なぜいま泌尿器科で自費診療なのか?

2025年07月02日 (水)

科目:
泌尿器科
コラムテーマ:
経営計画/経営管理 業界動向 診療報酬改定 研究会 自由診療

いつもメディマガをお読みいただきありがとうございます。
梅雨空の続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。船井総合研究所の泌尿器科チームは7月27日(日)に開催されるセミナーに向けて準備をすすめているところでございます。
さて、人生100年時代で、誰もが健康で充実した日々を送りたいと願うこの現代において、泌尿器科クリニックの存在は、かつてないほど重要性を増しています。単に病気を治すだけでなく、患者さん一人ひとりの「生活の質(QOL)」を向上させ、笑顔あふれる毎日をサポートする。これこそが、これからの泌尿器科クリニックに求められる役割です。
今回の配信では改めて、泌尿器科クリニックが置かれている「今」を整理させていただき、「未来」について少し考えていきたいと思います。

患者さんの声とデータから見える、泌尿器科の新たな役割

超高齢社会の進展とともに、頻尿や尿漏れ、排尿困難といった泌尿器系の悩みは、もはや「年のせい」と片付けられないほど多くの方の生活に影を落としています。外出をためらったり、趣味を諦めたりする原因となることも少なくありません。

しかし、注目すべきは、患者さんの意識の変化です。「病気ではないけれど、もっと快適になりたい」「将来の不安を解消したい」といった、一歩踏み込んだニーズを持つ方が増えているのです。これまで諦めていたデリケートな悩みも、積極的に改善したいと考える方が、いま、増え続けています。

このような多様なニーズに応える上で、地域に密着した泌尿器科クリニックが果たす役割は計り知れません。総合病院での治療を終えた後のきめ細やかな継続ケア、あるいは病気の早期発見・早期治療に繋がる「かかりつけ医」としての身近な存在。患者さんのご不安に寄り添い、じっくりと耳を傾ける。これらは、大規模病院では難しい、クリニックならではの強みです。患者さんにとっては、気軽に相談でき、信頼できる「ホームドクター」としての存在が、心の支えにもなるのです。

また泌尿器科クリニックを取り巻く環境は、決して安泰とは言えません。実は、泌尿器科の患者数は確実に増加傾向にあるにもかかわらず、総売上額は減少しているというデータがあります。これは、患者さん一人当たりの単価が下がっていることを示唆しています。さらに、診療所全体で見た場合、泌尿器科の平均診療点数は内科や皮膚科と比較しても決して高くない傾向にあります。つまり、多くの患者さんを診ているにもかかわらず、それが経営的な成果に直結しにくい状況が生まれているのです。

加えて、医療業界全体で保険点数は減点傾向にあり、今後もこの流れは続く可能性があります。このような状況下で、従来の保険診療のみに依存した経営では、「現状維持は衰退の始まり」という厳しい現実が突きつけられています。

「自費診療」が拓く、患者さんとクリニックの明るい未来

このような背景があるからこそ、今、泌尿器科クリニックにおいて自費診療の積極的な導入が、喫緊の課題であり、同時に大きな成長戦略となり得るのです。自費診療は、保険診療の枠に縛られず、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせて、より質の高い、先進的な治療やサービスを提供できる大きなメリットがあります。

例えばEDで考えますと、

最新のED治療機器を導入した、薬に頼らない効果的で体に負担の少ない治療(例:低強度衝撃波治療など)。

時間をかけてじっくりと話を聞き、EDの背景にある心因性の問題や生活習慣の改善まで含めたオーダーメイドのカウンセリング。

EDだけでなく、男性機能全般の健康維持に特化した、パーソナルな予防プログラムやサプリメントの提案。

保険診療ではカバーされない、性機能に関するデリケートな相談や、より積極的な改善を目指すための専門的な治療オプション。

クリニック側にとっても、自費診療は新たな収益の柱となり、経営の安定化に繋がります。安定した経営基盤があるからこそ、医療設備への投資や人材育成に力を入れ、さらに質の高い医療を提供できるようになる。これは、結果的に地域医療のさらなる発展にも寄与するでしょう。泌尿器科の専門性を活かしつつ、高単価診療に「尖る」ことで、収益性を高めることが可能です。

患者さんの「もっと」に応え、クリニックが「さらに」成長していくために。自費診療は、これからの泌尿器科クリニック経営において、患者さんにとってもクリニックにとっても、まさにWin-Winの関係を築くための最良の選択肢ではないでしょうか。




【泌尿器科が”今”取り組むべき】自費診療立ち上げセミナー

泌尿器科クリニックの院長先生は、日々患者様のために奮闘され、ご多忙な毎日をお過ごしのことと思います。「もっと自分の時間が欲しいけれど、売上は落としたくない…」そんなお悩みはありませんか?

株式会社船井総合研究所は、そんな先生方の切実な願いに応えるべく、「泌尿器科×自費診療」に特化したセミナーを開催いたします。本セミナーでは、医師の負担を大幅に減らしながら、患者様の満足度を飛躍的に高め、さらにクリニックの収益を向上させる ための具体的な秘訣を学ぶことができます。

保険診療だけでは限界がある時代。自費診療を賢く取り入れることで、クリニック経営は新たなステージへ。まだ競合が少ない今だからこそ、泌尿器科専門医としての強みを活かし、高生産性の自費診療モデルを確立しませんか?

本セミナーで学べる【重要ポイント】
・泌尿器科クリニックに最適な「自費診療モデル」の構築法
・Webマーケティングを駆使した「自費患者集患」戦略
・院内からの自費診療「誘導ノウハウ」と「リピート化」の仕組み

こんな院長先生に特にオススメします!
・保険診療中心の経営から脱却し、新たな収益の柱を確立したい先生。
・多忙な診療から解放され、ご自身の時間やQOLを向上させたい先生。
・泌尿器科専門医として、EDや性病などの自費領域で専門性を最大限に活かしたい先生。

【開催日時】 2025年7月28日(日)10時00分~12時30分
【会場】 船井総研グループ 東京本社(八重洲)

満席になる前に、今すぐお申し込みください!

この記事を書いたコンサルタント

曳沼 岳斗

プロフィール詳細

大学を卒業後、新卒で製薬会社のMR職として入社し、大学病院や基幹病院の整形外科、泌尿器領域を長く担当。MRとして診療報酬改定や病診連携の支援をする中で、先生方とエリアや施設のありたい姿実現に向けて伴走することの面白さを感じ、より幅広く、質の高い提案をしたいと考え船井総研に中途で入社した。

先生やスタッフの皆さんと寄り添い、ありたい姿実現のために一緒に伴走するコンサルタントであることをモットーとしている。

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