残業時間・待ち時間削減のために診療効率化を行う上ではじめに行いたい『目標の設定と共有』

2023年04月14日 (金)

科目:
整形外科
コラムテーマ:
診療効率化 スタッフ定着率

いつもめでぃまが!をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の今勝彦です。

これから暖かくなっていくと、患者さんが増えてくる季節になります。

患者さんが多く来院されてくると、
スタッフの残業時間が増える,,,
患者さんの待ち時間が増える,,,
といった課題が生じやすくなります。

その対策として、
”診療効率化”を進めたい、強化したいと考える先生も多いかと存じますが、
「どこから手を付けたらよいか悩んでいる」、
「どこまで改善すべきかわからない」といった現場の声をよく耳にします。

そこで、今回は診療効率化を進めるうえで、
はじめに行いたいことの一つである、
”診療効率化の目標設定”について解説いたします。

診療効率化は、
限られた時間の中で、ご来院された患者さんをできるだけ
たくさん診察するということですが、
様々な対策を実施しても、
なかなか時間通りに終わらないといったことも見受けられます。

その際には、現状を把握したうえで、
目標設定をして、
日々達成しているかを効果判定していきましょう。

目標設定のために、まずは現在の
”1日あたりの平均診察人数”
”1時間当たりの平均診察人数”を調べます。

次に、終了時間から逆算して、
”1時間あたりに診るべき診察人数”
を計算します。

例えば、
・1日の平均診察人数が 80人
・1時間あたりの平均診察人数 8人
の場合、単純計算すると10時間の診療が必要になります。

しかしこれでは、患者さんの待ち時間が長くなり、
残業も発生してしまいます。

7時間の診療時間内に終えるとなると、
・1時間あたりに12人を診察する
必要があります。

よって、現状の患者数をキープしたまま、残業を減らすには、
1時間あたり8→12人と
4人増やすことが必要になります。

このように、効果判定の共通言語となる
現状と目標の数字を
院長・スタッフで共有したうえで、
目標達成に向け、全員で進捗を追っていくことが大切です。

日々の記録の中で、
早く終わることができた日は何がうまくいったのか、
逆に遅くなった日は何が原因だったのかを
メモしながらルール化することも効果的です。

今回は、診療効率化を進めるうえで
大切な目標設定についてお送りしました。

診療効率化・業務効率化の具体的な進め方については、
5月から開催のセミナーでご紹介いたしますので、
ぜひご参加ください。

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これらの解決のためのノウハウを取り入れていただける内容となっておりますので、是非ご参加いただければと存じます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。


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この記事を書いたコンサルタント

今 勝彦

プロフィール詳細

札幌医科大学を卒業後、作業療法士として、急性期~回復期脳神経外科病で勤務。
現場での臨床や指導経験に加え、大学院での研究、学会発表等幅広い経験を持つ。
船井総研入社後は、臨床経験をもとにした業績向上、医療の質向上のために、運動器リハビリの立ち上げ、集患対策、マネジメントなど様々なコンサルティングを実施している。

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