全国多くの内科クリニック院長から、こんな声をいただきます。
☑診療時間内にカルテ入力が終わらず、昼休みや診療後に持ち越している
☑「もっと患者さんを診たい」のに目の前の業務に追われ、これ以上対応できない
☑診療枠が埋まり切っており、余裕がなく、機会損失が生じているように感じる
☑医師の負担を減らし、生産性を向上させたいが、具体的な策が見つからない
このような状況を放置すると、限られた診療時間の中で患者さん一人ひとりに十分向き合うことが難しくなり、医師の疲弊は増加します。

さらに、患者さんの待ち時間が解消されず、十分な説明が受けられない結果、満足度が低下することや、他院への流出に繋がる可能性もあります。

本コラムでは、診療効率化と患者満足度を両立させるための具体的な策として、「クラーク(シュライバー)」の導入に焦点を当てて解説いたします

クラーク(シュライバー)導入のメリットと期待される効果

クラーク(シュライバー)導入のメリットは主に3つあります。
一つ目は「診療時間の確保」です。
事務作業に費やす時間を削減できるため、医師はより多くの患者を診察できます。
二つ目は「患者満足度の向上」です。
患者様の顔を見て話す時間が増えることで、コミュニケーションが円滑になり、患者様はより安心感を持って診察を受けることができ、満足度の向上に繋がります。
三つめ目は「待ち時間の短縮」です。
クラーク(シュライバー)によるカルテ入力の迅速化は、患者様の待ち時間を短縮し、クリニック全体の回転率を向上させます。
これは医師のカルテ記載や操作時間を大幅に削減するため、診療の質の向上と効率化を同時に実現する強力な手段となります。

クラーク(シュライバー)導入成功のポイント

クラーク(シュライバー)導入を成功させるためには、「カルテセットの作成」と「教育体制の構築」が必要となります。

はじめに、カルテセットの作成について解説します。
カルテセットの作成では、内科でよくある症状に対応する検査や処置について、あらかじめセットを作成しておくことが重要です。
文字入力を減らし、数値入力や記号活用で済む内容を増やすことで、カルテ入力の負担を大幅に軽減できます。
パソコンの予測変換やショートカット機能の活用も効果的です。

次に、クラーク(シュライバー)の「育成ポイント」についてです。
クラーク(シュライバー)の育成ポイントとして、
①医師や看護師による医療知識の勉強会
が挙げられます。
代表的な疾患の検査・処置の流れや、症状に紐づく診断可能性について学ぶことで、より正確な入力が可能になります。
また、
②カルテの添削や専門用語の伝達、医師が見やすい入力形式の指導
を通じて入力サポートを適宜実施することも必要です。
最終的には、医師・看護師のチェックなしでも問題なく運用できる状態を目指していきます。
③教育チェックリストを作成すること
④伝達内容を動画に残すこと
で、その後の育成を効率化することも重要です。
また、誰を抜擢するか、または育成するか、採用するかについて

は次の項目で解説していきます。

導入後の組織体制は?

クラーク(シュライバー)の導入にあたっては、現在の組織状況、人事・スキル等を考慮することが必要です。
これにより、既存の人員から抜擢するか、新たに採用するかといったことを検討していきます。
例えば、①既存スタッフにクラーク業務の役割を付加しローテーション制を組む、②他業務も兼ねられるスタッフを新たに採用・育成する
といった方法が考えられます。
診察室内の業務は、看護師、クラーク(シュライバー)など、関係者全体で最適化を図り、より効率的な体制を築くことが大切です。
クラークが担当する主な業務としては、下記のようなものが挙げられます。

・カルテ入力
・オーダー入力
・算定チェック
・書類作成補助
・待ち人数管理
・患者情報の要約と伝達
・説明補助(予約取得等)
・診療補助(物品準備等)

本コラムでは、クラーク(シュライバー)導入のメリットと育成のポイントについて解説しました。
船井総合研究所では他にも多岐にわたるクリニック経営サポートが可能です。
ご興味のある先生方は下記より無料経営相談のお申し込みをお願いいたします。

この記事を書いたコンサルタント

田﨑 麻鈴

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