開院年数が長い医院さんが抱えがちな、医院経営3大慢性症状

2021年08月23日 (月)

科目:
整形外科

いつもめでぃまが!をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の先森仁です。

先生方はクリニック開院(または継承)されてから、どのくらいの年数が経っておりますでしょうか?
開院または継承をされて間もない時期は、想いや目標も強く、忙しくても充実されていると思われます。

では、開院年数が伸びてくると、どうなってくるか?
クリニックの規模も大きくなり、多くの患者さんに貢献するために、エネルギーを注ぎ、持続的な成長を実現しているクリニックさんも多いと思います。

ただ、時間が経るにつれて、徐々に顔を出してくる課題が見えてきます。
そういった時間の流れと共に生じてくる経営課題について、先生方向けのメルマガということで、「医院経営3大慢性疾患」と称しまして、その中身をお伝えしてまいります。

症状その①「過去の処方のまま治療している病」

このケースはそもそも、リハビリの単位の取り方が現在の診療報酬からかけ離れ、上限単位を超えている、時間の整合性が取れないなど、監査に入ればアウトになる可能性があります。診療報酬改定は2年1度でございますから、チェックしておかなければ、気付かずに、とんでもない処方をし続けている可能があります。

長年、順番制で対応しているクリニックさんに非常に多いケースです。きちんと疾患別リハビリの上限単位を遵守できているか、施術時間と記録時間の整合性が取れているかなど今一度見直しをしてみましょう。

症状その②「昔ながらの患者さんが卒業しない病」

このケースは、長年かつ高頻度で通っている患者さんの割合が多いクリニックで多いケースです・・・

よく見られる“風景”としては、診療開始の数時間前から患者さんが行列をなしている風景で、その方々はいつも同じ“常連さん”と呼ばれる方々です。

患者さんを大切にする気持ちは非常によくわかりますが、回転が悪くなり、新しい患者さんが物理的にも雰囲気的にも入りづらくなってきます。疾患別リハビリの場合は特に算定上限もありますし、今後の動向では必要以上の治療にメスが入らないとも限りません。必要な処方なのかどうかを見直してみることをおススメいたします。

症状その③「ぬるま湯から出られない病」

②のケースは患者さんの特徴を述べましたが、このケースは、スタッフさんが長年のルールや雰囲気に慣れてしまい、「何もしなくても患者さん来る」、「やり方を変えなくて良い」、「がんばらなくて良い」という安定バイアスがかかり始めます。

当然、何も変わっていないので、業績は横這いまたはコロナの影響による低下が考えられます。また、クリニック継承をお考えの若い先生方にとっては、元々ある文化を変えていくことは大きな難問でございます。
先生のお考えや今後の情勢を踏まえて、こまめな意思疎通といった目の前のことから、思い切ったスタッフの入れ替えという抜本的なことまで、色々と取り組む施策が考えられます。

今回は、「開院年数が長い医院さんが抱えがちな、医院経営3大慢性疾患」についてお伝えしました。
今後、ますます競争が激しくなる整形外科業界において、より良い診療・治療を患者さんに提供でき、地域に頼られるクリニックづくりの一助となれば幸甚でございます。

次回のメールマガジンもお楽しみに!

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この記事を書いたコンサルタント

先森 仁

プロフィール詳細

前職では、理学療法士として疾患・医療介護問わず幅広い臨床経験、修士課程でのフィールドワーク・研究活動経験を活かし、“現場の課題をしっかり把握・分析し、早期に業績・利用者満足度の向上をします。
特に、整形外科クリニックを中心に、リハビリテーション科の稼働率アップ、教育体制の構築、運動療法の充実および通所リハビリの立ち上げ→稼働率アップを行ってまいります。

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