮して慎重に選びましょう。

    ・運転資金
    開業当初は患者数が安定しないため、家賃、人件費、薬剤費などの経費をまかなうための運転資金が必要です。資金計画は余裕を持って立てることが重要です。

    これらの費用をどのように調達し、どこにどれだけ配分するかは、経営計画の根幹となります。自己資金、金融機関からの融資、補助金・助成金など、様々な選択肢を検討し、最適な資金計画を立てましょう。

  2. ② 最適な場所選び(立地選定)

    クリニックの成功は、立地に大きく左右されます。患者さんが来院しやすい場所を選ぶことが、集患の第一歩です。

    ・駅近
    通勤・通学で駅を利用する層を取り込みやすく、アクセスが良いという最大のメリットがあります。特に都市部では強力な集患要素となります。

    ・住宅地
    地域住民の「かかりつけ医」としてのニーズが高く、安定した来院が見込めます。ファミリー層が多いエリアでは、小児皮膚科の需要も期待できます。

    ・商業施設内
    ショッピングついでに立ち寄れる利便性があり、幅広い層にアプローチできます。ただし、商業施設の営業時間や規則に縛られる可能性もあります。

    それぞれの立地の特性を把握し、ターゲット層や診療方針に合った場所を選ぶことが重要です。周辺の競合クリニックの有無、周辺環境(駐車場、薬局、公共交通機関など)も考慮に入れ、綿密な市場調査を行いましょう。

  3. ③ 優秀な人材の確保と教育

    クリニックは、医師一人で成り立つものではありません。受付、看護師、医療事務スタッフといった優秀な人材の確保と育成が、質の高い医療サービス提供とスムーズなクリニック運営には不可欠です。

    ・採用
    経験やスキルはもちろんですが、患者さんへの対応力やチームワークを重視した人材を選びましょう。特に美容皮膚科では、接遇スキルも重要です。

    ・教育
    採用後も継続的な研修やOJTを通じて、医療知識、接遇マナー、クリニックの理念などを共有し、スタッフ全体のスキルアップを図りましょう。スタッフ一人ひとりがプロ意識を持ち、患者さんに寄り添ったサービスを提供できることが、クリニックの評価を高めます。

    優秀なスタッフは、クリニックの「顔」となり、患者さんの満足度を大きく左右します。働きがいのある職場環境を整備し、長く勤務してもらえるような工夫も忘れてはいけません。

開業支援をコンサルティング会社に依頼するなら

コンサルティング会社の選び方|3つのチェックポイント

  1. 1. 実績豊富な会社かどうか(特に皮膚科・美容に強いか)

    まず確認すべきは、皮膚科・美容皮膚科の開業支援における実績です。内科や整形外科など他科目と異なり、施術内容や患者層が特殊なため、専門ノウハウの有無が成果に直結します。

    ✅ 皮膚科・美容皮膚科の開業支援件数
    ✅ 医療脱毛やシミ治療などの自費メニュー導入支援の経験
    ✅ 美容機器の選定や価格設計の知見

  2. 2. 開業後のフォロー体制があるかどうか

    開業準備だけでなく、実際に患者さんを集め、運営を安定させるためのフォローが必要です。現場で起こる課題に継続的に対応できる体制かをチェックしましょう。

    ・予定通り集患できているか
    ・スタッフの教育は順調か
    ・自費診療の売上は伸びているか

    ✅ 月次サポートや定例ミーティングの有無
    ✅ 数値分析や経営改善提案があるか
    ✅ スタッフ研修や販促支援の継続体制

  3. 3. 経営・集患・スタッフ教育まで総合的に支援できるか

    単に開業をサポートするだけでなく、経営改善から人材育成まで一気通貫で支援できるかが重要です。以下の視点がカバーされているか確認しましょう。

    ・経営視点:収支管理、価格設計、キャッシュフロー改善
    ・マーケティング視点:SEO・MEO対策、広告運用、SNS戦略
    ・マネジメント視点:採用・教育・定着支援、業務効率化

    これらを網羅してサポートできる会社なら、開業後の悩みにも柔軟に対応できます。

コンサルティング会社に開業支援を依頼するメリット

開業コンサルティングは、我々のような経営コンサルティング会社だけでなく、開業のみをお手伝いしている開業コンサルティング会社や薬品卸などが請け負って行っているケースがあります。当然、それぞれに良さはありますが、ここでは経営コンサルティング会社の船井総合研究所にお手伝いをご依頼いただくメリットをお伝えいたします。

  1. 開業後の皮膚科・美容皮膚科の経営成功事例を多数持っているため、開業後のスタートダッシュを見据えた開業準備ができる。

  2. 経営のご支援のみを行っており、不要な投資などには正しく助言することができる。

  3. 皮膚科・美容皮膚科に特化したコンサルティングを行っており、業界特性に適応した開業準備ができる。

船井総合研究所のクリニック開業コンサルティング例のご紹介

ご支援テーマ よくあるお悩み ご支援の一例
院内構築 クリニックの内装をどうしたら良いか分からない…
診察室はこの数・位置で良いのか…
スタッフルームは大きい方が良いの?
など
診療を上手く回すために、診察室や処置室をどう配置すべきかのご提案や、スタッフルームの配置など、開業後の実稼働を見据えたご提案をいたします。
採用・教育 看護師や医師をどうやって採用すれば良いの?
どんな人を採用すべき?
どうやってスタッフ教育すべきなの?
など
初期メンバーは大事!ということで、どのような看護師や医師をどのように面接して見極めて、どのように教育すべきか(教育ツールも含む)をご提案いたします。
内覧会 クリニックの内覧会は実施すべき?
どんな内覧会にすべきなの?
準備って何が必要なの?
など
他院での成功事例をもとに、クリニックの内覧会で実施すべきコンテンツのご提案や準備スケジュールの握り合わせや具体的ツールのご提案をいたします。
保険集患 ホームページは業者丸投げでOK?
制作会社はどこでもOKなの?
チラシは配布するべき?
など
100医院以上のコンサルティング実績に基づき、最適なホームページの構成や作り方、またチラシやSNSなど有効な保険診療と自費診療の集患対策を具体的にご提案いたします。
自費導入 自費診療は何の美容機器を入れるべき?
自費診療の料金はどうやって決めたらよいの?
上手い宣伝の方法は?
など
他院での美容医療での成功事例をもとに、機器選定方法や料金設定方法、患者さんへの宣伝方法など、具体的ツールを基にご提案いたします。
  • 上記はあくまで一例であり、医院ごとにご支援内容・テーマは個別カスタマイズいたします。

【概算費用】下記は開業支援に加えて、開業後の立ち上げ支援も含めた概算費用です。

月20万円+東京or大阪からの往復交通費 × 12ヶ月間契約 (※左記は税別料金です。)

美容皮膚科の開業に関する船井総合研究所の成功事例

上田皮ふ科 様

開業5年、皮膚科と美容皮膚科で毎日200~250名が来院
患者様・働くスタッフ・クリニックの三者がHappyな「三方良し」のクリニックを目指しておられる上田皮ふ科 院長 上田 厚登様。25名の頼もしいスタッフと理念を共有し、叶えたい夢へ向かって前進しておられる上田様のお話を伺いました。

医療法人 祥樹会 赤磐皮膚科形成外科 様

医療法人 祥樹会 赤磐皮膚科形成外科様 写真

診察報酬は1.6億円を突破しさらなるステージへ
当初5人のスタッフが今では16人、診療報酬は1.6億円にまで成長!医療法人 祥樹会 赤磐皮膚科形成外科 理事長 髙橋 義雄様に、開業後のお悩みと船井総研とのかかわりについて伺いました。

皮膚科・美容皮膚科専門コンサルタントからのメッセージ

 ここまで本記事をお読みいただき、誠にありがとうございました。おそらく、このサイトをご覧の先生方は、開業にあたり様々な想いや目標をお持ちだと思います。
船井総合研究所の皮膚科・美容皮膚科コンサルタントはコンサルティングを通じて「先生方の想いや目標を実現すること」を大事にしています。

 先生方の想いや目標をより早く・より大きく実現するために、ぜひ弊社を上手くご活用ください。
弊社は多数の医院の開業支援の実績もございますし、100医院を超える活性化支援の実績もございますので、できるだけ早く少しでも多くの開業事例や活性化事例を知り、開業後のスタートダッシュを切っていただければと考えております
。ここまでお読みいただき、もし弊社の開業コンサルティングに少しでもご興味をお持ちになられた先生方は、ぜひ下記から一度ご連絡ください。皆様のご連絡を心よりお待ちしております。

開業のご相談はこちら

弊社の経営コンサルティングを受けた先生方のお声

松岡 佑磨

皮膚科・美容皮膚科のコンサルタントのご紹介

無料経営相談のご案内

弊社の病院・クリニック専門コンサルタントが貴院にご訪問、もしくはお客様に弊社までお越し頂き、現在の貴院の経営について無料でご相談いただけます。 無料経営相談は専門コンサルタントが担当させていただきますので、どのようなテーマでもご相談いただけます。

通常、コンサルティングには多大な費用がかかりますが、無料経営相談ではその前に無料で体験していただくことができますので、ぜひご活用いただければ幸いでございます。

セミナーやコンサルティングでしか聞けないノウハウを大公開

"今日からすぐに実践いただくための"科目別 経営手法レポートダウンロード

「集患」「効率化」「スタッフ採用」「スタッフマネジメント」「WEBマーケティング」……
先生方が日々経営をされる中で、小さなものから大きなものまで様々な悩みがあると思います。
そのようなお悩みを解決していただくために、経営レポートをご用意しました。
すぐに実践な内容が盛りだくさんのレポートとなっているので、是非ご参考にしてください。

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