泌尿器科研究会開催報告

2025年07月02日 (水)

科目:
泌尿器科
コラムテーマ:
経営計画/経営管理 業界動向 研究会 自由診療 集患・ホームページ活用

いつもメディマガをお読みいただきありがとうございます。
入梅の候、お変わりなくお過ごしでしょうか。船井総合研究所の泌尿器科チームは6月8日(日)に内科経営研究会・泌尿器科研究会を開催させていただきました。本メルマガでは当日の概要をお伝えできたらと思います。

泌尿器科研究会とは

まず初めに泌尿器科研究会についてご説明いたします。
“泌尿器科研究会”は、泌尿器科クリニックの開業医の方のみに集まっていただくプラットフォームです。

「泌尿器症状で悩む患者さんを0にすることで、患者さんのいきいきとした人生に貢献する」というミッションのもと、積極的に泌尿器疾患の治療や、予防に取り組んでいらっしゃる全国の泌尿器科医院を対象に勉強の場を提供しております。

早速ですが6月の研究会の振り返りができたらと思います。

6月の泌尿器科研究会のコンテンツは

▼ゲスト講師による「会社と人生の幸福度を最大化する経営者思想」についての講座
▼船井総研現役コンサルタントによる「泌尿器科クリニックの現状とこれから」についての講座
▼経営者情報交換会

でした。

当日のコンテンツをご紹介いたします。

▼ゲスト講座
52施設と従業員1000名を抱える「オルソグループ」の会長であり整形外科医の鞆浩康氏に「医院と人生の幸福度をあげる経営思想について」講演いただきました。
鞆氏が医師を志したきっかけは、人々の健康を支えたいという思いでした。手技療法との出会いを経て、2004年に「整形外科医が手技療法者をまとめる」という意味を込めてオルソグループを設立しました。
オルソグループは、手技療法から始まり、現在では病院・診療所、老人ホーム、デイサービス、鍼灸・整骨院、運動施設、飲食、宿泊施設など多岐にわたります。

鞆氏は、日々の業務に追われる中で「自分はもっとやれるはず」と感じる医師に向けて、自身の「人生の指針」(価値観・理想の人物像・生涯ビジョン)を明確にすることの重要性を説きました。これらを明確にすることで、判断基準が明確になり、言動に一貫性が生まれ、成長の方向性が定まると強調しています。
鞆氏の人生の指針は「やりたいことを全力で追求し、世の中に貢献する」ことであり、多くの人を笑顔と元気にすることで自身の魂を成長させることです。鞆氏は「成功とは何を手にしたかではなく、どれだけ与えたか、どれだけ心から感謝できたかである。」と締めくくりました。

▼船井講座
当コンテンツでは、「泌尿器科クリニックが直面している現状とその課題」とそれを乗り越え「業績を向上させるための戦略と戦術」について講演しました。

現在、泌尿器科クリニックは患者数と共に施設数も増加しており、競合クリニックとの差別化が不可欠であるといえます。また、患者1人当たりの単価は下がっているため、人件費の上昇も相まって利益率は低下していると考えております。
さらに、国が推進する自由診療の規制の検討やAI・DX化の波は避けられないため、現状維持ではなく様々な業績向上に向けた施策を行っていただく必要があると考えます。
つまり、泌尿器科クリニックは単に患者を診るだけでなく、院長が経営者として市場の変化に対応し、戦略的に事業を拡大・改善していくことが重要になります。
特に、保険診療だけに頼らず自由診療の付加や、医療行為以外の事業展開、そして組織体制や人材育成の強化によって持続的・永続的な成長を遂げていただけると考えております。

▼情報交換会
本情報交換会では、主にクリニックの経営におけるスタッフの採用に関する課題や、自費診療の導入・集患に関する取り組みなどについて活発な質疑応答が行われました。一部をこちらで共有したいと思います。

質問:
スタッフの採用について悩んでいる。スタッフの募集方法や指導方法を教えてほしい。

回答:
✅ホームページを充実させ、クリニックの雰囲気やスタッフの働く様子を常に外部に発信することが重要である。求人募集をしていない時期でも、いつか応募を考える人が見たときに「良いな」と思ってもらえるようにしておく。
✅どのような人材(ターゲット層)を採用したいかを詳細に決める。年齢層やライフスタイルによって、効果的なアピールポイント(例:30代子持ちなら働き方、休日)や使用する媒体が変わる。自院の得意領域を明確にし、尖らせてアピールする。給与や休日などの条件で地域一番を目指す。
✅言いにくいことは外部のコンサルタントなどに代弁してもらうことで、スタッフとの直接的な対立を避け、スタッフを守ることを考慮している。

質問:
自費診療について、具体的にどのようなものがあるか。また、どのように集患しているか知りたい。

回答:
✅プラセンタ注射の他、ED、AGA、ブライダルチェック、性病検査などを実施している。性病検査については、ネットで購入したキットを持ち込む患者もいるが、クリニックでの専門スタッフによる採血を推奨している。AGA治療薬は、希望者には郵送も行っている。
✅結果通知は、LINE公式アカウントの友だち登録を促し、LINEでスキャンした生データとともに結果を通知している。
✅集患はSNS、LINE、ホームページで行っている。特にLINE公式アカウントは登録者数を増やしやすく院内にQRコードを設置するだけでも登録が増える。(広告にも利用できる。)
✅自費診療の患者は待ち時間を短縮するため、医師の診察を必須とせず、検体提出のみで後日結果を通知する形式も取っている。これにより「待ち時間ゼロ」を謳い集患に成功している。




【無料ご招待】研究会全国大会 8月24日(日)10:00~13:00




次回の研究会は 8月24日(日)10:00~13:00です。
概要をご紹介させていただきます。

【ゲスト講座】創業150年の飲食店ゑびやがDXした理由~テクノロジーと共に企業を変革する~
【船井総研講座】クリニックにおけるDXオペレーションとCRM導入構想について

【会場】船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO(八重洲)

今、研究会にご入会いただくと下記の特典がご利用いただけます!!

✅無料経営相談
研究会非開催月には専門コンサルタントによる無料経営相談をご利用いただけます。
✅組織力診断
医院のスタッフ様を対象としたアンケートを通じて、組織体制を診断するサービスです。この結果を基に医院の課題を可視化できるため、診療効率化に大きく貢献します。
✅セミナー料金20%オフ
各種セミナーを研究会会員価格でご受講いただけます。
✅研究会データベース
過去の講座やテキストを閲覧・ダウンロードいただけます。
✅経営戦略セミナーへの無料ご招待
年に一度、経営トップの皆様に向けたセミナーへご招待します。船井総研のトップクラス・全国でも著名な経営者を中心とした講師陣が登場するまさに「総力祭」です。
✅診療効率化・集患対策ツール
診療をより効率化させるためのチラシ・リーフレットツールや、新たな商品の訴求チラシなどをご用意しております。

今年も折り返し地点が近付いてまいりました。この時期は多くのお申込みをいただいておりますので、ぜひお早めにご連絡ください!!

この記事を書いたコンサルタント

荻野 万葉

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