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本日のコラムは、「下半期の耳鼻科経営」というタイトルでお送りいたします。
2021年も早いもので、もう半分が終わります。
新型コロナ関係で例年よりも考えることが多く、気が付いたらあっという間に時が過ぎていたと感じられる先生も多いのではないでしょうか?
耳鼻科クリニック全体の数字は依然厳しい状態が続いている
私たちのクライアント先では、様々な経営努力やそれを後押しする各種加算などがあり、保険総点数が例年並みに戻ってきている医院様も増えており、
今年のスギ花粉シーズンには多くの患者さんがやってきて、メルマガをお読みの先生方でも、少しほっとされた方が多いかと思います。
しかし、
「社会保険診療報酬支払基金統計月報」によると、
令和3年3月の数字は下記のようになっています。
■件数:4,523,080
・昨年対比:111.6%
・一昨年対比:77.4%
■日数:6,038,242
・昨年対比:107.9%
・一昨年対比:72.7%
■点数(千点):2,959,343
・昨年対比:119.8%
・一昨年対比:80.7%
数字を見ていただくとわかるように、スギ花粉で患者数が多かった今年の3月でさえ、「昨年よりは良いが、一昨年よりは大きく減少している」という状況です。
また、6歳未満の乳幼児加算、トリアージ加算などの後押しがありますが、点数でも2割下がっているということが現実です。
また、4月以降も緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が繰り返し発出されたり、感染拡大・収縮を繰り返しており、患者数が例年より戻っていない医院様が多いかと思います。
マクロでみれば物事は良い方向に向かっている。
厳しい現実がありますが、そう悲観的になりすぎるのもよくありません。
何もわからない、ワクチンもない世の中から、接種は諸外国よりは遅れているものの、日本でも確実にワクチン接種が進んでいます。
接種を終えた高齢者は、「ワクチンを打ったから、気を付けながらも少しお出かけしよう。我慢していた趣味を楽しもう」というマインドになってきています。
ここ最近、久しぶりにお見えになった患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
コロナの感染拡大・緊急事態宣言はまた何回か繰り返されることが予想されるものの、長い目で見れば、確実に物事は良くなっているのです。
正しく今後の流れを見て、やるべき施策をしっかり実施することで、業績の悪化を最小限に、業績が例年並み、またはそれ以上にすることも可能です。
「下半期の耳鼻科経営」というテーマでセミナーを行います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
7月11日、18日、25日の3日程でセミナーを行います。
2021年の後半、さらにはその先を見据えて、ここからどんな経営努力をしなければいけないかを、2時間でお伝えいたします。
より多くの方に情報をお伝えしたいので、価格も5000円とさせていただきました。
3日程のうち、どこかはご予定を確保していただき、ぜひセミナーにご参加いただけますと幸いです。
セミナー詳細&お申し込みは下記URLよりお願いいたします。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/074640
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
船井総合研究所 井上
この記事を書いたコンサルタント
井上 駿
入社後、クリニック、法律事務所のコンサルティングを行ってきた。
現在はクリニックのコンサルティングに専門特化し、耳鼻咽喉科コンサルティング部隊の統括を行っている。
webマーケティングを活用した集患サポートや、スタッフマネジメントを通じた診療効率化サポートを得意とし、多くのクライアントから高い信頼を得ている。