収益性が高いクリニックが業務時間内に診療を終わらせるために、行っていることとは!?
目次
いつもめでぃまが!をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の髙橋です。
突然ですが、皆様のクリニックではこのようなお悩みはございますでしょうか?
☑ 残業が増えており、帰る時間が遅い…
☑ 診療時間が長く、運営の事について考える余裕が無い…
☑ 診療時間を短縮せずに売上を増やしたい…
このようなお悩みを解決しないまま放置してしまうと、
業務時間内に診療が終わらず、残業が慢性化してしまうこともあります。
それにより、院長やスタッフが疲弊してしまい、離職率が上がる可能性もあります。
他にも、業務時間内にスムーズに患者さんを診ることができずに
診療時間が長引いてしまい、待ち時間が増えて患者さんの満足度が下がり、
結果的に患者数が減り、今まで以上に忙しいのに売上が下がるという悪循環
に陥りかねません。
そのため今回は、このようなお悩みを解決したい先生方に向けて
業務時間内に診療を終わらせるための以下の2つのポイントをご紹介します。
ポイント① 1時間あたりの診療人数の現状把握と目標設定
ポイント② 診療効率化が進んでいるクリニックが取り組んでいること
コラム作成後記載
「診療効率化に向けて、現状把握と目標設定をしましょう」
まず皆さんに知っていただきたい
診療効率化のポイント①は、
「1時間当たりの診療人数の現状把握と目標設定」です。
皆様は、自院の1時間あたりの診療人数を把握されてますでしょうか。
診療効率化を進めるにあたり、
1時間あたりの診療人数を算出し、目標を設定していきましょう。
そのために、まず自院の1日の診療人数を確認していただきたいと思います。
その上で、業務時間内に診療を終わらせるためには、
”1時間あたり何人の患者さんを診ればよいのか”
”患者さん1人当たり何分で診ていけばよいのか”を計算してみましょう。
以下、例を用いて解説いたします。
【例:A整形外科の場合】
診療時間:7時間/日
診療人数:72名/日
残業時間:約1時間/日
この場合、1時間当たりの診療人数は以下となります。
・診療人数 ÷ 合計診療時間 = 1時間当たりの診療人数
→72名 ÷ 8時間(7時間+1時間)=9名
そして、業務時間内に診療を終わらせるために、
診るべき1時間当たりの患者数は10名になります。
・診療人数 ÷ 診療時間
→72名 ÷ 7時間 = 約10名
さらに、1時間に10名の診療をするということは、
1人につき「6分以内」で診療できる体制をつくる必要があります。
診療効率化を強化していく先生方は
現在の1時間あたりの診療人数を算出し、
達成すべき目標を設定することから始めていただければと思います。
弊社のクライアントの多くは
1時間あたりの診療人数は15〜20人と
比較的早い診療スピードですが、
診療の質を担保しつつ効率化を進めていただいております。
診療効率化が進んでいるクリニックが取り組んでいることとは!?
今回お伝えする診療効率化のポイント②は
「診療効率化が進んでいるクリニックが取り組んでいること」です。
1時間当たりの診察人数を増やすためには、
先生以外でもできる業務はスタッフに委譲し、
先生は”先生にしかできない”業務に注力する体制を整えることが重要です。
業務委譲を進める際は、以下の順番で進めてみましょう。
(1)先生から看護師やクラークへ「効率化の目的」と「業務委譲を進める理由」を伝える
(2)先生・看護師・クラークでの業務のすり合わせをする
(1)先生から看護師やクラークへ「効率化の目的」と「業務移譲を進める理由」を伝える
現場が効率化の目的を十分に理解することは、
スムーズな業務移譲につながり、結果も出やすくなります。
そのため、効率化を目的とした業務移譲を進める際には、
看護師やクラーク等の診察室内のスタッフとミーティングの時間を設けて、
効率化の目的や方向性を、お伝えしていただければと思います。
以下に、効率化の主な目的を記載します。
ぜひ、各クリニック内でスタッフと共有する目的の
参考にしていただければと思います。
~効率化の目的の例~
・残業を減らし、スタッフが働きやすい職場づくりを進める
・待ち時間を減らし、患者さんに満足してもらえる環境づくりをする
・限られた時間の中で、多くの方を診ることで、生産性を上げる
(2)先生・看護師・クラークでの業務のすり合わせをする
次に具体的に委譲する業務を検討してみましょう。
例えば、
・先生から看護師に委譲したい業務
・看護師から看護師で実施できそうな業務
をそれぞれリストアップして、
双方が進めやすい業務から、効率を進めることもございます。
効率化に向けて、議題にあがることが多い業務は、
「問診」です。
問診でよくあることとして、以下が挙げられます。
・先生と看護師、それぞれが患者さんへ同じ内容を聞いてしまう
・先生が把握したい問診内容を看護師が事前に聞けていない
このような場合の対策としては、先生が事前に
把握したい情報を問診表に追加することで
よくある失敗を防ぐことができます。
改めて皆様には、診療効率化を進めていくために、
まず、自院の現状を把握していただき、
どこまで効率化を進めていくのか、
1時間当たりの診療人数や残業時間などの
指標から明確な目標を設定していただければと思います。
次に、スムーズな業務移譲を実現するために、
ミーティングを設けて、先生とスタッフ間で
「効率化の目的」と「業務移譲を進める理由」を
共有し、理解を深めていただきたいと思います。
その上で、具体的な業務のすり合わせを
実行していただければ幸いです。
今回は、診療効率化のポイントについてご紹介いたしました。
診療効率化を実現する具体的なアクションについては、
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2日目:2024年4月28日(日)10:00~11:30 @WEB(申込〆切:4月24日)
3日目:2024年5月1日(水)16:00~17:30 @WEB(申込〆切:4月24日)
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この記事を書いたコンサルタント
髙橋 一生
大学で政治学を専攻。学生時代に、「医療業界への価値還元」を公約と掲げる横浜市議会議
員の下でインターンシップを経験。船井総合研究所に入社後、集患対策から診療効率化など
を通じて、クリニックの業績向上や医療従事者の方々の働き方改革を目指してコンサルテ
ィングを実施している。