【在宅医療】◤新設項目３選◢ 訪問診療分野でプラス改定が期待できる新設項目３選

2024年03月05日　（火）

コラムテーマ：: 経営計画/経営管理業界動向クリニック・医院開業診療報酬改定在宅医療

いつも調剤薬局経営支援メルマガをお読み頂きありがとうございます。
船井総合研究所　在宅医療グループの安室でございます。

普段、このメルマガでは調剤薬局様向けの内容を中心に情報発信をさせていただいておりますが、
調剤薬局業界においても重要となる「在宅クリニック」向けの診療報酬改定に関わる情報も配信させていただければと思います。

ご存知のように、昨今の調剤報酬改定では、「在宅医療への取り組み」「地域医療連携」が求められているわけではございますが、
「共生すべき在宅クリニックの診療報酬は今回の改定でどのように変化するのか？」
「改定の上での在宅クリニックの経営戦略はどうなるか？」
これらの情報を知っておいて損はないかと思います。

下記にて、在宅クリニックの診療報酬改定のポイントを一部解説をさせていただきますので、
ご興味のある方はお読みいただきますと幸いです。

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在宅医療向け【2024年度版在宅医療診療報酬改定と進むべき方針解説セミナー】を開催いたします！
社会的背景により年々訪問診療のニーズは高まってきています。
その中で今回の診療報酬改定で外来診療だけでなく訪問診療への参入を視野に入れているクリニックがさらに増えてきています。

クリニックの今後の動きが調剤薬局の皆様にも影響を及ぼすことが考えられます。
今回の診療報酬改定でクリニックがどのように進むのかとお考えの方はぜひお気軽にお申込みください！
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きたる6月に向けて、診療報酬改定の内容が明らかになってまいりました。
今回はその中でも訪問診療分野における新設項目のプラス改定になる部分を3点ほど挙げさせていただきます。正確な内容に関しましては正式に発表されている資料をご確認いただければと思います。

◤新設項目３選◢　訪問診療分野でプラス改定が期待できる新設項目３選

2024年診療報酬改定の内容が明らかになってまいりました。
今回はその中でも訪問診療分野における新設項目のプラス改定になる部分を3点ほど挙げさせていただきます。

訪問診療分野における新設項目のプラス改定になる3点！

①在宅医療情報連携加算(月１回)
こちらは新設項目でございます。
算定要件としては、簡単にまとめさせていただくと、他医療機関等の連携職種がICTを用いて記録した診療情報等を活用した場合に算定が可能となっております。月に1回100点を加算することができます。施設基準などもございますので、諸々確認をしていただければと思います。

②在宅麻薬等注射指導管理料
もともと在宅悪性腫瘍等患者指導管理料といった名目であったものが、今回、悪性腫瘍だけでなく、【筋萎縮性側索硬化症又は筋ジストロフィーの場合】【心不全又は呼吸器疾患の場合】の2点が追加されました。点数は変わらず1500点となっております。これに伴い【注入ポンプ加算】も同様に2点追加されておりますので、ご確認いただければと思います。

③在宅ターミナルケア加算等の見直し
本人の望む場所でより患者の希望に沿った看取りを支援する観点から、在宅ターミナルケア加算等について、算定要件を見直されることとなりました。具体的な内容としては2点です。【在宅ターミナルケア加算について、死亡日及び死亡日前 14 日以内に退院時共同指導を実施した上で訪問診療又は往診を実施している場合においても、算定可能とする。】【看取り加算について、退院時共同指導を実施した上で往診を行い、在宅で患者を看取った場合に往診料においても算定可能とする。】今まで看取りをした際に評価されなかった部分が、認められたような形となります。

▼【国の方針は！？】
やはり今回の診療報酬改定を踏まえても、
在宅医療に対して推進をしていきたい思惑が見て取れるかと思います。

外来医療機関におかれましては、
特定疾患管理料の部分で、糖尿病、高血圧、脂質異常症で算定ができなくなるとあります。

もちろん他の部分でフォローアップすれば良いのかもしれませんが、
全体的に見ても大きな改定内容だったかと存じます。
外来のみでフォローアップをしていくのか、新たな取り組みを始めて収益の確保をするのか、今がそのタイミングだと思います。
今、国が推進している訪問診療に取り組まれるには非常に良いきっかけになるかと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
診療報酬改定について訪問診療の内容に少しだけ触れさせていただきました。

最後に診療報酬改定を踏まえたきっかけのひとつとして、
外来診療中心のクリニックでは訪問診療参入を検討することが予想されます。

今回ご紹介させていただきました『在宅麻薬等注射指導管理料』に関しては、
悪性腫瘍だけでなく「心不全又は呼吸器疾患の場合」が追加になっています。
麻薬処方、ポンプレンタルのニーズもさらに増すことが想定されます。

今回の診療報酬改定をきっかけに様々なことをお悩みになられているかと思います。
クリニックの取組みを知ることで調剤薬局様の方向性を
改めてご検討いただき、いち早く行動に移してみてはいかがでしょうか。