リハビリ売上を最大化するために知っておくべき売上計算式!
- 科目:
- 整形外科
目次
いつも「めでぃまが!」をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の髙橋です。
今回は、リハビリ売上を最大化するために知っておくべき
【PT1人当たりの売上の計算方法と伸びしろを把握する方法】
についてご紹介します。
弊社では、様々なクリニックの視察・調査を行っており、
その結果、クリニックによってPT1人当たりの売上や運動器リハビリの合計売上に
かなりの差があることが分かっています。
例えば、PTの人数が同じクリニックでも
運動器リハビリの売上は
年間1,000万円以上も違うといったケースなどがあります。
そのため、リハビリの売上・生産性をあげていきたい先生方には、
まず、現状のPT1人当たりの売上・運動器リハビリ売上と
その伸びしろを把握した上で、
具体的なアクションに取り組んでいただければ幸いです。
運動器リハビリの3つの基本指標を把握を把握する
まずは、PT1人当たりの売上と伸びしろ
を把握するために必要な3つの指標をご紹介します。
・稼働枠数・・・・・・・・・・単位取得できる枠数
・取得単位数・・・・・・・・・取得した単位数
・総合実施計画書算定枚数・・・算定した計画書の数
※”総合実施計画書”は、以下、”計画書”と称する
これらの指標の数値例を用いて、
PT1人当たりの売上と伸びしろの計算をしてみましょう。
現在の売上と売上目標の差を見える化する
PT1人当たりの売上の計算方法は、以下の2つの計算式の合計です。
取得単位 × 運動器リハビリ(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)の点数 × 10(1点=10円)
計画書算定数 × 計画書(Ⅰ・Ⅱ)の点数 × 10(1点=10円)
ここからはA整形外科という例を用いて、説明いたします。
【例:A整形外科(PT4名常勤)】
1人当たりの月間平均指標(診療日数20日で計算)が
・稼働枠数 400
・取得単位数 340(稼働率85%)
・計画書算定数 50(※計画書は全てⅠとする)
だったとします。
その場合、月間の1人当たりの売上は
・月間取得単位数 × 運動器リハビリⅠの点数 × 10
→340単位 × 185点 × 10円 = 62.9万円
・計画書算定数 × 計画書Ⅰの点数 × 10
→50枚 × 300点 × 10 = 15万円
合計して、77.9万円となります。
また、PT4名なので、運動器リハビリの合計売上は約312万円です。
弊社の事例では、
稼働率95%、計画書算定枚数80枚を達成しているクリニックもございます。
それを、A整形外科に当てはめてみましょう。
・月間取得単位数 × 運動器リハビリⅠの点数 × 10
→380単位 × 185点 × 10円 = 70.3万円
・計画書算定数 × 計画書Ⅰの点数 × 10
→80枚 × 300点 × 10 = 24万円
合計して、94.3万円となります。
そして、運動器リハビリの合計売上は約377万円になります。
さて、先ほどの数値と比較してみましょう。
表から読み取ると、稼働率が85%と95%の場合、
PT1人当たりの月間売上には約16.4万円(年間約196.8万円)もの差が生じています。
同様に、リハビリ室全体で見ると、月間売上には約65万円(年間約780万円)
もの差が生じています。
このように売上計算式を利用することで、
現在の1人あたりのPT売上及びリハビリ全体の売上が、
今後どれだけ伸ばせるかを把握することができます。
ぜひ、みなさまも、
リハビリの売上を最大化し、安定した業績アップにつなげるために、
現在のPT1人当たりの売上、運動器リハビリの合計売上と
実現可能な目標売上を算出して、
まずは自院のリハビリ売上の伸びしろを把握することから始めていただければと思います。
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この記事を書いたコンサルタント
髙橋 一生
大学で政治学を専攻。学生時代に、「医療業界への価値還元」を公約と掲げる横浜市議会議
員の下でインターンシップを経験。船井総合研究所に入社後、集患対策から診療効率化など
を通じて、クリニックの業績向上や医療従事者の方々の働き方改革を目指してコンサルテ
ィングを実施している。