離脱を防ぐ!交通事故治療における効果的なリハビリ通院指導とは?

2024年08月19日 (月)

科目:
整形外科
コラムテーマ:
経営計画/経営管理 業界動向

いつもめでぃまがをお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の今です。

交通事故治療に力を入れていく上で
リハビリ強化は欠かせません。

一方で現場では
・交通事故治療のリハビリをどう進めていくか決めていない
・PTはいるが、交通事故治療のリハビリは物理療法メインで行っている
・リハビリで定期的に通う方もいるが、途中離脱する方も多い
とお伺いすることがございます。

そこで、今回は交通事故治療におけるリハビリ強化のポイントをご紹介します。

初診時の通院指導が”通院期間”と”来院頻度”を決める!

結論から申しますと、
初診時から運動器リハビリ・物理療法の通院目安を伝え、
定期的にどちらにも通っていただくことで、
交通事故治療の満足度は高まり、治療継続もしやすくなります。

運動器リハビリを初期から提供することで
治療効果、満足度共に上がりやすくなり、
結果として交通事故治療における患者数や請求単価も上がってきます。

そのため、
交通事故治療におけるリハビリの方針を定めたうえで、
初診時からリハビリの通院指導を行うことが重要です。

お伝えする内容としては、

・当院のリハビリ通院頻度の目安
・定期的に通院するメリット
・運動器リハビリ、物理療法それぞれの強みや特徴
・整形外科クリニック(医療機関)でしかできないこと
・通院頻度別の症状経過の事例

が挙げられます。

これらを初期からお伝えする事で、
適切な頻度で、治療が必要な期間、しっかりと通院していただける方が増えていきます。

さらに、患者様に通院指導の内容がより伝わりやすくするために、
口頭でお伝えするだけではなく、
交通事故治療に関する説明資料を用いた通院指導を行うことが効果的です。

交通事故治療の患者数が多いクリニックでよく実践されている施策ですので、
患者様にお伝えする初診時の通院指導の内容は、
明文化して説明資料を作成することをおすすめします。

また、どの場面で、どのスタッフが、
通院指導や情報提供をしていくかということを、明確に決めていくことが大切です。

診療効率化という観点からも、
伝え漏れが無いようにするということからも、
患者様に通信指導するフローを統一していきましょう。

リハビリの離脱を減らしていくために

運動器リハビリについては、初回離脱を無くしていくことが重要です。
初回離脱とは、運動器リハビリを予約したにも関わらず、
初回からキャンセルされて、その後、来られないということです。

運動器リハビリが処方されてから、
初回リハビリまでの期間が空けばあくほど、初回離脱のリスクが高まります。
そのため、初回の運動器リハビリは、スムーズに予約を進める必要性があります。

対策としては

・当日空き枠を診察室とリハビリ室でリアルタイムで共有し、当日予約をご案内する
・当日の都合が合わない場合は物理療法を案内し、今後の運動器リハビリについてはリハビリ助手からしっかりとご説明する
・当日から1週間以内で、運動器リハビリが予約できる枠をスムーズに案内する

といったことが挙げられます。

さらに、何らかの理由で途中で離脱した方についても、
フォローしていく体制を整えていくことが、リハビリ体制を充実していくために大切です。

一定期間リハビリに来られていない方を、
診察室からお声がけしたり、リハビリスタッフからお電話をすることで、
再びリハビリに通っていただけるようになったという事例もございます。

そのためにも、運動器リハビリに通われている患者様は、
一覧表で整理して、定期的に通われているか確認ができる
仕組みの導入も検討していただければと思います。

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<開催日時>
9/14(土)15:00-17:30 オンライン開催
9/15(日)10:00-12:30 オンライン開催
9/15(日)14:00-16:30 オンライン開催
9/21(土)15:00-17:30 オンライン開催

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この記事を書いたコンサルタント

今 勝彦

プロフィール詳細

札幌医科大学を卒業後、作業療法士として、急性期~回復期脳神経外科病で勤務。
現場での臨床や指導経験に加え、大学院での研究、学会発表等幅広い経験を持つ。
船井総研入社後は、臨床経験をもとにした業績向上、医療の質向上のために、運動器リハビリの立ち上げ、集患対策、マネジメントなど様々なコンサルティングを実施している。

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