先生、こんにちは。
今回のクリニック開業虎の巻は、「開業時から良い人材が来るのは、宝くじに当たったようなもの」と題してお送りしたいと思います。
以前、クリニックの人材採用に関しては、本メルマガで書かせていただきました。
https://bit.ly/2ZYe6Im
https://bit.ly/3f5WXkm
クリニックの人材採用で優秀な人材を獲得するためには、
クリニックにミッション、ビジョン、バリューなどはあった方が良いですが、
それよりも、まずは求職者へ「働きやすさ」のオファーが必要だということをお伝えさせていただきました。
https://bit.ly/3f5WXkm
しかし、今のように有効求人倍率が下がり(5月は1.2倍)、失業者数が増えているコロナ下では、医療事務スタッフの場合、「働きやすさ」のオファーをあまり提供できていなくても、エリアによってはたくさんの応募者を獲得できているクリニックもあると思います。
それで、今回は人材採用で勘違いの多い、「求職者の質」についてお伝えしたい思います。
さて、先生がスタッフを採用し、
「この人は優秀だなぁ!素晴らしいなぁ!ありがたいなぁ!」
と思えるような人材を開業時に獲得できる確率は非常に低いと思います。
いきなり暗くなるような話で申し訳ございませんが、
本当に優秀な人材の応募が先生のクリニックに来るようになるのは、地域一番のクリニック、あるいは診療圏を通常のクリニックよりも大きく取れる大規模クリニック、分院展開をしている大規模クリニック(感覚的には3医院以上あるクリニック)になったときぐらいからです。
つまり、クリニックの規模が大きく、認知度があり、ブランド力のあるようなステージまでクリニックを大きく成長させることができなければ、
本当に優秀な人材の応募を獲得するのは難しいのです。
クリニックに応募してくる求職者の質はクリニックの成長ステージによって変わります。
そして、これから開業するステージのクリニックには基本的に優秀な人材の応募は、
ほとんどないと思っていただいた方が良いと思います。
もちろん、たまたま優秀な人材がクリニックの近所に住んでいたとか、新しいクリニックで働きたいという理由で応募してくることもありますが、稀だと思います。
繰り返しますが、クリニックの開業時には、ほとんど優秀な人材の応募はありません。そのため、先生には開業する前から人に頼るのではなく、仕組みで最高のクリニックをつくると決めていただきたいのです。
「うちはスタッフのレベルが低過ぎて、クリニックがちっとも良くならない」
そういうことをいくらブツブツ言っても、決して良いクリニックはつくれません。
そうではなく、むしろ、開業時は50点以下の人が来るのが当たり前で、こういう人たちでも70~80点の合格点を採れるクリニックをつくるにはどうすれば良いか?
そういうクリニックをつくるためにはどういう仕組みをつくれば良いかを真剣に考えるのです。
開業時は人に依存するのではなく、仕組みで良いクリニックをつくり、最速で地域一番のクリニックを目指す!
そういう発想で開業できる先生は驚くほど速いスピードでクリニックを成長させていきます。
それでは、また。