眼科クリニックの「枠」の見直し
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いつもめでぃまが!をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の久保田でございます。
本コラムでは眼科専門コンサルタントから、眼科クリニック経営にまつわるトピックやヒントについてお送りさせていただきます。
学校検診シーズンにあたるいわゆる眼科クリニックの繁忙期も、エリアによっては落ち着いてきた頃かと思われます。
今年の繁忙期は、患者数も増えたところが多かったのではないでしょうか?
従来より多くの患者数を診療する際には、当然ながら自院の受け入れ体制が整っていることが必要です。その数あるポイントの中でも、今回は「外来予約枠・検査枠」についてお伝えします。
「外来予約枠や検査予約枠が埋まっており、患者さんの予約が入れられない、制限されてしまう」
など、これらの枠がネックとなり、クリニックの成長を妨げてしまうことがあります。 枠の見直し、調整といった点も、増患やクリニックの成長に応じて重要になります。
では、枠調整をどのように行うのか?
・外来予約枠の調整
患者さんの待ち時間の発生を防ぎ、利便性を高めるために時間帯予約を選択するクリニックも増えてきています。 時間帯予約は患者さんにとってメリットが大きいですが、クリニックにおいては、患者数の上限が予約枠である程度決まり、制限されてしまうといったデメリットがあるため注意が必要です。
そして、時間帯予約でもう一点注意いただきたいのが、 「予約が埋まってしまっており、患者さんが予約を入れられない」といった状況が発生することです。
特に新患について考慮された予約設定がされていないと、再診の患者さんのみで予約枠が埋まってしまい、新規の患者さんが入る余地がないといったケースもあります。
患者数が減った、新規患者さんが最近少なくなっていると感じられる場合は、一度予約枠を確認、調整していただくのもよいかもしれません。
・検査枠の調整
視野検査などの特殊検査は、予約制にして枠を設定している眼科も多いかと思いますが、患者数が増えると予約枠が埋まりやすくなり、次回の検査予約が取れない、先の予定になってしまうケースが出てきます。
機器によっては、新しいものに変えることで従来より検査スピードが上がることもありますので、検査機器をアップデートすることや、台数を増やすことを検討してもよいかもしれません。
調整の際には、ORTなどの検査員の人手も必要になりますので、患者数と検査の現場の様子を鑑みつつ枠数を見ていただければと思います。
直近の患者数の伸び悩みが懸念される眼科クリニックの先生方へ
患者数が思ったより伸びていないと感じられる先生方は、これらの枠が院長先生が知らないうちにボトルネックとなっている可能性がありますので注意が必要です。
現場スタッフが調整することも多い領域ですが、スタッフの都合で変更されることも考えられますので、時折、先生方自身でご確認いただければと思います。
枠を設定したうえで、空き枠とならないようにしっかりと増患を進めていただければと思います。
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この記事を書いたコンサルタント
久保田 駿
首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業後、新卒で船井総合研究所に入社。入社後は、土地活用事業、人材紹介サービス事業でのコンサルティングに携わり、現在は医療業界において眼科クリニックを専門としてコンサルティング活動に従事している。
地域の患者様に選ばれるクリニックづくりのために、外来患者の集患や患者満足度を下げずにより多くの患者様を診療を可能にする診療効率化の支援を実施。
特にHPを中心とした集患体制の構築と、院長だけでなく、現場スタッフの意見や患者様から声を鑑みながら、院長・スタッフ・患者様の三方良しを目指した実行サポートを得意としている。
クリニックの業績UPと無理のない診療体制の構築の両面からクリニックの発展に尽力していく。