こんにちは。
船井総合研究所の先森仁です。
今回のメルマガは、
「通所リハビリ」について、お話をさせて頂きます。
2019年4月より、医療保険による要介護・要支援被保険者に対する維持期・生活期の疾患別リハビリの算定が認められないため、その対応策として、最近話題になっているのが、「通所リハビリ」です。
介護保険の対応を検討中またはまだ検討していないクリニックの経営を行っている方は、是非最後までご覧いただければと思います。
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■今回の内容
1.通所リハビリとは?
2.整形外科クリニックが通所リハビリを行う経営的な意義とは?
3.整形外科クリニックが通所リハビリを行う社会的な意義とは?
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1.通所リハビリとは?
通所リハビリとは、自宅で生活を送っている要介護者・要支援者が、より自立した日常生活ができるよう支援する介護保険サービスのひとつです。通所リハビリの大きな特徴として、“医師からの指示を受けて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリ専門職が個別リハビリや運動指導を利用者に提供する”ことが挙げられます。
通所リハビリはデイケアと呼ばれ、似たようなサービスをして通所介護(デイサービス)が存在しますが、通所リハビリは医師がいる施設でしか開設できません。
通所リハビリの滞在時間は様々ですが、整形外科クリニックでは“1時間以上2時間未満”で行うケースが多いです。その中で、個別リハビリ、自主トレーニング、集団での体操、ADL動作練習、物理療法を選択し、利用者へサービスを提供します。
2.整形外科クリニックが通所リハビリを行う経営的な意義とは?
冒頭でも述べたように、2019年4月より、医療保険による要介護・要支援被保険者に対する維持期・生活期の疾患別リハビリの算定が認められません。端的に申し上げますと、運動器の場合、150日を超えると「0円」でリハビリを提供することとなります。
通所リハビリでは、基本単位として、要支援1の方は1,712単位/月、要支援2の方は3,615単位/月が算定可能です。さらに、通所リハビリのサービスを充実させ、利用者さんたちの身体機能・生活機能を改善することで、その結果に見合った加算を算定することができます。
3.整形外科クリニックが通所リハビリを行う社会的な意義とは?
通所リハビリがあることにより、クリニックで診療・リハビリを受けていた“150日超え”の方々の受け皿となります。通所リハビリでリハビリを継続することにより、
・体力や日常生活レベルの向上や維持が図れる
・外出の機会ができ、引きこもりを予防できる
・家族以外の人とのコミュニケーションがとれる
・介護をしている家族の負担軽減になる
といったメリットが生まれます。今まで治療を続けてきた方々を長くサポートしていくためにも、通所リハビリは有効かもしれません。
今回のメルマガでは、「通所リハビリ」とは何かということをお伝えさせて頂きました。
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船井総合研究所
医療支援部
先森仁
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この記事を書いたコンサルタント
先森 仁
前職では、理学療法士として疾患・医療介護問わず幅広い臨床経験、修士課程でのフィールドワーク・研究活動経験を活かし、“現場の課題をしっかり把握・分析し、早期に業績・利用者満足度の向上をします。
特に、整形外科クリニックを中心に、リハビリテーション科の稼働率アップ、教育体制の構築、運動療法の充実および通所リハビリの立ち上げ→稼働率アップを行ってまいります。