G.W.に読みたい眼科経営コラム
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いつも、ご覧いただきありがとうございます。
眼科クリニックの経営コンサルティングをしている野田です。
当コラムは、眼科クリニック・眼科診療所の経営課題について、コンサルティングの医療現場で実際に起きていることをもとに、解決方法になるヒントをお伝えしています。”
もうゴールデンウィークが近づいてきました。
花粉症の波が終わったと思ったら、もう学校検診に行かれている先生方も多いと思います。
今年に入り、弊社には患者数が昨年よりも減っているというお問合せが増えてきたように感じます。
地方では、人口減少の影響も出てきているのかもしれませんが、そのあたりはクリニックの個別事情によるところも大きいと感じていますので、精査が必要です。
どちらにせよ、4月の年度変わりでベースアップいただいたクリニックも多く、人件費が上がり、難しい舵取りを感じている先生方も多いと思います。
これからの眼科診療を考える上では、
①変化する診療圏に対応すること
②医院の得意分野を伸ばす努力をすること
この2点がまずます重要になってきていると感じています。
少し詳しく見ていきます。
①変化する診療圏に対応すること
ひとえに人口減少というと、そのような感じはしますし、多くのエリアでは確かに静態データとしての居住人口が減少している場合は多くあります。ただし、それと眼科クリニックの患者層が同調しているか、というと異なる場合が多くあります。
主に65歳以上の高齢者層は増加していることも多く、エリア特性をしっかり見ていく必要があります。
コンタクトやお子さんの受診が多いのであれば、確かに人口減少の影響を受けることがありますが、白内障手術をして高齢者層がメイン受診者層のクリニックでは、そんなことはないはずです。
人口減少を理由にしてしまうと、本質が隠れてしまう場合が往々にしてあります。
実はgoogleの口コミで極端なものが直近書かれていて、敬遠されてしまっている、、
受付に入ったスタッフさんが高圧的で、口コミで広まってしまっている、、
診療圏のはじっこにできたから影響少ない思っていた新規開院医院が、実は評判がよく、そのエリアから新患が来なくなった、、
患者数減少の裏には必ず理由がありますので、その本質をしっかり見つけていくことが必要です。時間がかかる場合もありますが、今後数年~数十年のためめを思えば、時間をかけても今やっておくことが必要です。どんな道も目の前では、小さな方向性のずれでも、先に行けばいくほど修正の効かない違いになっているものです。
要因が内部にあることと、外部環境にあること、またその両方の場合がありますが、外部環境である診療圏の変化には対応していきたいものです。
近視抑制治療などはまだまだ模索されている先生も多いと思いますが、患者さんが増えてきているのであれば対応を検討する必要があります。
②医院の得意分野を伸ばす努力をすること
先生方はよくご存じだと思いますが、同じ保険診療をしていても、隣のクリニックとは異なる診療をしています。普通の診療しかしていません、ということはこのメルマガをお読みいただいている先生方はいないと思います。
それでも患者さんは、意外と眼科は同じだ、先生方の親しみやすさの違いはあるけど、似たようなものだ、と思っていることも多くあります。
これだけ様々な選択肢が出てきている中で、医院の得意分野、特長を表現しない手だてはありません。
患者自身がその症状や疾患に理解があるならなおさら、得意な先生に診てもらいたいと思うはずですが、医院側もそのアピールは必要になります。
先生の得意分野の患者層が増えれば増えるほど、診療のやりやすさも上がりますし、患者さんも満足度が上がる可能性が高く、診療圏内でのソフトな棲み分けもできます。
これからはどのクリニックも診療を継続しながら、増えない診療報酬の中で人件費増もこなしていかなければなりません。
今いちどGWに今後5年~10年の「クリニックのあるべき姿を考えてみてはいかがでしょうか?
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【開催概要】
日程:2025年6月8日 (日)
時間:11:00~16:30
場所:船井総研 東京本社
アクセス:東京駅八重洲南口徒歩1分(東京ミッドタウン八重洲35階)
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この記事を書いたコンサルタント

野田 陽一郎
安定した医院経営のお手伝いをしております。
医院の状況、院長の想いに合わせたアドバイス・現場での実践を得意としております。
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