今さら聞けないクリニック経営の基本となる経営数値
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みなさまは、日々のクリニック運営において
経営数値を管理されていますでしょうか。
税理士さんの報告書やオンライン受領書などで
経営数値を確認されている方もいらっしゃるかと思いますが、
「どの数値が大切なのか分からない…」
「日々の業務に追われ、分析できていない…」
「どんぶり勘定になってしまっている…」
という先生方も多いのではないでしょうか。
クリニックを発展させていくためには、
経営に関わる重要な指標を捉えることが欠かせません。
今回は、クリニック運営に欠かせない
経営数値の基礎についてお伝えいたします。
クリニック運営にかかせない数値とは
数値という指標を活用して現状と過去の推移を把握し、
具体的な目標を設定することは
自院が取るべき次の一手に優先順位をつけ、着実に成長するための鍵となります。
そこでまず、おさえておきたいのは、売上の方程式です。
売上=客数 × 客単価
保険診療におきかえると
医療保険売上=レセプト枚数×レセプト単価
になります。
そして、それぞれは、
・レセプト枚数
≒実患者数(※基本的に)
・レセプト単価
=診察料、処方、管理、検査、処置、リハビリテーション、そしてこれらに付随する各種加算など、診療行為全般で算定される点数の合計
となります。
まずは、この方程式に自院の数値を代入し、
・月毎の数値
・各年の平均
・各月の昨対比
を整理してみてください。
さらに、
・社保(社会保険)
・国保(国民健康保険)
・後期(後期高齢者医療制度)
保険別の数値も整理しておきましょう。
集患対策などの施策や地域性によっても、これらの数値の傾向は変わってきますので、
できるだけ長い期間の数値を一覧化しておくことがおすすめです。
レセプト枚数,レセプト単価,,,どの数値を上げていくのか?
今回は、
【レセプト枚数≒実患者数】を増やしていく場合の数値指標と対策について解説します。
患者数を増やしていくには、
どのような属性を増やしていくのか整理し、
それぞれに対応した施策を打つことが大切です。
①新患数
当院にはじめて来院される患者様です。
新患数を増やしていくには、Web対策などの集患対策を強化していく必要があります。
また、集患施策を新たなに打った場合、
新患数が先月比、昨対比で、どれくらい増えたのかを確認し、費用対効果もみていくことが大切です。
②再初診数
過去に自院に来院されたことがあるが、
久しぶりに来院され、初診料を算定した数です。
初診数を把握していても
新患数と分けていないケースも散見されますが、
新患数と再初診数ではそれぞれ対策が異なる部分もあるので、
分けて把握しておくことをおすすめします。
再初診数を増やしていきたい場合には、
Web対策のみならず、
院内の接遇対策、次回の来院のご案内、自院の医療サービスの周知など
また来たいと思っていただけるような対策も重要になります。
③再診数=通院中の患者数
現在通院中の患者数も、適切な期間、頻度で来ていただけるような対策が重要です。
患者様の自己判断で途中離脱されること、通院回数が推奨よりも少ないことは、
患者様の不利益にもつながる可能性があることはもちろん、
結果的に、クリニックに来院される実患者数や売上にも影響します。
再診数を確保するためには、
患者様への説明ツールの充実、使いやすい予約システムの導入や
待ち時間を短縮するための診療効率化の対策などが、考えられます。
今回は、クリニックの売上の基本方程式と
レセプト枚数≒実患者数の数値表の捉え方について、解説いたしました。
ぜひ、各クリニック様におかれましても、
経営数値を整理、把握し
「どの数字を、どう改善すれば経営にプラスになるか?」
「どんな施策をすれば、この数値をあげられるのか?」を考えて、
具体的なアクションに繋げていきましょう!
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この記事を書いたコンサルタント

今 勝彦
札幌医科大学を卒業後、作業療法士として、急性期~回復期脳神経外科病で勤務。
現場での臨床や指導経験に加え、大学院での研究、学会発表等幅広い経験を持つ。
船井総研入社後は、臨床経験をもとにした業績向上、医療の質向上のために、運動器リハビリの立ち上げ、集患対策、マネジメントなど様々なコンサルティングを実施している。