目指したいクリニックが実現する中期経営計画の立て方 ー整形外科ー

2018年12月18日 (火)

科目:
整形外科
コラムテーマ:
経営計画/経営管理

こんにちは。
船井総合研究所の野中達裕です。

今回のメルマガは
理想のクリニックを実現することができる中期経営計画の立て方
に関してお話させていただきます。

開業時は目指していた理想のクリニック像はあったが

・診察が忙しくなかなか進めることができない
・うまい具合にスタッフへ伝えることができず進められない
・理想はあるが、どう実現していくかがわからない

などさまざまなご相談をいただくことがあります。

そうした方に向けてお話させていただいている内容を抜粋して
今回お伝えできればと思います。

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1、 自分の理想のクリニック像の言語化がすべて
2、 タイムマシンで見てきたら、、?
3、 現状とのギャップを埋めていくことが戦略
4、 それを実現するために

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1、自分の理想のクリニック像の言語化がすべて

人が足りない、、、
施設がせまい、、、
まったくスタッフが成長しない、、

そんな悩みを抱えている方も多いかと思いますが
悩みはどんな状態になろうとも消えることはありません。

悩みを解決すれば新たな悩みが生まれるからです。

そうした「悩み」にフォーカスするのではなく
「悩みを解決した結果、自身の理想のクリニックに近づいている」
という意識を持って進めていくことができれば
経営者やスタッフもやる気を維持しながら毎日楽しく働くことができます。

そのために一番重要なことは
「理想のクリニック像」というものを
経営者もスタッフも明確に意識できている必要があります。

そして、明確にするため
自分の思いを言語化していくことが必要になってきます。

例えば
先日、経営計画を作成させていただいたあるクリニックの院長先生の場合
地域の方に貢献したいという思いで開業されておりました。

役に立てることは何か考えると
整形外科はご高齢の方がいらっしゃることが多いため
ご高齢の方に貢献することが役に立つことだと結論に至り
「生涯健脚ですごせるようなお手伝いをする!」という目標にしました。

そして、コンセプトは
「地域のすべての人が生涯健脚で過ごすために貢献するクリニック」
としました。

2、タイムマシンで見てきたら、、?

その大きな目標が言語化できたときに
それを目指していければ良いのですが
非常に多くある事例で、ご相談いただく際によく聞く言葉が
「大きな目標過ぎて途中で断念してしまった」です。

せっかくたてた目標も実現されなければ絵に描いた餅状態になってしまいますので

よく中期経営計画を立てるお手伝いをさせていただくときには
「その理想の姿を数値に落とし込みましょう!」とお伝えしています。

理想の姿になったとしたら経営の数値はどうなっているのかまで落とし込めれば
PDCAをまわしやすくなりますので
軌道修正や近づいている実感が沸きやすくなるからです。

その数値の決め方でお勧めしている方法は
「今からタイムマシンにのって10年後理想に近づいている自分のクリニックはどんな状態にあるのかを考える」という方法です。

こここで大事なのが
「現状はこうだから、、」ではなく
「理想に近づいているクリニックはこう!」
という思いで決めることです。

それが達成されているとして
タイムマシンで5年後、10年後を見に行ったら
どうなっているのかを数字に落とし込んでいきます。

「地域のすべての人が生涯健脚で過ごすために貢献するクリニック」
というコンセプトの場合には
・レセプト枚数が1200枚
・理学療法士が6名
・運動器リハビリテーションを受けている実人数が420名

3、現状とのギャップを埋めていくことが戦略

そして、ここで初めて現状数値との比較を行います。
比較を行い、どこを伸ばしていくのかを検討します。

この際に気をつけるポイントは
「 あれもこれも手を出さない! 」
ということです。

良くある失敗として
一気にたくさんのことに手をだして
結局全部が中途半端で終わることです。

中途半端に行うのであれば
行わないほうがスタッフの疲弊もないすし
無駄なコストを払わずに済みます。

そのため注意することは
「 取り組みは一つずつ丁寧に行う 」
ということです。

これができると
成功体験を積み、またそれによって自信が沸き
次の施策にも前向きに取り組めます。

例えば
「地域のすべての人が生涯健脚で過ごすために貢献するクリニック」
を目指しており数値の目標が

・レセプト枚数が1200枚
・理学療法士が6名
・運動器リハビリテーションを受けている実人数が420名

のクリニックはそのときの経営数値は

・レセプト枚数が800枚
・理学療法士が2名
・運動器リハビリテーションを受けている実人数が100名

でした。

ここでいきなりレセプト枚数を増やす施策と採用と実人数を増やす施策を同時に行うと
現場での余裕がない場合にはすべてが中途半端で終わり
何も進まないだけではなく最悪の場合には現場負担が増えて離職にも繋がります。

そのため、ステップとして

1、理学療法士の担当者人数を一人当たり70~80名にする
2、理学療法士の採用体制を構築する
3、レセプト枚数を増やしていく

という流れで進めていくことを決めました。

ここは、現場での余裕と目標までの期間とを考慮して、どのくらいで進めていくのかを決める必要があります。

一度決めてしまえば、後はチェックして修正していくだけとなりますので
はじめの計画作成が重要になります。

4、それを実現するために

戦略まで立てたら
最後は実現するためのアクションまで決めることが大事です。

実際のアクションはスタッフに手伝っていただくことが多くあります。

そのため
・なぜ、その施策を行うのか
・行った結果どうなるのか
・それによってスタッフの皆様にどんないいことがあるのか

ということを伝えることが大切です。

中期経営計画を立てたらスタッフ全員へ情報を発信して
自身の理想とするクリニック像を目指していただければ幸いです。

一緒に経営計画を進めていく経営者の右腕となる存在もそちらでできてくると、
非常に楽になりますので、同時に幹部教育を進めていくことをお勧めしております。

・中期経営計画の立て方がわからない!
・いい人を採用したい!
・幹部をもっとちゃんと育成したい!

そんな悩みのある方は以下のフォームからご連絡ください!
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今回のメルマガがあなたにとって読んで意味のある情報であったなら光栄でございます。

是非、次回のメルマガもご期待ください!

船井総合研究所
医療支援部
野中達裕

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この記事を書いたコンサルタント

野中 達裕

早稲田大学を卒業。船井総合研究所に入社。看護師、理学療法士、放射線技師、医療事務などの専門職採用に注力し、小規模から大規模の法人の採用まで規模に合わせた幅広く実績を持つ。また、現場での勤務経験を活かし、医療現場の生産性向上のための診療効率化に対する提案に定評がある。

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