ほんとうに今後も安心!?緊急事態宣言解除後の数値でわかる医院の傾向①
こんにちは。
船井総合研究所の先森仁です。
皆さま、まだまだ暑い日が続き中、いかがお過ごしでしょうか。
2020年も気が付けば9月となり、残り4ヶ月を切りました。
まだ早いですが、思い返せば2020年は常にコロナがつきまとう1年となりそうです。
未曽有の状態となり、4月から約1ヶ月程度、緊急事態宣言が発令され、人の往来が減少し、日本だけでなく、世界規模で経済的にも大きく後退いたしました。
整形外科業界も例にはもれず、2020.6.9に日本医師会より公表された
「新型コロナウイルス感染症対応下での医業経営状況等アンケート調査(2020 年 3~4 月分)」によりますと(※回答数27件、すべて昨年対比)、
①保険収入は22.7%減少
②外来患者数:すべての医院が「減少」と回答し、2/3が「大幅(?)に減少」
③初診料算定回数:32.7%減少
という状況となりました。
しかし、5月に緊急事態宣言が解除されてから、6~7月の業績については、集患対策を開始されたクリニックを中心として、昨年対比並みもしくは、業績アップしている医院様が増えております。
また、整形外科のクリニックは比較的、住宅地や郊外のロードサイドにあることが多く、基本的には足元商圏(スーパーに行く感覚をイメージしてください)の業種であるため、比較的安定しやすい(成長ではございません)業態ではあります。
「やれやれ、ひと安心」と思われるかもしれませんが、一概に売上だけを見て判断すると、“足元”をすくわれる可能性がございます。
実際に、整形外科のクリニックをサポートさせて頂く中で、6~7月の業績は、
「集患対策の効果」と「クリニックの提供するサービスに対する患者満足度」
を示唆していると推測されます。
集患対策は、特にWEBマーケティング中心の対策となります。
コロナ前は、集患に力を入れている医療機関は非常に少なく、近所の評判、口コミ、看板などオフラインでの対策がメインでした。
しかし、外出や人との接点が減少したため、医院の検索において、オンラインでの対策の比重が大きくなりました。
次に、クリニックの提供するサービスに対する患者満足度についてですが、診察・受付・リハビリのどこに要因があるかは言及できませんが、
「診察で先生があまり話を聞いてくれない」
「受付の態度や接遇が良くない」
「リハビリを受けても、あまり良くならない」
など、患者さんが満足できていない要因がひとつでもあると、患者さんが再び通院してくれる可能性は減少します。
医院の業績を確認するために、いくつか収集して頂きたい月間の数値がございます。
その数値とは…
①レセプト枚数=「医療機関が作成する診療報酬明細書の枚数のことで、患者さん1人につき1つの医療機関で毎月1枚作成します。」
②新患数=「初めて来院される患者さんの人数のことです。」
③再初診数=「一度来院・通院されていたが、一定の期間が経過し、再度初診料が発生した患者さんの人数のことです。」
④のべ患者数=「ひとつきで来院される患者さんの総数のことです。」
※(のべ患者数)=(レセプト枚数)×(ひとつきの平均通院回数)となります
の4つでございます。
以上の数値をご準備頂いた上で、次週のメルマガにて、6~7月の業績でわかる医院の傾向について、お話いたします。
今回は、「ほんとうに今後も安心!?緊急事態宣言解除後の数値でわかる医院の傾向①」についてお伝えしました。
ご不明な点がありましたら、お気軽に弊社までご相談くださいませ。
次回のメールマガジンもお楽しみに!
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この記事を書いたコンサルタント
先森 仁
前職では、理学療法士として疾患・医療介護問わず幅広い臨床経験、修士課程でのフィールドワーク・研究活動経験を活かし、“現場の課題をしっかり把握・分析し、早期に業績・利用者満足度の向上をします。
特に、整形外科クリニックを中心に、リハビリテーション科の稼働率アップ、教育体制の構築、運動療法の充実および通所リハビリの立ち上げ→稼働率アップを行ってまいります。