リハビリの業績アップをさせていく上で課題になりやすいリハ室オペレーション ~効率化のポイントを解説~

2024年10月25日 (金)

科目:
整形外科
コラムテーマ:
診療効率化

いつもめでぃまがをお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の今です。

運動器リハビリや物理療法で治療する
患者さんの人数が増えていく過程で、
スムーズなオペレーションや仕組みを構築していないと、
小さなロスが積み重なり、
予約時間に遅れたり、待ち時間の増加につながってしまう場合があります。

そのため、限られた時間内でできるだけ多くの方にリハビリを提供するには、
リハビリ室の効率化が重要になります。

多くの方にリハビリを受けてもらうために必要な効率化

運動器リハビリは決まった時間での提供になるため
少しでも時間がずれてしまうと、
その後に続く患者さんの時間もずらす必要が生じます。

そうなりますと、説明する手間がかかり、
時間帯予約で行っている場合は、クレームにもつながることもあります。

リハビリの時間割に余裕があれば、
そのずれを補填することはできますが、
その時間で行うはずであった書類業務やPC入力の時間が無くなり、
スタッフの残業増加につながる場合もあります。

物理療法についても、
患者の呼び込みや誘導などに時間がかかると、
待ち時間の増加につながりかねません。

そのため、リハビリ室においては、
無駄のない効率のよいオペレーションを構築していく必要があります。

リハビリ室の効率化については、様々な施策がございますが、
まずはレイアウトや導線を整備し、
スタッフ、患者さんが1分1秒でも導線が短くなるような工夫が大切です。

リハビリ室のレイアウト・導線設計のポイント

リハビリ室のレイアウト・導線を見直す上で
着目すべきポイントを4つご紹介します。

①ベッドや物療機器間の距離

現場にお伺いすると、
ベッドや物療機器のスペースが広すぎる場合があります。

もちろん適切な距離感は必要ですが、
スペースが広すぎると、
移動に時間がかかってしまうことに加え、
一度に提供できるリハビリ人数を増やす事が難しくなります。

リハビリ室の奥行きや幅を有効活用し、
無駄となっている空白のスペースをできるだけ無くすよう
”圧縮”を意識して、レイアウトを調整することがおすすめです。

②運動器リハビリと物理療法のスペースの区分け

運動器リハビリを提供するスペースと
物理療法の提供するスペースに重なりがあると、
移動するスタッフ、患者さんが重なってしまい動きにくくなってしまいます。

できるだけ、運動器リハビリを担当するスタッフ・運動器リハビリの患者さんと
物理療法を担当するスタッフ・物理療法の患者さん同士が
重ならないような導線を意識して、スペース分けをしましょう。

③リハビリ受付と物理療法スペースの位置

リハビリの受付では、
リハビリ助手が受付業務と物理療法の対応補助を兼ねているクリニックもあるかと思います。

その場合、物理療法のスペースが受付から離れた場所にあると、
移動や誘導に時間がかかってしまいます。

物理療法を提供するスペースが横長になっていて、
移動距離が長くなっているケースもあります。

リハビリ受付をしながらでも
物理療法の患者さんにスムーズに対応するためには、
リハビリ受付から近く、かつ、できるだけ移動が少なくなるような
スペースを確保していきましょう。

④リハビリの待合室

次の患者さんの呼びこみに時間がかかってしまっているケースが散見されます。
次の患者さんをできるだけすぐに誘導できるよう
リハビリ施術をするスペースの近くに、
次の患者さんが待てる椅子や待合スペースを確保することがおすすめです。

スペースに余裕がある場合は、
運動器リハビリと物理療法、それぞれの近くに
それぞれの待合スペースを設置することも検討していただければと思います。

ここまで、リハビリ室のレイアウト・導線を見直す上で
着目すべきポイントを4つご紹介させていただきました。

多くの方にリハビリを受けていただく体制を構築していくためにも
上記の4つのポイントを参考に
まずは、リハビリ室のレイアウト・導線の見直しを行っていただければと思います。

今回は、リハビリ室のレイアウト・導線の見直しについて解説させていただきましたが、
リハビリの効率化を進める上では、まだ多くのポイントがございます。

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1日目:2024/11/2 (土) 16:00~17:30 オンライン開催
2日目:2024/11/10 (日) 10:00~11:30 オンライン開催
3日目:2024/11/16 (土) 16:00~17:30 オンライン開催
4日目:2024/11/24 (日) 10:00~11:30 オンライン開催

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この記事を書いたコンサルタント

今 勝彦

プロフィール詳細

札幌医科大学を卒業後、作業療法士として、急性期~回復期脳神経外科病で勤務。
現場での臨床や指導経験に加え、大学院での研究、学会発表等幅広い経験を持つ。
船井総研入社後は、臨床経験をもとにした業績向上、医療の質向上のために、運動器リハビリの立ち上げ、集患対策、マネジメントなど様々なコンサルティングを実施している。

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