成功し続けている地域一番クリニックがさらなる拡大に向けて取り組んでいることとは?

2024年06月24日 (月)

科目:
形成外科
コラムテーマ:
経営計画/経営管理 業界動向

いつもめでぃまがをお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の野中です。

今回は、保険診療の外来がプラトーになってきた方の次の一手に関してお伝えしたいと思います。

外来がプラトーになる状態とは?

全国の様々な整形外科のクリニックの先生から経営に関するご相談を伺っておりますが
年商が約3億を超えてきたあたりで外来の売上が上がらなくなるというご相談が多いです。

クリニックの施設の大きさや立地やスタッフの人数などにもよって4億であったり5億であったりと規模においてのズレはございますが、「外来がこれ以上伸ばせないのか」とご相談をいただく機会も多いです。
実際に現場を拝見させていただくと、確かに限界まで行っておりこのまま何も変えずに売上が上がるのは難しいだろうと感じるケースも多いです。

理由としては
・医師一人当たりの1日に見れる人数
・理学療法士の1日に見れる人数
・放射線技師の1日に撮影できる人数
など、殆どが上限に達している場合が多いからです。

施設が多ければ理学療法士の人数が増えれば、さらにリハビリを提供できる人が増えて、結果として外来の売上規模は上がったりしますが、それでも箱の限界がやってきます。

そのため、限界ギリギリまで行った先の一手をどうするべきかと言うことに頭を悩まされている先生が多くいらっしゃると、ご相談いただくことも増えてきたこともあり、様々な解決策をご提案させていただいておりますが、実際に成功されている方の解決の方向性はある程度のパターンがあることが分かりました。

【地域一番クリニックの次の一手とは?】

保険の外来のみでの最大化の次の一手としては5パターンあることが分かりました。

1、分院パターン

単純に同じビジネスモデルを複数持つことでより多くの患者様への医療を提供していく方法です。分院を出すにあたっては「立地選定・分院長の採用・評価制度導入・医療の質担保・バックヤード組織の構築」と行う事が多く、理事長の仕事としては経営者の仕事の割合が50%以上になることが殆どです。

2、移転・拡張・増築パターン

より立地の良い場所に拡大して移転することは最も売り上げを上げやすいのですが、分院以上に探すことが難しいです。移転や増築などコストは増えますが、分院とは違い院長の目が届く範囲で仕事が完結しますので、分院ほどのパワーはかからなかったりします。

3、自費強化パターン

膝や肩に強みを持つ先生が再生医療であったり、足に強みを持つ先生がインソールを検討されたり、より生活に即した密着型の先生が栄養指導やサプリメントなどの自費を始められるケースも増えてまいりました。保険診療とは全く別モノでございますので、患者様からお客様に変わることへの院内での共通認識や対応の変化などが強く求められます。

4、別事業付加パターン

運動器リハビリの150日後の受け皿として通所リハビリや訪問リハビリを始められるケースも多いですし、クリニックが平日の9時~18時しか診れないこともあり土日や21時頃まで対応できるように整骨院を立ち上げるケースも増えてまいりました。中には別の科目や歯科を立ち上げるケースもあったりします。

5、高単価化パターン

施設の大きさや、予約できる数には限りがありますので低単価のものから高単価のものへと置き換える方法です。具体的には物療の機械を減らしていき運動器用のベットに置き換えるなどを勧めて行ったり、単価の異なる自賠責や労災の患者数の割合を増やすなどと言った方法です。他の選択肢よりも比較的始めやすいため、多くの場合にはこちらから始められるケースが多いです。

上にあげたような5つのパターンから、次の一手を見つける参考になれば幸いでございます。

自賠責の患者数を伸ばすことも考えたことはあるけれども、面倒ごとが多いと思いなかなか踏み切れないとお考えの先生に、是非お聞きいただきたいセミナーがございます。

交通事故診療の”大変さ”を解消するノウハウを大公開!


地域に根差す整形外科クリニックにとって、
交通事故診療の強化はクリニックの持続的な成長に欠かせないものだと思います。

一方で、医療保険とは違った交通事故診療特有の対応や業務の大変さから、
取り組みづらいという印象が業界全体に根強くあったかのように思います。

そこで、今回は、交通事故診療を強化し、
診療の柱の一つとして確立されている
うえだ整形外科クリニックの院長 上田 英範 氏をゲストとしてお招きし、
交通事故診療の大変さを解消しながら
無理なく強化するノウハウを大公開するセミナーを企画させていただきました。

下記に当てはまる先生方はぜひご参加ください!
☑ 患者さんの訴えや保険会社からの治療費の打ち切りに挟まれ、対応に困っている方
☑特有の症状や制度の相談などが大変なのにも関わらず、スタッフからの協力が得られにくく困っている方
☑交通事故に遭ってから1ヵ月以上経過して書類だけ書いてほしいという方が増え、その対応に困っている方
☑交通事故患者が増えても大変さが増すことが無く、無理なく成長している成功事例を知りたい方
☑地域に根差した整形外科クリニックにおける交通事故患者の最新の対応方法を知りたい方

<開催日時>
2024/06/30 (日) 14:30~17:30 船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO【八重洲】
2024/07/07 (日) 13:00~16:00 株式会社船井総合研究所 大阪本社

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この記事を書いたコンサルタント

野中 達裕

早稲田大学を卒業。船井総合研究所に入社。看護師、理学療法士、放射線技師、医療事務などの専門職採用に注力し、小規模から大規模の法人の採用まで規模に合わせた幅広く実績を持つ。また、現場での勤務経験を活かし、医療現場の生産性向上のための診療効率化に対する提案に定評がある。

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