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いつもめでぃまがをご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所の久保田でございます。
今回は『患者数とともに忙しさが戻ってきたいま確認したいクリニックの生産性』というタイトルでお伝えさせていただきます。
自院はいま忙しいのか?クリニックの状況をみるための生産性の指標
新型コロナウイルスの感染者数も減少傾向にあり、世間においても人の動きが戻ってきました。
受診控えをされていた患者様も来院されるようになり、患者数も戻ってきており、待合室が混雑しているお忙しい医院様が多いことかと思います。
ただクリニックの忙しい状況について
「体感的に忙しく感じているのか?」
「患者数は確かに増えているが、クリニックのスタッフ数は適切な状況なのか?」
「それともクリニック本来のキャパシティ以上に診療しており、(実は)先生及びスタッフさんに負担がかかっている状況なのか?」
といった疑問を感じることはありませんでしょうか?
こうした時の判断基準となる生産性の指標をみることで
クリニックの状況をより客観的に把握できることかと思います。
ではクリニックの生産性を示す指標とは?
本メルマガをお読みの先生方の中には
ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが
最もよく使用される指標は「人時生産性」になります。
人時生産性は、「人時生産性=粗利/総労働時間」という数式で算出することができます。
ただこれをクリニックにおいて当てはめるとなると粗利よりも売上(医業収入)をもとに算出する「人時売上高=売上/総労働時間」の方が広く用いられております。
眼科クリニックにおける、人時売上高の平均数値はおおよそ10,000円(注・オペ実施クリニック)です。
自院の売上と、院長先生(ドクター)を含めたスタッフの労働時間を算出して、上記の公式に当てはめることで「自院が忙しいかどうか」の1つの判断基準を得ることができます。
こちらの数値をもとに自院での人時生産性を上げるために、
①売上を増やす・・・外来患者の増患、手術件数の増加
②総労働時間を減らす・・・ITシステムの活用、オペレーションの見直し
ということに注力し、生産性の向上を目指していくことになります。
スタッフさんから「最近忙しくて~」という声をお聞きするが、診察室で診療している先生方がスタッフの忙しさを把握することが難しいというのが、クリニックにおける実態としてございます。
忙しくなってきたと感じるいま、「人時生産性」という指標をもとに、自院の状況を把握し、経営を考える1つの目安としていただければと思います。
眼科クリニック向け 2022年時流予測セミナー 受付開始!
毎年ご好評の時流予測セミナーを今年も開催させていただきます。
新型コロナウイルスの影響が続き
例年通りとはいかなかった2021年から
2022年は果たしてどうなるのか?
眼科クリニックの
最新の時流についてお伝えさせていただきます。
本コラムでも触れさせていただいた
「売上を増やすための手術件数の増加」
「ITシステムの活用による効率化」
「人時生産性の向上」
などのテーマにおいても
・白内障手術を3~4ヶ月待ちのクリニック
・IT活用によって効率化ができているクリニック
・人時生産性15,000円を超えるクリニック
といった成功事例を交えてお話できればと思います。
本セミナーを踏まえて、2022年の眼科クリニック経営について
自院の方向性について考えるきっかけにしていただければと思います。
Zoomによるオンライン開催で、日程も複数日ご用意しておりますので
ご都合の合う日程を選択いただき、
ご自宅やクリニックから受講いただけますと幸いです。
また、今年はセミナー前後での個別無料経営相談(簡易コンサルティング)
もセミナー参加料金に組み込ませて付帯させていただきましたので、
ぜひこの機会にご活用ください。
この記事を書いたコンサルタント
久保田 駿
首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業後、新卒で船井総合研究所に入社。入社後は、土地活用事業、人材紹介サービス事業でのコンサルティングに携わり、現在は医療業界において眼科クリニックを専門としてコンサルティング活動に従事している。
地域の患者様に選ばれるクリニックづくりのために、外来患者の集患や患者満足度を下げずにより多くの患者様を診療を可能にする診療効率化の支援を実施。
特にHPを中心とした集患体制の構築と、院長だけでなく、現場スタッフの意見や患者様から声を鑑みながら、院長・スタッフ・患者様の三方良しを目指した実行サポートを得意としている。
クリニックの業績UPと無理のない診療体制の構築の両面からクリニックの発展に尽力していく。