コロナが5類になり1カ月、全国の耳鼻科の対応は?

2023年06月09日 (金)

科目:
耳鼻咽喉科
コラムテーマ:
業界動向 コロナ対策

いつも「めでぃまが!」をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の名雪でございます。

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下、感染症法)において
新型コロナウイルスの扱いが5類に移行し、
1カ月が経過しました。

先生方も、対応を変化したこと・様子を見ていること、
様々あるかと存じます。

今回の「めでぃまが!」では、
5類移行してしばらくした全国のクリニック様の様子を、
簡易的にお伝えできればと思います。

※本コラムでは2023年6月時点での情報を記載しております。
 また、変化の内容については弊社が推奨しているのではなく、あくまで傾向をお伝えしております。

5類になって変えたこと・変えていないこと

まず、多くの先生が気になるのは、発熱外来の実施方法でしょう。
結論から申しますと、
今まで「発熱外来」などの形で発熱患者さんを受け入れていたクリニック様は、引き続き同様の方法で患者さんを受け入れている医院様が多いようです。
(具体的には、専用隔離室を活用したり、屋外のスペース、駐車場で検体を採取しているようです。)

もちろん、5類に移行したことで、
通常の外来と同じスペース、ユニットで診察を実施している医院様もございますが、
患者さん・スタッフさんからの不安を鑑み、
従来の診察方法を踏襲している傾向があるようです。

また、発熱外来・コロナ検査を実施するかどうかのトリアージ基準については、
少しずつ、基準を緩めている傾向がありました。
例えば、数日前からの咽頭痛・発熱がある方に検査を実施していたのを、
当日の発熱のみに基準を緩める、といった変更をしいている医院様なども、
あるようです。

なお、検査が公費負担ではなくなったことで、
検査費用に関するトラブルが懸念されていましたが、
事前にしっかりと説明することで、
「検査費用がかかるとは聞いていない!」「費用が高い!」というような
トラブルはほとんど起きていないようです。

他に気になることとしては、
スタッフさんからコロナ陽性が出た場合の対応です。
こちらについては、ほとんどの先生が推奨通り5日間(もしくはそれ以上)のお休みを与える方針のようです。

もちろん、エリアや診療方針により各医院様によって対応は異なるかと存じますが、
全国的な傾向についてお伝えさせていただきました

5類移行後の患者さんの動向の変化

5月以降、患者さんの動向にも変化が見られます。
やはり、風邪症状の患者さんの来院数は増えているようです。
花粉シーズン最盛期、というほどではないですが、
忙しさはまだまだ続いている医院さんも多いかと思われます。

5~6月でも現在ような忙しさを考えると、昨年(2022年)の秋~冬のような忙しさが、
今年も訪れる可能性もあります。
このような意味で診療効率化の必要性は以前として高まっているでしょう。
今年の夏が、次の忙しさに向けて準備する最終チャンスかもしれません。

もちろん、患者さんが比較的落ち着いてくるこれからの時期は、
効率化対策以外にも、マーケティングの重要性も高まっています。

エリアによっては競争が激しくなり、
患者さんがどんどん少なくなってきている・・・
繫忙期だけど、そこまで忙しくなかった・・・
というようなご経験をされたクリニック様もいらっしゃるでしょう。

この閑散期に、新たな取り組みにチャレンジいただけるとよろしいかもしれません。

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これから耳鼻咽喉科は二極化の時代になっていくことが予測されます(もしくは既に二極化しているエリアもあるでしょう)。繁盛する耳鼻科と、そうではない耳鼻科の2つにクッキリと分かれていきます。また、物価高による経営圧迫、賃金アップの風潮と、これからの時代はしっかりと売上をつくることができるクリニックづくりの重要性も増しています。
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この記事を書いたコンサルタント

名雪希望

プロフィール詳細

東京大学を卒業後、船井総合研究所に新卒入社。現場に徹底的に入り込みながらも、医院経営数値をしっかり把握・分析し、現場の抱える悩みを一つ一つ解消していく。社会保障制度に精通し、時流を読んだ提案を行う中で、特に医院で推進が難しいデジタル化支援に強みを持つ。

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