【実は皆忙しい?】直近の耳鼻科業界の動向はどうなっているか

2023年10月10日 (火)

科目:
耳鼻咽喉科
コラムテーマ:
業界動向

いつも「めでぃまが!」をお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の名雪でございます。

タイトルにも記載しましたが、「直近、耳鼻科はどうなっているのか?」
気になる先生も多いかと存じます。

というのも、「最近、ずっと”繁忙期”ではないか?」と感じるくらいの患者数が来院されているクリニックが多いのではないでしょうか。

その点を統計データと日々のコンサルティングの中での知見とともに振り返りできればと思います。

統計データより:繫忙期はずっと続いているのか?

結論からお伝えすると、繫忙期はずっと続いているということになります。

社会保険診療報酬支払基金が公開している統計月報を参照すると、
今年の5月以降、耳鼻咽喉科クリニック1院当たりの来院延べ患者数が2019年比で108~110%を推移しています。
これは、2019年以降「初」の100%以上の数値となります。

つまり、もはや経営的には”脱コロナ”の時代(もちろんコロナの患者さんはいらっしゃいますが…)、
「コロナの影響で患者数が減った」という常識はもはや通用しない、ということが言えるでしょう。

※ただし、コロナの加算の関係上、昨年対比で”医業収入”は低下しているケースは多いです。

ただし、どこも忙しいわけではない

データから見ると、どこの耳鼻科も大忙し…という風に思われるかもしれませんが、
実際は異なります。

周囲で圧倒的に人気なクリニック、
「○○(地域)の耳鼻科といえば××クリニック」というような地域一番の耳鼻科には、
ますます患者さんが集まっています。

一方逆に、地域で2番手以降の耳鼻科では、
患者さんがたくさん来ているわけではない・・・
ということも多いです。

これは耳鼻咽喉科に限らず、
どのような業種も成熟していくと「一番」に顧客は集まっていきます。

では、この現状を踏まえてこれからどうしたら良いか?

足元の耳鼻科業界がこのような状況だからこそ、
地域一番の耳鼻科は、より多くの患者さんがこれからも来ることを予測した施策、
例えば診療の効率化や、2診・3診体制、分院(ドミナント戦略を取る)などの展開を考えるべきフェーズであると言えます。

逆に地域2番手以降の耳鼻科は、このままの現状維持=衰退へと進んでしまうわけですから、
集患施策の実施、院内体制の見直しなど、現在の立ち位置に合った施策を早急に打つ必要があるでしょう。
例えば、ホームページのリニューアル、近くの場所への移転、内装のリニューアル、スタッフの接遇研修、新たな広告媒体の検討などを考えているクリニック様もございます。

本メルマガが、先生のクリニックの直近の振り返りと今後の方向性の決定のための一助となれば幸いです。

次回の「めでぃまが!」をお楽しみに!

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この記事を書いたコンサルタント

名雪希望

プロフィール詳細

東京大学を卒業後、船井総合研究所に新卒入社。現場に徹底的に入り込みながらも、医院経営数値をしっかり把握・分析し、現場の抱える悩みを一つ一つ解消していく。社会保障制度に精通し、時流を読んだ提案を行う中で、特に医院で推進が難しいデジタル化支援に強みを持つ。

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