「在宅医療におけるDXとは?」

2023年09月27日 (水)

科目:
在宅・介護
コラムテーマ:
在宅医療 診療効率化 スタッフ定着率 スタッフ自律型組織

いつもメルマガをお読み頂きありがとうございます。
本題の前に少々経歴についてお話をさせていただきます。
船井総研の齋藤と申します。医薬品卸(MS)、製薬会社(MR)にて従事した後、外来メインの医療機関にて在宅診療部の立ち上げに携わりました。
在宅診療部の室長として地域との繋がりを重視し、外来の延長線上であった在宅診療の患者数を30名から120名へと1年半程で増患。
部門としての収入も4倍に成長し、クリニックの健全な運営に貢献してまいりました。
その後、より在宅医療に特化したいという想いから、在宅医療メインクリニック(患者数800名規模)にて事務次長として院内の調整に携わりました。

本日は、「在宅医療におけるDXとは?」というテーマでメルマガを書かせて頂きます。

在宅医療におけるDXとは?

医療に限らずどの業界でも、DX(デジタルトランスフォーメーション)について取り上げられることが増えてきたので耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか。
まずデジタル化を進めるために、段階が3STEPあり、STEP1デジタイゼーション⇒STEP2デジタライゼーション⇒STEP3デジタルトランスフォーメーションと進んでいきます。
各STEPの内容としては、デジタイゼーションでは特定業務のデジタル化。デジタライゼーションではフローとプロセスのデジタル化、デジタルトランスフォーメーションではサービスのデジタル化とご認識いただければと思います。
実際に在宅医療におけるDXとはどのような類のものなのか?またDXはなんのために活用していくものなのかを少しご紹介させていただきます。

目的と手段

一番重要なポイントは効率化による生産性アップです。あくまでDXを導入することは、目的ではなく手段です。そこを前提としてお考えいただければと思います。
身近なものでいえば電子カルテやスマートフォンなどは在宅医療DXの中心ともとれるような存在です。導入する目的を改めて考えて頂ければあくまでも目的を達成するためのものであることがわかるかと思います。

活用方法

例えば、DXの一例として、クラウドを活用した業務やシステム、データ保存の外部化・共通化・標準化を厚生労働省を中心に目指しているかと思います。特定健診情報や資格情報はオンライン資格確認やマイナポータル活用し、カルテ情報や処方情報・調剤情報や診療情報提供書、退院時サマリや行政への届出については電子カルテ情報の標準化等と様々な効率化を狙っております。
自院の規模で見れば、IoTやICTを活用することで、業務を効率化し、データ収集や入力、分析、その他の単純作業を自動化できるため、業務の省力化や効率化が図れる可能性がございます。前段で書かせていただいた各STEPの例は以下の通りです。

STEP1:ペーパーレス化
・院内掲示板での情報共有をLineやchatworkへ
・紙カルテを電子カルテへ
・連携先へのFAXは連携ツールを一部利用する 等
STEP2:デジタル化による効率化
・AIサポートによる音声入力
・指示書のRPA化
・在庫管理の自動化
・オンライン診療 等
STEP3:新たな価値創出
・夜間休日コールの自動振り分け
・急変予測によるアラート機能 等

DXとなると導入のハードルは高いと思われがちですが、ぜひまずはSTEP1から導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
在宅医療DXについて少しだけお話をさせていただきました。
実際に在宅医療のクリニックでDX推進が進み、生産性UPを実現した成功事例もございます。
この人材難と言われている時代に、少しでも自院でDX推進に取り組まれて業務改善を図ってみてはいかがでしょうか。
また2023年11月から12月にかけて、在宅医療DX推進し業務効率化を実際に成功した法人様でのオンライン視察ツアーも開催を予定しております。STEP2の具体例を聞けるチャンスでございますので、続報が出ましたらすぐにメルマガにてご案内をさせていただければと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
STEP3に関しては、医療はまだまだDXが進んでいない領域でございますので、今後国の方針も見定めながら、様々なツールが普及した際にすぐに対応ができるように下準備をしていきましょう。

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この記事を書いたコンサルタント

齋藤 倫啓

医療機関の収益アップに貢献するだけでなく、最期は在宅でと望むすべての人の想いを叶えるために、現場で培ってきた経験を含めながら、現実的なアプローチ方法を提案し医療機関の発展に尽力します。
そしてきたる2025年問題に向けて、切れ目のない医療の提供体制を構築し、一人一人の自立と尊厳を支えるケアを将来にわたって持続的に実現していけるような仕組み作りに携わり、日本の医療に貢献をしていきたいと考えております。

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