いつもめでぃまがをご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所の久保田でございます。
今回は眼科クリニックの「白内障手術件数を安定・増加させるために見るべきポイント」について
お話させていただければと思います。
眼科クリニック経営を安定させるためには
前回のコラムでは、弊社野田より「コロナ禍でも眼科経営を安定させるには」というテーマで
お伝えさせていただきました。
▼前回コラムはこちらから
https://bit.ly/3fth3YH
コロナは変異株が依然として猛威を振るっており、
8月2日からは東京都、沖縄県のみならず、
埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府まで緊急事態宣言
北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県には、
まん延防止等重点措置がそれぞれ発令されております。
変異株の影響もあり、先行きを見通し辛いコロナ禍の状況が続く中で
「いかにクリニックの経営を安定させていくか」と
お読みになられている先生は考えられていることかと思います。
その中で重要なポイントの1つになるのが、
眼科クリニックの収益の柱の1つである
「白内障手術件数」を安定・増加させることです。
では白内障手術件数を安定・増加させるために見るべきポイントとは、、、
白内障手術の患者数だけを増やしていくという施策は基本的に難しく、
「外来患者数 > 白内障手術数 >(多焦点眼内レンズ挿入術)」
という図式がおおよそのクリニックでは当てはまります。
したがって、安定した白内障手術件数の増加のためには
比例して外来患者数を伸ばしていくことが重要になります。
このことを踏まえたうえで見るべきポイントは下記になります。
・外来患者数
→自院の診療圏は現状どうなっているのか?
→診療圏内で患者を集められているのか?(診療圏内のシェア率は?)
→外来患者数を増やしていく体制は整っているのか?(患者様の現状の待ち時間は?)
・白内障手術件数
→レセプト枚数の中での白内障手術件数の割合は?
→単月のみならず、継続して毎月手術件数を安定してこなせる体制か?
手術件数を無理なく増やしていこうとする場合、
まずは外来患者数を増やしていくことが原理原則です。
オペだけ伸ばそうと考えていませんか?自費だけ伸ばそうと考えていませんか?
外来患者数を考えていく際には、現在の診療圏(患者数を集められているか?)
や待ち時間(外来患者数を増やせる状況か?)といった要素も絡んできます。
その順番を間違えてしまうと、せっかく考え、取り組まれた施策も効果が低くなってしまいます。
そのあたりの順番は是非間違えずに取り組んでいただければと思います。
クリニックの経営の観点から
「白内障手術件数を安定・増加させたい」と考えられている方は
ぜひ本コラムの内容を参考にしていただけますと幸いです。
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この記事を書いたコンサルタント
久保田 駿
首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業後、新卒で船井総合研究所に入社。入社後は、土地活用事業、人材紹介サービス事業でのコンサルティングに携わり、現在は医療業界において眼科クリニックを専門としてコンサルティング活動に従事している。
地域の患者様に選ばれるクリニックづくりのために、外来患者の集患や患者満足度を下げずにより多くの患者様を診療を可能にする診療効率化の支援を実施。
特にHPを中心とした集患体制の構築と、院長だけでなく、現場スタッフの意見や患者様から声を鑑みながら、院長・スタッフ・患者様の三方良しを目指した実行サポートを得意としている。
クリニックの業績UPと無理のない診療体制の構築の両面からクリニックの発展に尽力していく。