実体験からお伝えする、デジタル化が進む整形外科医院について

2022年04月28日 (木)

科目:
整形外科
コラムテーマ:
経営計画/経営管理 IT活用 診療効率化

いつもめでぃまが!をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の名雪です。

患者体験から見える「デジタル化」

近年、「デジタル化」「DX」という言葉が大きく叫ばれています。
医療においてもその波は避けられないもので、
本メルマガをお読みの先生方も、様々な機器・サービスのご案内を受けていたり、導入を進めている方もいらっしゃるかと存じます。

私も実際に症状があり、患者としていくつかの整形外科クリニックを受診することがありました。
その中で、自動受付機・自動会計機を合計4台、呼び出しの自動化システムを導入しているクリニックにおける、
リアルな患者体験を基に考察をお伝えさせていただきます。

デジタル化の快適さと、デジタルによる今後の強化ポイント

機械導入によるメリットは多くの先生がイメージしている通り、
省人化による効率化や人件費の抑制、システム連携によるバックヤードの作業削減が見込まれます。

それでは、省人化に繋がる機械を多数導入した後のクリニックのイメージはどのようなものでしょうか。

結論から申しますと、ヒトの暖かさが消えるということです。
当然のことではございますが、クリニックにおけるその影響は計り知れないものです。

自分自身、
機械で受付をし、診察を終えたら機械の音声で会計に呼び出され、機械で会計を済ませる・・・
といった患者体験をしました。
そのようなクリニックは受付も少ない人数で済み、待合室も静かな雰囲気に包まれております。

「ヒトの暖かさ」がなくなった場合、
再診をしてくれるかどうかは
・医師の診察やPTのリハビリの印象や技術
・待ち時間が少なく、時間通りに診察できるような利便性
といった要素に集中する可能性が高いです。

闇雲に機械を導入してもクリニックのコンセプト ー治療の腕を重視するのか?利便性を重視するのか?それともヒトの暖かさを重視するのか?ー が固まっていなければ、
患者様は来院されても、再び来院していただけない……
ということにもなりかねません。

「地域に根差した医院です」というような地域密着・暖かい印象のPRをしていても、
来院してみると無機質な機械の声が響くクリニックだった…。

「駅前で便利なクリニックです」というような案内をHPで見ても、
予約も取れず、待ち時間は長く、診察までの時間の目安すらわからない…。

このような体験をされた患者様は、果たして再びそのクリニックにご来院されるでしょうか?

今では多くのコンビニエンスストアでもセミセルフの会計機・セルフレジが導入されています。IT化・デジタル化の流れは避けられないでしょう。
IT化が進んでいる中で、それに応えるためのクリニックの方針・コンセプト作りや、院内体制の整備は必須です。

また、弊社では実際の地域一番整形外科の事例をセミナーでご紹介しております。
クリニックごとのステージに応じた課題と対策もお伝えしますので、
こちらもぜひご参加ください。

お読みいただきありがとうございました。
次回のめでぃまがもお楽しみに!

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整形外科クリニック業界では、運動器リハビリの立ち上げがこの10年間は主流でしたが、診療報酬や人の課題などで安泰となくなりつつあります。また。クリニックの成長ステージによって、課題となる要因は様々ですので、各ステージ毎の課題と対策について解説し、今後の医院経営の一助となりましたら幸甚でございます。

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この記事を書いたコンサルタント

名雪希望

プロフィール詳細

東京大学を卒業後、船井総合研究所に新卒入社。現場に徹底的に入り込みながらも、医院経営数値をしっかり把握・分析し、現場の抱える悩みを一つ一つ解消していく。社会保障制度に精通し、時流を読んだ提案を行う中で、特に医院で推進が難しいデジタル化支援に強みを持つ。

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