一般財団法人杏仁会 江南病院

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江南病院が所在する熊本市には高度急性期機能を担う病院とし済生会熊本病院、熊本赤十字病院、など7病院が存在します。これらの基幹病院と江南病院のような回復期を担う医療機関との連携ネットワークは強固なものでした。そうした医療環境の中、H26年の診療報酬の改定にて、一般病棟入院基本料に、『自宅等退院患者割合75%以上』とする算定要件が追加され、亜急性期病棟に代わる受け皿として地域包括ケア病棟が新設されました。
基幹病院の自宅等退院患者割合75%を達成されていない場合、回復期を担う医療機関が受け皿となる地域包括ケア病棟に移行できなければ、基幹病院と回復期の連携ネットワークが崩壊してしまい、急性期から回復期への患者移行が円滑に行われない可能性がありました。当院は、既に看護師等の配置を異動する以外は施設基準をすべて満たしている体制があったため、地域医療のネットワークを維持するためにも一般病床40床を削減し地域包括ケア病床40床を増床しました。合わせて地域包括ケア病棟の新設に伴い療養病棟への転棟を想定し在宅復帰機能強化加算を取得しました。
医療費削減の観点より入院患者ができるだけ早く在宅復帰することが求められていますが、当院はH26年改正前より積極的に患者様が在宅復帰できるような体制を取り、改正後も引続き地域に根差した患者に寄り添う医療を行っています。

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院長

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事務長

医療制度改正対応

診療報酬改定のスケジュールは毎年2月と同じであることから、改正通達が開示されてから素早く対応できる体制を整えています。具体的には、改正前に医事コンピュータから実績数字等の集計を行い、改正内容をデータ上に反映するだけで改正の影響を試算し、経営方針を即決できるようにしています。
【医療制度改正対応スケジュール】
(2月)改正による影響を試算、経営方針を定める
(3月)4月から新たな施設基準の認定のため実績
    期間を設ける
(4月)新たな施設基準を取得

計数管理の徹底

まず計数について運営会議(院長・副院長・看護部長・看護副部長・事務部長・法人部長参加)でたたき台を作成して、各部署で打ち合わせ、その後運営会議と各部署がやり取りをしてBSC(財務の視点・顧客の視点・業務プロセスの視点・成長と学習の視点)による各層の目標値(計数)を設定しています。
BSCにより部署ごとの目標を綿密に計画しているため、たとえば計画通りの運営であれば看護部より人手が足りないなどの要望がないそうです。本当に人が足りない時は、数値的根拠を明確にした上で、要望を上げるような風土を形成しております。

独自の人材教育プログラムで優秀な人材を輩出

江南病院では、入職してから継続的な人材教育プログラムにより現場で活躍できる人材を輩出しています。コース別に1年間の研修を通じて摂食嚥下専門士、栄養サポート(NST)専門士、呼吸療法専門士、整形外科専門士などの資格を院内限定で付与しています。看護師・介護士は、卒後教育により専門職として自立した行動がとれる看護師・介護士を目指し、一人ひとりが時代の変化に応じた質の高い看護提供できる看護師・介護士を育成しています。これらはリクルートで副次的な効果があり、人材教育プログラムがあるから江南病院に応募したなど、専門性を高めいた向上心がある人材の確保に貢献しています。

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卒後研修

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院内専門士

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