効率化の方法はクリニックによって違って当然
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“いつも、ご覧いただきありがとうございます。
眼科クリニックの経営コンサルティングをしている野田です。
当コラムは、眼科クリニック・眼科診療所の経営課題について、コンサルティングの医療現場で実際に起きていることをもとに、解決方法になるヒントをお伝えしています。”
それぞれのクリニックで何が異なるのか
5月の繁忙期に入り、どのクリニックも患者さんが増えてきていると思います。
今年は花粉症が一昨年ほど多くはなかった地域も多く、分散した傾向があります。
学校検診も4月から来院される方が多く、今までのような一極集中にならない地域も多いかもしれません。
さて、全国様々なクリニックにお伺いをしていると、ひとえに効率化といっても、当然それぞれで施策が異なります。
患者さんの数も異なればスタッフの数も異なり、医師の数も異なるので当然といえば当然ですが、日々の効率化の前に、戦略的にどう考えれば良いのか、という点について少し触れてみたいと思います。
例えば、予約の有無について。開院間もない頃には、診療時間が始まってから順に受付していけば問題がないのですが、その方法で患者待ち時間が増えてきたり、特殊検査の方が増えてくると、予約を増やしていく方向に舵を取るクリニックが大半だと思います。
その予約は順番予約であったり、時間帯予約であったりします。これはクリニックよって違いがありますので、一概にどちらが良いというものはありませんが、眼科では比較的時間帯予約のほうが馴染みがあります。
その予約もだんだん数が増えてくると、今度は予約時間に診ることができなくなり、患者の不満が増えてくることになります。そうすると、今度はやっぱり時間帯をやめようか、枠を減らそうかという誘惑にかられることになります。
そういった場合、一般外来は減らしても、暗室を中心とした検査枠はしっかり確保していったほうが良いでしょう。
さらに、午前中に診れる人数が先生方の上限に達してきたり、午前の診療が伸びてしまうようになると、スタッフのほうで枠を調整するということも良くおこります。そうすると今度は、午前患者数が伸びなくなり、これも悩みの種になります。
予約の有無1つとっても、それぞれの人数や状況に応じて変化していくのが常なので、一概にこうしたほうが良いとは言えません。ステージに合わせて変化していくことも必要になります。
ですので、効率化のポイントの1つは、診療に対する芯は決めていただいてよいと思いますが、運営に関するものは変化していったほうが良く、組織もそう作っておいたほうが変化やクリニックの成長に応じて変えていきやすいと言えます。
患者数や医師数がまずはベースになりますが、そこにスタッフ数や検査機器状況、予約システムや電カル・会計方法などを複合的に見て、自院にとって最適な効率化策は何かを決めていくことになります。
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