Withコロナ、ポストコロナの新規開業③
先生、こんにちは。
今回のクリニック開業虎の巻は、「Withコロナ、ポストコロナの新規開業③」と題してお送りいたします。
今回はWithコロナにおける「クリニックのコロナ感染対策」です。
さて、今回のコロナショックで大きくダメージを受けている診療科は小児科、耳鼻科ではないでしょうか?
これら2つの診療科に共通するのは「子供の患者が消滅」してしまっていることです。
子供の患者が消滅してしまっている主な理由は、感染リスクの高いクリニックへ子供を連れていきたくないという親が多いということでしょう。
小児科の他に耳鼻科でも患者数が大きく減っているのは、耳鼻科のメインターゲットが子供と高齢者だからです。一時期、高齢者は患者の減少がありましたが、今は大分戻ってきています。しかし、子供の患者がなかなか戻ってこないという耳鼻科クリニックはまだ多いのではないでしょうか?
先日、ご相談を受けた耳鼻科クリニックでも、昨年に比べ、患者が半分ぐらい減少。親が子供をクリニックへ連れて来ようとしない。他にも耳鼻科検診がなかったことや学校のプールがなくなり、風邪の患者が減っているため、子供の患者が消滅しているとのことでした。
そのようなわけで、小児科や耳鼻科クリニックでは感染対策をしっかり施し、外部へ安心して来院してもらえることをどれだけ発信できるかが、とても重要になります。ホームページには感染対策をしているという文章だけではなく、写真や動画を一緒に掲載することで、クリニックの感染対策をしっかり伝え切ることが大事です。これが競合クリニックとの差別化になり、消滅してしまった患者を取り戻す上で、最も重要な施策になります。
秋から年末に予想されているコロナの第2波は、第1波よりも毒性が強いものが予想されています。そのため、外出する人が第1波よりも減る可能性がありますので、小児科、耳鼻科クリニックだけではなく、他の診療科のクリニックも今から3ヶ月ぐらいの間で第2波対策として、クリニックの感染対策をしっかり行い、それを外部へPRしつくさなければなりません。
「あのクリニックはしっかり感染対策がなされているので安心して行ける!」
「あのクリニックは地域一番、感染対策をしているクリニックだ!」
と、自院はこの3ヶ月で地域の方々に、このように認識されるまでになっておかなければならないのです。恐らく、これができているかいないかで秋以降の集患に大きな差が出てくるでしょう?
今、患者が戻ってきているからといって、ゆるんでいる場合ではありません。
これからクリニックを開業される先生は、感染対策をしっかり施したクリニックをつくらなければ、スタートダッシュはおろか、相当厳しい状況に追い込まれると思っていただいて良いと思います。
クリニックの院内感染対策としては、主に3つのカテゴリーを考えておけば良いでしょう。
①患者の院内滞在時間を減らす対策
②院内感染対策
③ドクター・スタッフの感染対策
これらを実践するためにはクリニックのDX(デジタルトランスフォメーション)化を図る必要がありますが、これら3つのカテゴリーの対策をしっかり行い、秋を迎えるようにしてください。また、これらの具体的なクリニックのコロナ感染対策をお知りになりたい先生は弊社の無料経営相談をご活用ください▼
それでは、また。
追伸1
本メルマガは、もし、まわりにこれから開業を検討されているドクターがいらっしゃったら、是非勧めてあげてください。必ずあのときに本メルマガを紹介してくれて助かった!と、感謝されると思います▼
【執筆者】
株式会社船井総合研究所
医療経営コンサルタント
田中 晋也