皮膚科医院経営コンサルタントの北里です。
私のクライアントは、今年の夏の患者数を前年比で
上回っています。
昨年は、歴史的な猛暑で、非常に混みあったことを
覚えています。
今年は、昨年に比べれば、まだ暑さはやわらいでいる
ように感じますが、全国の皮膚科で同じような現象が
起きています。
6月単月の患者数が過去最高。7月はその6月の患者数を
上回りそうです。
理由は3つ考えられます。
①閑散期にしっかりとマーケティング施策を行った
②夏の繁忙期に備えて患者数をより多く見れる体制を整えた
③節電の影響で、冷房を控えた結果皮膚の状態が悪化した
私は常々から、
『夏の繁忙期は新しい患者さんを獲得するチャンスであり、
同時に既存患者さんが離脱するリスクがある』
と言っています。
患者数が増えても、待ち時間が発生すれば既存患者さんは
離脱していきます。診療を効率化することでそのリスクを軽減して
いくことが閑散期にやるべきことです。
さらに、外部要因として節電という現象があります。
東日本だけの減少にとどまらず、西日本でも患者数の増加が
見受けられることを考えると、日本全体での節電意識が高まっている
のだと実感します。
震災以降、患者さんの行動基軸がfor me から for you へと変化
しています。
これからは、夏の繁忙期であってもfor youの気持ちを持って
接遇ができる医院が重要になってくると言えます。
日々の診察に追われているとは思いますが、業界を一度俯瞰的に
見てみると良いかもしれません。