【必見】検査室1部屋の最大内視鏡検査数とは?
- 科目:
- 内視鏡
目次
皆様、いつも、病院・クリニックメルマガをご愛読いただき誠にありがとうございます。
船井総合研究所の平山と申します。
本メルマガでは、検査室1部屋の場合、月間で内視鏡検査は最大何件できるかを
全国120医院の内視鏡クリニックの事例をもとに解説いたします。
また、最後には、月間400件の内視鏡検査を実施していながら
驚異のADR70%超えを実現されている立之先生がご登壇されるセミナーのご案内もありますので
ぜひご確認ください!
内視鏡検査室1部屋の限界とは!?全国120医院の事例をもとに検査室1部屋の限界をお伝えします!
結論からお伝えすると内視鏡検査1部屋でできる
月間内視鏡検査数は『400件』です。
この説明をする前に前提として
今からお伝えすることは弊社の内科経営研究会という
サービスに加入いただいている全国の内視鏡クリニック
120医院の平均数値をもとにお伝えしていることをご了承ください。
まずは基本データとして下記のデータがあります。
【内視鏡検査1枠に設けている時間】
▼胃カメラ検査:15分に1枠
▼大腸カメラ検査:30分に1枠
【胃カメラ検査と大腸カメラ検査の件数の比率】
胃カメラ検査:大腸カメラ検査=3:2
今回は、月間の診療日数が25日、1日当たりの診療時間を8時間の
内視鏡クリニックを想定すると
月間内視鏡検査400件達成のために必要なハード面の条件は下記の通りです。
【必要なハード面】
▼内視鏡:1台
▼洗浄機(カイゲンで想定):1台
▼スコープ:胃3本、大腸2本
▼鎮静剤:ミタゾラム(ドルミカム)
▼ストレッチャー:4台
1日8時間ではありますが準備や片付けの時間を想定すると
内視鏡検査を実施できる時間は7時間になります。
胃カメラ検査と大腸カメラ検査の比率が3:2であることを考えると
胃カメラ検査12件×15分=180分
大腸カメラ検査8件×30分=240分
になりますので、合計で、420分の時間が必要です。
したがって、1日で設けられる内視鏡検査の最大枠数は、20枠になります。
月25日診療だとしたら、最大で500枠を設けられますが
稼働率が80%くらいになることを想定すると
月間内視鏡検査400件が妥当といえるでしょう。
月間内視鏡検査400件のオペレーションは内視鏡検査の質を落とさないのか?
内視鏡検査1部屋で月間内視鏡検査400件達成が実現可能だということは
お分かりいただけたかと存じます。
では、大腸カメラ検査30分枠で内視鏡検査の質は担保できるのでしょうか。
こちらも、結論から申し上げますと、内視鏡検査の質は担保できているかと存じます。
事例と致しまして、月間内視鏡検査400件以上を行っている『りつの内視鏡クリニック』では
ADR(癌腺腫発見率)が70%超えを実現できています。
大腸カメラ検査1枠にかける時間が30分でも、質の高い内視鏡検査を担保できる
ポイントは、2点あります。
①スコープ挿入を早くして、観察に時間を避けるかどうか
②検査と検査の間の準備時間をいかに短縮できるか
です。
とくに②の検査と検査の間の準備時間を短縮することは「検査の質」に影響しないので、
短縮するべきです。
会員様の事例をお伝えしますと、
検査と検査の間の準備時間は
☆準備時間の効率化が非常に進んでいるクリニックで、4分30秒程度
☆準備時間の効率化が進んでいるクリニックで、6分程度
☆準備時間の効率化に取り組んでいないクリニックで、8分程度
になっております。
是非、上記の準備時間を皆様のクリニックの現状と照らし合わせてみて頂けますと幸いです。
効率化施策の詳細を知りたい方は
ぜひ、一度、弊社の無料経営相談にお問い合わせください。
ADR70%実現への道!ハイレベル内視鏡クリニックセミナー
【開催概要】
日程:2023/12/10 (日)
時間:13:00~16:30
会場:船井総合研究所 大阪本社
住所〒541-0041
大阪市中央区北浜4−4−10 船井総研大阪本社ビル
日程:2023/12/17 (日)
時間:13:00~16:30
会場:船井総合研究所 東京本社
住所:〒100-0005
東京都千代田区丸の内1−6−6 日本生命丸の内ビル21階
セミナーのポイント
◆内視鏡業界の最新時流を解説!
◆ターゲットを絞ったマーケティング戦略とは?
◆高いADRを実現する手技の解説
◆生産性を最大化させる組織体制の秘密
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この記事を書いたコンサルタント
平山 侑之介
船井総研に新卒で入社後、内科・内視鏡クリニックの専門コンサルタントとして従事してきた。開業半年で800件、開業3年で月間1500件の内視鏡クリニックのお手伝いを始め、人口3万人満たないエリアの内視鏡クリニックで月間内視鏡300件以上を達成させるなど、エリアや開業年数に問わず業績アップ支援を行ってきた。社内では入社後最速でマネジメント職に上申するなどの功績を残しており、社内外で活躍の幅を広げている。
コンサルタントとしての強みは、幅の広さである。内視鏡クリニックだけでなく糖尿病内科・循環器内科などの医院様もコンサルティングしているため、内科領域で幅広い提案が可能。さらに、マネジメント職の経験を活かしたマネジメント支援(採用や育成)でも実績を残している。