目次
いつもメルマガをお読み頂きありがとうございます。
本題の前に少々経歴についてお話をさせていただきます。
船井総研の齋藤と申します。医薬品卸(MS)、製薬会社(MR)にて従事した後、外来メインの医療機関にて在宅診療部の立ち上げに携わりました。
在宅診療部の室長として地域との繋がりを重視し、外来の延長線上であった在宅診療の患者数を30名から120名へと1年半程で増患。
部門としての収入も4倍に成長し、クリニックの健全な運営に貢献してまいりました。
その後、より在宅医療に特化したいという想いから、在宅医療メインクリニック(患者数800名規模)にて事務次長として院内の調整に携わりました。
本日は、「月1回訪問活用してますか?」というテーマでメルマガを書かせて頂きます。
在宅医療の基本的な定期訪問回数は?
在宅医療の定期訪問回数は、患者様の状態や必要性に応じて異なります。基本的な定期訪問回数は、通常、医師による診察が1か月に平均2回行われることが一般的です。しかし、患者様の病状や治療計画によっては、もっと頻繁な訪問が必要な場合もございます。またその逆で月に1回のケースもあり、在宅医療は個々の患者様に合わせたカスタマイズが重要であり、そのためには定期的な評価と調整が欠かせません。
定期訪問月1回のメリット
1,病状の安定: 患者様の病状が安定しており、頻繁な医療介入が不要な場合、月1回の訪問でご対応するケースもございます。これにより、患者は治療の一環として不必要な負担を感じず、生活の質を維持できます。
2,自己管理の促進: 月1回の訪問は、患者様・ご家族に自己管理の機会を提供します。自己管理能力を高め、日常生活での病状管理や服薬の遵守を支援し、患者様の自己決定権を尊重します。
3,費用効率の向上: 訪問はコストがかかりますが、病状が安定している場合、月1回の訪問にすることで医療コストを削減できます。これは医療制度全体において費用効率の向上に寄与します。
4,医療資源の効率的な利用: 月1回の訪問は、他の患者様にも適切なケアを提供するリソースを確保することが期待できます。
月1回訪問の活用シーン
・急な医師の退職で訪問回数の調整が必要
・外来患者さんへ訪問診療を進めたいが金額面で提案しにくい
・1回⇒2回訪問への切り替えルールを設定し早期より訪問診療の介入をしたい
・外来通院を2カ月に1回程度しかしていなかったのに、いきなり2回は提案しにくい
・訪問診療に対するハードルを下げたい
上記のような際にご活用いただければ、医療が必要な方に対して適切な医療資源を届けられるのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
簡単ではございますが、在宅医療の月1回訪問についてまとめさせていただきました。
本来のスタンダードに近い月平均2回の訪問も良い点も様々ございますが、適切な医療配分をすることにより地域からの評価を高め集患に繋げられる可能性もございます。
在宅医療は個々の患者様に併せてカスタマイズしていく必要性が今後より出てくる可能性がございます。限られた医療資源を有効活用し、ぜひ自院の強みを考えながら行動していきましょう。
本内容について気になる院長先生は、下記のURLより無料経営相談をお申込みください。貴院に最適なスタイルをご提案いたします。
⇓⇓⇓無料経営相談はコチラ⇓⇓⇓
https://www.funaisoken.co.jp/form/consulting
同じテーマで記事を探す
この記事を書いたコンサルタント
齋藤 倫啓
医療機関の収益アップに貢献するだけでなく、最期は在宅でと望むすべての人の想いを叶えるために、現場で培ってきた経験を含めながら、現実的なアプローチ方法を提案し医療機関の発展に尽力します。
そしてきたる2025年問題に向けて、切れ目のない医療の提供体制を構築し、一人一人の自立と尊厳を支えるケアを将来にわたって持続的に実現していけるような仕組み作りに携わり、日本の医療に貢献をしていきたいと考えております。