いつもめでぃまが!をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の今勝彦です。
これから暖かくなっていくと、患者さんが増えてくる季節になります。
患者さんが多く来院されてくると、
スタッフの残業時間が増える,,,
患者さんの待ち時間が増える,,,
といった課題が生じやすくなります。
その対策として、
”診療効率化”を進めたい、強化したいと考える先生も多いかと存じますが、
「どこから手を付けたらよいか悩んでいる」、
「どこまで改善すべきかわからない」といった現場の声をよく耳にします。
そこで、今回は診療効率化を進めるうえで、
はじめに行いたいことの一つである、
”診療効率化の目標設定”について解説いたします。
診療効率化は、
限られた時間の中で、ご来院された患者さんをできるだけ
たくさん診察するということですが、
様々な対策を実施しても、
なかなか時間通りに終わらないといったことも見受けられます。
その際には、現状を把握したうえで、
目標設定をして、
日々達成しているかを効果判定していきましょう。
目標設定のために、まずは現在の
”1日あたりの平均診察人数”
”1時間当たりの平均診察人数”を調べます。
次に、終了時間から逆算して、
”1時間あたりに診るべき診察人数”
を計算します。
例えば、
・1日の平均診察人数が 80人
・1時間あたりの平均診察人数 8人
の場合、単純計算すると10時間の診療が必要になります。
しかしこれでは、患者さんの待ち時間が長くなり、
残業も発生してしまいます。
7時間の診療時間内に終えるとなると、
・1時間あたりに12人を診察する
必要があります。
よって、現状の患者数をキープしたまま、残業を減らすには、
1時間あたり8→12人と
4人増やすことが必要になります。
このように、効果判定の共通言語となる
現状と目標の数字を
院長・スタッフで共有したうえで、
目標達成に向け、全員で進捗を追っていくことが大切です。
日々の記録の中で、
早く終わることができた日は何がうまくいったのか、
逆に遅くなった日は何が原因だったのかを
メモしながらルール化することも効果的です。
今回は、診療効率化を進めるうえで
大切な目標設定についてお送りしました。
診療効率化・業務効率化の具体的な進め方については、
5月から開催のセミナーでご紹介いたしますので、
ぜひご参加ください。
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この記事を書いたコンサルタント
今 勝彦
札幌医科大学を卒業後、作業療法士として、急性期~回復期脳神経外科病で勤務。
現場での臨床や指導経験に加え、大学院での研究、学会発表等幅広い経験を持つ。
船井総研入社後は、臨床経験をもとにした業績向上、医療の質向上のために、運動器リハビリの立ち上げ、集患対策、マネジメントなど様々なコンサルティングを実施している。