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整形外科クリニックの時流はどうなっているか?
整形外科業界の市場における立ち位置は成熟期にあたります。
無床診療所数は依然として増加しており、各地域の競合数が飽和していく状態です。
競合との競争は、激化または二極化が熾烈になります。
このフェーズでは「他院との差別化戦略の徹底」が、
今後の安定したクリニック経営への鍵となっております。
例えば差別化に関するヒトの課題には以下のようなテーマが挙げられます。
・人財育成 ・運動器リハビリの質の向上
・療法士のマネジメント
・経営理念、ビジョンの浸透
・職種間連携による業務の効率化
特に人財育成への課題については、
・コロナ禍の影響を受けて、新卒の実習が不十分で例年よりも稼働率が低い状態
・運動器リハビリへのキャンセルや離脱が多く、原因をたどると特定のPTの対応が不十分
といった、新卒と既存スタッフそれぞれのコロナ禍特有の課題が目立ちます。
テーマを遂行するには、スタッフの充足や高い満足度の維持が欠かせません。
そしてスタッフマネジメントは、院長先生の指導次第でコントロールが可能な領域です。
では、自院でテーマを実行するにあたって、コロナ禍世代のスタッフはどんな背景があり、
院長先生はスタッフのどういった行動やシグナルに着目してクリニック環境を整えればいいのでしょうか。
コロナ禍世代のリハビリスタッフのリアルを知る
【実習のリアル】
・実習自体がないため、患者さんではなく、学校で架空の症例をグループで対応
・複数人で行うため、優秀な子に評価や考察が集中する
・治療については、分担して調べて対応する
【入職後のリアル】
・治療方法の座学の勉強が多く、対処療法になりがち
・現場慣れしていないこともあり、患者さん対応、他部署とのコミュニケーションが不十分
・従来では、7月稼働率50%、10月稼働率80%を目指すが、3ヶ月ほど後ろ倒しのイメージ
また、キャンセル率が高いPTに多い特徴としては
①院内業務の見学 ②リハビリについての教育
で終わるケースが多く、社会人教育までやっているところはほぼありません。そのため組織人、社会人としての役割が分からないまま業務にあたります。
また、
・自分はリハビリ(自らの持ち場)をやることが仕事で、その他の雑務については+αの仕事だと思う傾向にあります。
・「自分だけ、カネだけ、目先だけ」の視点になり、内向きになりがちです。
このような現状を抱えたスタッフのフォローとして、
弊社のコンサルティングではひとりひとりに対してリハビリのロールプレイングを行い、
スタッフに課題を提示してキャンセル率改善に取り組んでいます。
【スタッフ間のコミュニケーション管理】
・chatwork導入:無料のビジネス版LINEのようなツールを使い、スタッフ間交流や業務連絡の柱とする。
・good&new:1週間に2回くらいのペースで、身近な良いことと新しく知ったこと、気付きを互いに共有する。
EX)「ペットのシャンプーをした。気分が良かった。」、「友人が出産した。おめでたい気持ちになった。」
・ワイガヤ会:管理職と先生だけで、テーマを決めずに好きなことを「ワイワイガヤガヤ」話す時間を設ける。
いかがでしたでしょうか。
今回はスタッフの現状と、明日から対策出来そうな提案を中心にご紹介させて頂きました。
何か新しい知見を得ることは出来ましたでしょうか。
知らないことが多かった院長様も、知っていた院長様も、知識として留めておくのではなく、
些細なことからでも隙を見つけて取り組むことが、理想のクリニック作りの近道となることでしょう。
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・運動器リハビリの離脱が多くて悩んでいる。
・新卒スタッフのコロナ禍の影響があり、まだ現場で活躍できそうにない。
・スタッフの目標や目線がばらばらで、団結出来ていない気がしている。
など、自院に思い当たることはございませんでしたでしょうか。
ここまでお読み下さった院長様に朗報がございます。
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