外来診療を1日何名診るか?外来診療の1診の限界とその先
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いつもめでぃマガをご覧いただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の久保田です。
本コラムでは、眼科クリニックの経営者様にお役立ちになるような情報やご案内をお送りしております。
今回は、「クリニックの1診体制における外来診療の限界」というテーマについて、お話させていただきます。
他院では何名診療している?1診体制での患者数の限界
クリニックの先生方にとって、開業年数によってそれぞれかと思いますが、外来診療について、ご自身1人で1日何名まで患者数を診るのか?診ることができるのか?について、自院の状況によってはお悩みになられているかと思います。
眼科クリニックの先生方と我々も日々お話させていただく中で良くご質問いただくのは、
「自院では外来患者数が伸びてきており、日々の診療が大変であるが、他院では1日何名診療をされているのか?」ということについてです。
先生によっては、1診で午前診のみで80〜100名、1日150名超の診療をされる先生もいらっしゃいます。
外来診療については診療時間、および先生方の各々の診療ペースやスタイルによりますが、1診で1日80〜120名の診療人数になると、先生の体力的にも辛さを感じるようになり、また患者様の待ち時間の増加や残業時間が増えてきたりといった経営面においても支障が生じてくる数値になります。
外来診療において自院の診療できるキャパシティの上限(限界)に近づいてきたと感じた時の打ち手は下記になります。
①診療体制の見直し・効率化
まずは、現在の人員体制で診療体制(オペレーション)を見直し、より多くの患者様を診察できる体制を整えることになります。
一つ院内のオペレーションを変更して、1名あたり10秒の短縮ができれば、1日100名診療される医院であれば、15分以上の時間を生み出すことができます。
②採用
外来診療の数が伸びている中で、そもそも自院の人員体制上の問題で診察が滞ってしまうようでしたら、採用についても検討が必要になります。
③2診体制
2診室が作れる、外来医師を招聘できるといったハードルをクリアできれば、2診体制にしていくことでよりステップアップが可能です。
④増築・移転
医院の規模的な問題で、外来診療の上限が決まってしまうこともあります。地域からのニーズがあり、より患者さんを多く診療することを目指すとなると、増築・移転という選択肢も視野に入ってきます。
ここまで外来診療についてお伝えさせていただきましたが、上記でお伝えしました2診体制・移転については、非常に大きな経営判断になるかと存じます。
まずは現在の体制でいかに診療オペレーションを改善できるか、日々スタッフさんと見直しを進めていきながら、先生方の理想のクリニック像や地域のニーズに適する体制をご検討いただけると良いかと思います。
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前回7月に行われた勉強会で出てきた話題の一部をご紹介しますと
・退職者が増えてしまい、人員体制の整備をどうするか
・2診体制にするタイミングはいつごろが目安か
・自院でのスタッフの採用手法
・理念浸透のためのスタッフとのコミュニケーションの取り方について
このように、まさに現場レベルで困っていること、悩んでいることを同じ立場である眼科クリニックの経営者様同士で意見交換ができる場となっております。
少しでもご興味のある先生方はお気軽にお申し込みください。
この記事を書いたコンサルタント
久保田 駿
首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業後、新卒で船井総合研究所に入社。入社後は、土地活用事業、人材紹介サービス事業でのコンサルティングに携わり、現在は医療業界において眼科クリニックを専門としてコンサルティング活動に従事している。
地域の患者様に選ばれるクリニックづくりのために、外来患者の集患や患者満足度を下げずにより多くの患者様を診療を可能にする診療効率化の支援を実施。
特にHPを中心とした集患体制の構築と、院長だけでなく、現場スタッフの意見や患者様から声を鑑みながら、院長・スタッフ・患者様の三方良しを目指した実行サポートを得意としている。
クリニックの業績UPと無理のない診療体制の構築の両面からクリニックの発展に尽力していく。